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「結局何が言いたいの?」と思われなくなる!?『PREP法』


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結論を先に述べることで、簡潔にわかりやすく短時間に話を伝えるフレームワークである『PREP法』。活用することによるメリットとデメリット、身につけるための方法とビジネスシーンでの活用例などについて解説しています。

■『PREP法』とは?

「結論を先に伝える」フレームワーク

『PREP法』(プレップ法)とは、結論→理由→具体例→結論(繰り返す)の流れで、相手に話を伝えるフレームワークです。

物事をわかりやすく簡潔に、内容を短い時間で伝えられ、聞き手に伝えたいことが印象に残りやすく、日常業務の中での「報連相」や、会議、(単体の)提案をする際に有用とされています。

◆PREP法を構成する4つの要素

端的かつ明確に情報を伝えたい際に有用な手法

このPREP法は、以下の4つの要素で構成されています。

  • P=Point(結論)

  • R=Reason(理由)

  • E=Example(具体例)

  • P=Point(結論を繰り返す)

つまり、①結論を最初に述べて、②その理由と③それを裏付ける例を挙げ、④最後に結論を繰り返して念押しする、という手法です。

■『PREP法』のメリット

PREP法の代表的な4つのメリット

PREP法には、以下のメリットがあります。

◆説得力が増す

話の流れと伝えたいことが理解しやすい構成

PREP法は、最初に「結論」を示し、最後にも伝える構成になっているため、わかりやすさのある話となります。

「伝えたいこと」を印象付けられる効果もあり、納得感・説得力を得られやすいのがメリットの一つと言えます。

スティーブ・ジョブズ 氏も用いていた『PREP法』

ちなみに、Apple社を創業したスティーブ・ジョブズ 氏も、プレゼンの際にはこのPREP法(結論→理由→具体例→結論を繰り返す)を用いていました。

◆短い時間で主張が伝わりやすい

「結局何が言いたいのか?」という疑問が湧きにくい

PREP法では、まず結論を伝えることから、聞き手である相手にとっては「何を伝えたいのか」が明確になり、短時間で意見や情報を伝えやすくなります。

つまり、「結局何が言いたいのか?」という疑問が、結論から先に伝えられることで発生しにくくなる、ということです。

そのため、不要なコミュニケーションコストを削減することにもつながります。

◆スムーズに文章化しやすい

簡潔に話をまとめるのが苦手な人にはオススメの手法

プレップ法の「P(結論)」「R(理由)」「E(具体例)」「P(結論を繰り返す)」それぞれに必要な内容を当て込んでいくだけで、論理的かつまとまりのある文章が作成できるようになります。

特に「要点をまとめて伝えてください」と指摘されることが多い人にとっては、簡潔に話の構成をまとめることができるので有用な手法と言えます。

◆情報を整理する際に役立つ

書き出す(可視化する)とより整理しやすくなる

相手に説得力のある説明をするためには、伝えたい結論や主張を導き出した理由や、その根拠を示すデータといった裏付ける材料といった、考えや情報を整理する必要があります。

そんな時に『PREP法』を用いることによって、頭の中にある情報を整理しやすくなります。

■『PREP法』のデメリット

メリットだけではない『PREP法』

逆に、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

◆長時間のプレゼンや長文作成には不向き

感情に訴えかけるような場面には向いてない

PREP法は、中小企業でたまにある「朝の3分間スピーチ」などには有効ですが、長い時間をかけて伝えるプレゼンや長文作成には不向きな手法と言えます。

つまり、『PREP法』には簡潔にまとめやすいという特性があるため、物語や思い出など感情を伴うことを伝えたい場合には不向きであり、内容の意図が伝わりにくくなってしまいます。

◆使いこなすまでに時間を要することも

日常業務で意識して取り入れた練習が必要になることも

『PREP法』を使いこなすためには、相当の練習が必要になる可能性があることもデメリットの一つに挙げられます。

特に、「R=Reason(理由)」や「E=Example(具体例)」のパートは、「なぜなのか?」「具体的なメリットに何があるのか?」といった、根拠を明確にして相手に伝えることが必要になるため、相応の時間がかかってしまいがちです。

◆堅く押し付けがましい印象を与えやすい

冷たい印象を持たれやすいので使いどころに注意が必要

PREP法は、簡潔かつ論理的であるが故、ビジネスシーンで役立つ手法と言えますが、堅く押し付けがましい印象を与えてしまう可能性があります。

そのため、使いどころや表現方法を意識的に柔らかくしたりと工夫が求められます。


この続きでは、使い分けが曖昧になりがちな2つのフレームワークとの違い、『PREP法』を身に付けるための方法、ビジネスシーンでの活用例について解説しています。

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