『死ぬくらいなら会社辞めればができない理由』に書いてあることは本当です、いざとなったら「撤退」しましょう!
個人的意見。この本のタイトルは誤解を招くのではないでしょうか。「会社が辞められない理由」をつらつらと書いている本ではありません。ハッキリと「死ぬくらい辛いなら辞めたほうがいいですよ」と言ってくれている本です!
汐街コナさんの、読者に寄り添う優しいイラストレーションが、主張を柔らかくしていますが、後半になればなるほど、結論はそうなのです!
伴って、仕事の辞め方、転職の仕方、心療内科の頼り方などについても実に丁寧に説明してくれています。
そして、私の意見としても、この本に書いてあることは本当です。死ぬくらいなら、どんな手を使ってもいいから、辞めたほうがよい。
「逃げる」という言い方がイヤなら自分の中で「撤退」とでも言いかえましょう。戦況が悪ければ、体制を立て直すために、まずは撤退するのです。
なるほど、撤退の仕方によっては、再起までに時間がかかることもあるでしょう。でも死ぬほど辛いところで追い詰められて、ある日本当に死んでしまうよりは絶対マシです。
このあたりは先日、以下の記事でも述べた通り。自殺をすると有象無象が遺族から金をむしり取りに来る恐ろしい国に我々は住んでいるのです。こんな連中のために自殺するなんてアホらしい。↓
というわけで、
おおむね賛成な、汐街コナさんの『死ぬくらいなら会社辞めればができない理由』ですが、私としてはこの本にひとつ、付け加えて強調したいことが。
「撤退」するときは、徹底してやること。精神科に診断書をもらったり、退職代行にアドバイスをもらったり、なんなら退職代行に入ってもらったり、やれることを徹底してやること。「辞める、と決意したけど、『せめて半年はいてくれ』と上司に慰留されたので云々」とかは、たいてい、ロクなことになりません。逃げると決めたら、ブレずに、逃げ切る。その割り切りも大事です。たしかに、辞めてしまったあとにはあとで、いろいろと悩ましいこともあるでしょう。でも死ぬよりは絶対にマシであり、そしてこの本にもある通り、世界というのは、意外なほど、広いものなのです。