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身体を客観的に捉える時間をくれる”お灸堂”さんはボクらの”おいかぜ”であるというおはなし

私ごとですが、ここのところ毎週テニスをしています。

ボクは高校生のとき、部活で毎日ずっとテニスをやっていました。授業前の朝練から放課後の練習、そして休日も試合だったり、ほんとにずっとテニスをやっていました。特別上手ってわけでもなかったし、試合でもまあ京都府の大会でたまに本戦に出るくらい。チームプレーが嫌いってわけではないけれど、個人競技のテニスはボクの性に合っていたように思います。けっこう先輩に気に入られるタイプだったり、コート整備の出欠表とかマメにつくったりするもんだから、部長に任命されたり、最後の団体戦で一回戦で優勝候補と対戦するくじを引いちゃってみんなに文句言われたりもしたなぁとか。いろいろ思い出しますね。

部長に関して言うと、自分としてはぜんぜんリーダータイプじゃないと思っているのに、大役を任されちゃってどうしようってなってた気がします。高校くらいのときって同級生も後輩もあんまり言うこと聞いてくれないんですよね(笑)それでもみんなが納得してくれるような練習メニュー考えたり、試合に向けてモチベーションを上げていったり、ボクなりにけっこうがんばってたんじゃないかなと。当時のボクに今のボクが掛ける言葉があるとしたら”あんまりやることかわってないよ。たぶんそのまま。そしてそれは活きるよ。”ってこと。今おいかぜでやっていることって当時部活で部長をやっていたときと地続きのような気がするんですよね。もしかしたらボクはそういう役割のもとに生まれてきたのかもしれないです。

その後、大学のときは一応”テニス部”と名のついたサークルっぽい部活に入っていました。高校のときの資産を食いつぶしながら、大した努力もせずになんとなくテニスをしていた。試合でもまあそれなりにしか活躍できなかったけど、それはそれで楽しかった。大学に入るとテニス以外にも興味のあることがたくさんあって、アルバイトやスノーボードや友達と飲んだりみたいなことが楽しくって、テニスはだんだんフェイドアウトしていったなぁ。

大学を卒業してからかれこれ20年と少し、まともにテニスをしていなかったんですが、数ヶ月前に近くのテニススクールでレッスンに通い始めたんです。運動不足とか仕事の人間関係がまったくない世界っておもしろそうとかいろんな理由はありますが、割と純粋にまたテニスがしたくなった。そんな感じです。当然うまく打てるわけがなくって、そもそも足が動かない。テニスは脚で打つと言われるくらい、脚の動きが大切なのですが。特に短いボールの前への反応がひどくって、自分で「めちゃ遅っ!」ってわかるくらい。自称地道に続けていくことが得意なボクでも少し途方に暮れるような身体の仕上がりです。

40代半ばだけど、ボクとしてはまだまだ元気なつもりだったので焦っていたのでしょうか。先日膝を痛めてしまいました。なんとなく怪しいなぁとは思っていたのですが、最近スポーツタイツは性能が素晴らしくごまかしごまかし、ついに先週自分を騙せないくらいの痛みに。あぁやってしまった。ちょっと歩けないくらいになってしまったので病院に行ったところ、膝に水が溜まっていて、しっかり35ml抜いていただきました。おかげさまでというか、今は日常生活は普通にできるくらいまでは何とかよくなっていますが、加齢というのは恐ろしい、空白が生み出した不具合(ちゃんと運動してなかったってことです)に後悔すらできない、そんな年末です。

左脚の膝がじわじわ痛くなっていく過程でボクは、なぜ左脚の膝なのかということを考えていました。ボクは右利きでフォアハンドが得意なので左脚の踏み込みが多い、サーブも当然左脚が軸足になります。ボクは人生においてスポーツで故障ってことがなかったのでちょっとショックだったんですが、考えてみると当たり前の話で、増え続ける体重・衰え続ける筋力・変化していない脳(イメージは当時のまま)の三拍子が揃えば、ボクの左脚は限界を超えるということです。とりあえずやってみないと気が済まない性格のせいなのか、地道に続けていくことを優先しすぎる性格のせいなのか、そこはわかりませんがたぶんボクは膝を痛めないと自分の身体を客観的に捉えられなかった気がしています。過ぎたるは及ばざるが如し。やりすぎだよ!ってご意見は真摯に受け止めようと思っています。

ボクは精神的に自分を客観視するのは得意だと思うのですが、どうも身体的にってのは得意じゃないのかもしれない。今回の件ではそんなことを思いました。左脚の膝が痛いって事実はずっとあっても、休んで回復させるという思考はまったくなかった。ずっとスポーツを続けていたら、加齢による身体の変化をうまく捉えていたのかもしれないし、コンディションを測るみたいなことができたんだと思うんです。ボクは20年の空白によって自分の身体と自分のイメージの乖離をうまく捉えられなかった。

若いころには考えなかったけれど、身体のコンディションを整えることって大事ですよね。めちゃくちゃ仕事のパフォーマンスに影響します。特にボクたちってデスクワークだから仕事中はほとんど身体を動かさない。そりゃ身体もなまるよなぁ、衰えるよなぁということです。ボクにとってはそのためのテニスなわけですが。本末転倒。

運動は運動で大事ですが、今回の件でボクはおいかぜのある福利厚生の素晴らしさを再認識したんです。それはお灸堂さんの出張お灸サービスです。

今月に東本願寺さんの近くからウエダビルへ移転されたばかりで、全国でも数少ないお灸専門の治療院です。院長の鋤柄さんのキャラクターがとっても良い。おいかぜでは4年くらい、お灸堂さんに毎月出張施術に来ていただいています。おいかぜスタッフなら予約すれば受けられる福利厚生。ボクもよく施術をしてもらっています。当然施術が主目的なんだけど、鋤柄さんにいろんなお話しを聞いてもらえることもとても良い時間。

テニスを始めてから、なんとなく身体のメンテナンスってことをしっかりしなきゃって思っていたところ、身体を痛めて再認識。お灸堂さん最高!身体のメンテナンス大事!おいかぜの出張施術だけじゃなくって、お灸堂さんに直接通おうと誓いました。

そして先日、中途採用の媒体の取材で、ディレクターの樋口さんとデザイナーのやまもっちゃんがインタビューを受けていたとき、インタビュアーさんが「おいかぜの福利厚生とか制度で一番良い、一番のお気に入りってなんですか?」という問いかけに2人とも「お灸堂さんの出張施術です。」って答えていたのです。社長のボクとしては、他にもっと良いポイントあると思っていたのに、鋤柄さんに負けた!いやそういうことじゃない。お灸堂さんが一番ってのは意外でした。でも毎日デスクワークでハードワークをこなしてくれているみんなにとって、お灸堂さんとの身体を客観的に見つめ直す時間を大事にしているってことなんだとすぐに納得したわけですが。

自分の身体を客観的に捉えるということ、自分だけでできるのならとても良いんだけれど、それってなかなか難しい。お灸堂さんの出張施術がみんなの身体のメンテナンスのきっかけに、みんなのコンディションのおいかぜになれたらなって思っています。

テニスを始めてみて、改めて自分の衰えや課題に気づいたりしているのですが、高校生のときみたいに大会に出場するみたいなゴールがないから、自分の身体を客観的に捉えるためにテニスを使ってみようと思います。もちろんただ単純にテニスがおもしろいってことはあるけれど、そうやってスポーツするのもなんだかこの年齢から改めて向き合ってる感じがあっておもしろい。お灸堂の鋤柄先生にもアドバイスいただいたり、身体のケアをしていただいたりしながら。

何かを新しくだったり改めて始めるって何かしらの気付きがあって楽しくっておもしろいですよね。

ただ無理をして左脚の膝が痛くなっただけの話なんですが。

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