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おい誰だw!ソ連時代の名作SF小説の日本語版に『海底五万マイル』という安易な邦訳タイトルをつけた人は!

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いやあ、こういう、

突飛な発見が、たまにあるから、

世界の古典SF作品の発掘に古本屋をめぐるのは、やめられない!

たぶん、この作家の名前を知っているのは今日の日本ではよほどな古典SF好きだけかと思いますが、

ソ連時代のSF小説家、

グレゴリー・アダモフが書いた、Тайна двух океановという小説の、なんと珍しい!昭和期に出されていた日本語翻訳版を見つけたのです!

この小説は、

ソビエト海軍の潜水艦にたまたま乗り合わせた14才の少年が、ソ連軍の勇敢な軍人さんや、共産党お抱えの超優秀な科学者などの、

とーっても、ソ連共産党的にも模範的な大人たちと一緒に大冒険をし、最後には「敵国」が送り込んできた大潜水艦隊を撃滅するという、夢のようなジュブナイル小説。

、、、あれ?

ちょっと待って?クライマックスを読めば読むほど、

ラストで出てくる「敵国の潜水艦隊」ってのは、どうもアジア方面の「海軍に力を入れてる」敵対国が送り込んできたもの、ということらしいんですが、、、

明言されてないんだけどまさか日本のことじゃあるまいなw。

いや、日本を想定して書かれてる可能性はあるな、これ、、、w

まあ、日露戦争以来、日本軍が「宿敵」で出てくるのはソ連時代の小説「あるある」なので、別にそうだとしても、さして珍しい話ではないけど。。。

むしろ問題は、この、日本語訳です。

このタイトルはひどいw

原題のТайна двух океановは、「二つの海を巡る謎」みたいな意味です。

それが『海底五万マイル』って、、、なぜそんな、『海底二万マイル』のパクリみたいな日本語題になったんだ!?

※こちらのジュール・ヴェルヌのやつが本家

いえね、B級映画の世界から、わかるんですよ?

映画アルマゲドンがヒットした後に、「アルマゲドン2000」だの「アルマゲドン2020」だののパクリ映画が湧いてきて、無事に今年も「アルマゲドン2024」が出たように、

あるいは、映画『インデペンデンスデイ』が出た後に、「インデペンデンスデイ2014」だの「インデペンデンスデイ2016」だのが湧いて出て、無事に今年も「インデペンデンスデイ2024」が出たように、

B級映画の世界では、こういう「タイトル詐欺」の群れが湧いて出るのはいつものこと。

でもまがりなりにもソ連の文学作品に対して、『海底五万マイル』という題名にして売ろうという魂胆は失礼ではなかろうかw。

しかも『海底二万マイル』に対して『五万マイル』って、数字部分を「盛っている」感じのタイトルの付け方が、

なんか、いまどきのB級映画界の「タイトル詐欺」パターンの先駆のようでもあって、なおさら、私の笑いのツボに入る。。。こんなひどい日本語訳をしていたとは!昭和のSF翻訳文化、なんとも、あなどれない、奥が深い!

そして、繰り返しにはなりますが、

こういう突飛なモノをたまに見つけてしまうから、古本屋巡りは、やめられないw


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