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購買意欲などを刺激でき、行動を誘導する効果が見込める!?『カリギュラ効果』

禁止や制限を設ける『カリギュラ効果』

◆『カリギュラ効果』とは?

「コレは絶対に誰にも言わないでね」と言われると、ついつい言いたくなってしまう。
テレビ番組で「ピー」と隠されることで一層気になってしまう。そんなことはありませんでしょうか?

このように、禁止や制限をされることで、興味や関心が湧き、衝動に駆られるというのが『カリギュラ効果』という心理現象です。
行動心理学における法則の1つとして広く認知されていて、効果的にアクションを促すために活用されています。

映画が由来のカリギュラ効果

●カリギュラ効果の由来

この『カリギュラ効果』は、1980年に公開された映画「カリギュラ」が由来と言われています。

第3代ローマ帝国の暴君として知られている皇帝カリギュラを主人公にした映画で、過激な描写が問題視されて上映が禁止される地域が多く出るほどだったそうです。
そんな「カリギュラ」をメディアなどを知った人たちは、禁止されていない地域にまで行き映画を観る、という現象が起こりました。

このような社会現象から、「人は禁止されると興味が湧き行動する」という心理効果があるとされ、『カリギュラ効果』という言葉が生まれ広まっていきました。

ストレスを解消しようとして作用

●カリギュラ効果の原理

なぜ『カリギュラ効果』が発生するかというと、人間は自分で自由に決めて行動したいという欲求を持っています。

ですが、何かしらの制限や禁止を加えられることで、欲求が満たされないことによるストレスを感じるようになってしまいます。
そのストレスを解消しようとするために、禁止や制限を破ろうと反発行動=「心理的リアクタンス」を起こし、カリギュラ効果が作用するというわけです。

日本の昔話でも用いられているカリギュラ効果

◆カリギュラ効果の身近な例

カリギュラ効果の身近な例として挙げられるのが、昔話の『鶴の恩返し』や『浦島太郎』です。

『鶴の恩返し』では、「絶対に部屋の中を見ないでください」と鶴に言われていたのに、おじいさんは覗いてしまい、『浦島太郎』では、「絶対に開けてはいけない」と言われてた玉手箱を、浦島太郎は開けてしまいます。

これらも「覗いてはいけない」「開いてはいけない」という禁止を受けることで逆に興味が湧いてしまうという例です。

マーケティングでの活用例とは

◆カリギュラ効果のBtoBマーケテイングでの活用例

カリギュラ効果は、人間の心理に訴えることができるのでマーケティングの領域でも活用できます。

●活用例① 禁止や制限を『ターゲット』に加える

Webサイト上でホワイトペーパーなどのコンテンツをダウンロードする際、リード情報である個人情報を入力してもらうケースが挙げられます。

他にも、広告やコンテンツ、販促ツールなどで「マル秘」といった表現を使うことで、受け手に興味を持たれやすくなります。

また、「●名様限定」「購入者限定」「会員限定」などのように条件を満たした特定の人だけに、というのも例として挙げられます。

●活用例② 禁止や制限を『ターゲット外』に加える

出稿するバナー広告などに「●●に興味のない方はクリックしないでください」といったキャッチコピーを用いるケースが挙げられます。

「●●に興味がある人」をターゲットにする場合、「●●に興味ある方はぜひご参加ください」とするよりも、あえて「~しないでください」とする方が、訴求力の高い印象を持たれやすくなります。

活用する際の注意点

◆カリギュラ効果を活用する際の注意点

マーケティングの現場においても活用できる『カリギュラ効果』ですが、気を付けて使わないと逆効果になってしまう場合があります。
注意点としては3つ、挙げられます。

以降の詳細に関しましては、こちらのページをご覧ください。

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BtoBマーケターより。

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