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【フェイクドキュメンタリー系ホラー映画『V/H/Sシンドローム』の感想】…ってこらー💢なんでも「とにかくグロ気持ち悪ければいい」ってワケでもないぞ!

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皆さん、こんにちは、ヤシロです。

ひさびさに、マガジン「フェイクドキュメンタリーを止めるな!」シリーズの映画レビュー記事です↓

そうです、ひさびさに、ガチでホラーなフェイクドキュメンタリー映画のレビューですよ、『V/H/Sシンドローム』を観たので、その感想文を、やりますよ!

ある屋敷に忍び込んだ不良グループが発見した、VHSのテープ。それを再生してみると、そこには複数(合計五つ)の、恐ろしい事件の撮影記録映像が録画されていた、、、その五つの映像をすべて観てしまった時、不良グループたちの周辺にも異変が、、、

と、いう、五話オムニバスもののファウンドフッテージホラー映画。各エピソードをそれぞれ違う監督が担当しているので、おなじ「ファウンドフッテージ系POV」といっても、逐一、スタイルが異なるので楽しめるオムニバス、、、のはずなのだがw

↑このあらすじを読んだ限りでは、フェイクドキュメンタリー系のホラーが好きな筈の私は絶対好きな映画だと思ったのですが、ありゃ、これは私にはダメだw。

いや、好きな人はめちゃくちゃ好きな映画と思いますよ。各エピソードが、それぞれ、POVという形式の可能性をとことん追究していて面白いとも思いますよ。

だが、暴力が凄まじすぎて、かなりグロいので、これはキツいなあ。それも、「グロい」と言っても、モンスターやエイリアンが暴れ回るようなグロさではなくて、

不良グループが街を歩いていただけの女の子に突然襲い掛かり、いたぶるところをゲラゲラ笑いながらビデオで撮影している、そんな場面が何分も続くような、『時計じかけのオレンジ』系というか『ギニーピッグ』系というか、そういうムナクソのグロシーンが平気で出てくる感じといえば、伝わりますでしょうか?暴力描写とか性描写が凄まじくてかなり気持ち悪くなるんです。

もちろん、内容的には、そういう不良どもが最後には陰惨な目に合うという「因果応報」物語にはなってるんですが、こいつはちょっとグロすぎる。

なにせジャンルがホラーである以上、暴力描写をやるな、なんてことは言いませんが、生々しすぎる描写はさすがにいかがなものかね。フェイクドキュメンタリー系ホラー映画というても、「とにかくグロ気持ち悪ければいい」ってワケでもないぞ!

、、、と、警告はしておきましたので、「それでも見てみたい」という方は後はもう自己責任でチャレンジしていただくとして、

最後に、オムニバスの各エピソードの簡単な紹介をして、今日のレビュー記事を終えますと、

オープニング:ムナクソな不良グループの自業自得物語。この暴力描写にサンダンス映画祭では失神者が続出なんて広告に書いてあったが、私個人は、端的に、ドン引きした。

第一話:クラブでナンパした女の子とモーテルに泊まったら、実はその女の子の正体は…というオハナシ。確かに恐ろしいエンディングだが、主人公の男たちの素行が悪すぎて、どうも同情はできん。

第二話:ごめんな、、、開始数分でオチを見抜いちまった、、、

第三話:ブレアウィッチぽい、森の中で迷子になった若者たちを襲う恐怖の話。これは、溢れるB級ホラー感が、なかなかよかった

第四話:パソコンでチャットをしていた男女、ところがそのチャット動画の背後に怪しいものが映り込んで、、、という正統派のゴーストストーリー、になるかと思いきや、結局はエログロに走ったか。。。

第五話:カルト教団?の儀式を目撃してしまった若者グループを襲う恐怖。これも、なかなかよかった。

、、、とまあ、こんな感じで、総括すると、まじめにフェイクドキュメンタリーホラーという表現方法の拡張に挑んでいる点で好意は持てるのですが、なにせ方向性がムナクソ暴力描写中心なので、かなり好き嫌いはわかれるところ。

興味を持った方は、そういうものだと思って、チャレンジしてほしいけど、

私個人は、やはり、フェイクドキュメンタリー系といえば『REC』や『クローバーフィールド』のような、エレガンシーな演出で見せてくれるもののほうが好き、というのが感想となってしまうのでした。

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