けっきょくは私『ザ・バットマン』が『ジョーカー』よりずっと好きであり...ゆえに続編制作中のニュースに嫌な予感がするのだw
2022年に公開された『ザ・バットマン』ですが、スピンオフ作品である『ペンギン』がリリースされた上に、再来年の公開目標に続編も制作中とのニュースですね。
先日『ジョーカーフォリアドゥ』にいろいろと文句を言った私ですが、
最近、つくづく、思ったことを言いましょう。
DCコミックス的には、「バットマンが登場しないゴッサムシティの、悪役たちの物語」を何度か放ってきたわけだし、ジョーカー二部作はその目玉ともいえる存在でしたが、
思ったんですよ・・・ジョーカーでもハーレクインでもリドラーでも、なんでもいいのですが、ゴッサムの悪役って、
「実は俺にも事情があったんだよ」「俺には俺のこういう人生があるんだよ」という人間臭いことを言いだすのは、ぜんぜんいいのだけど・・・それってやっぱり、最後にバットマンがひらりと現れて、
「お前にも事情があることはわかった。。。でもお前は人殺しだよね?刑務所つれていっちゃる、こっちゃこい!」
と叱ってくれる安心感があるからw、観客も悪役たちの主張に耳を貸してたんだね・・・。
悪人の境遇に、観客の意識を向けさせるのが最近の流行ですが、でも、映画を観る側としては、「それをやるなら、最後に、やっぱり誰かにド正論で叱ってもほしいなあ」というところ。そうか・・・そのためのバットマンだったのかw
ちなみに、そんな私は、
すっごく苦悩していて、すっごく逡巡していて、体格もどちらかといえば細身の草食系お兄ちゃんで、頼りなさそう・・・なバットマンが、
けっきょく最後はハジケて「いい加減にしろ!人生に絶望してるって言っても、やりすぎなんだろ!もう決めた!ぶっとばすぞお!」と覚醒してくれるw『ザ・バットマン』が大好きである。「過去の実写バットマン映画より地味すぎる」と嫌っている方が多々いるのは承知ですが、私は、めっちゃくちゃ好きだ。ぶっちゃけ『ダークナイト』よりも好きです。
まぁ・・・そもそも『ザ・バットマン』は私のような層が好きになるように作られているんですけどね。つまり、
・ムキムキマッチョマンが活躍するよりも、ひょろひょろのお兄ちゃんががんばる姿のほうが好き(日本アニメ的な発想かもしれんけど)なので、ロバート・パティンソン演じる「細身バットマン」は実にたまらん!
・そして何より、気付く人は気付くことですが・・・90年代のグランジロックの王様、カート・コバーンに強烈なリスペクトを放っている映画なんですこれw。ぜったい。ニルヴァーナの曲が印象的にいちいち挿入されるのものそうだし。90年代アメリカロックを聞いて育った私の世代にはドンピシャすぎる感性!
とかとか。
それにしても、そうなると、気になるのは、
『ザ・バットマン』の続編は、大丈夫かな、ということである。
良く考えると、『ザ・バットマン』にも、すねた観客が見たらおかしな思想に染まりかねない危険はところはある。「あるひとびと」にとっては『ジョーカー1』よりも危険な感染力があるかもしれないヤバイところのある映画ともいえるからね。。
そのう。。。『ジョーカーフォリアドゥ』へのイヤミじゃないんですが、「ザ・バットマン第一作が好きな人たちを失望させる続編にしよう」とかいう、余計な企画案には、くれぐれもいかないようにお願いしたい。。。
ぶっちゃけ、『ザ・バットマン』に続編が必要なのかといえば、「続編いらないだろ?」というのが私の意見であるが、、、
どーしても続編を作るなら、余計なことはせず、素直な続編でプリーズ。くれぐれも「某フォリアドゥ」みたいに、思いつきで唐突にミュージカルなんかにはしないように!!