〜Furukawa on.the.Road〜東北の英雄に思いを馳せながら蔵王で秋を感じて
ふとニュースを見ていたら、気になることがあった。
瑞鳳殿で特別御開帳を実施しているとのことだ。
歴史好きの私はいてもたってもいられず、
愛車のレガシィB4を旅の友に東北の英雄を感じる旅をスタートさせた。
瑞鳳殿とは仙台市青葉区霊屋下の経ヶ峯にある独眼竜でお馴染みの仙台藩祖伊達政宗の霊廟である。
第二次大戦前は国宝に指定されていたが、惜しくも仙台空襲で焼失してしまったが昭和54年に再建され今に至る。
まずは麓の駐車場に車を停め、徒歩で向かう。
藩政時代からの杉並木を通りながらマイナスイオンを感じ独眼竜が眠る瑞鳳殿とはどんなものか、想いを馳せて歩みを進める。
ちなみにこの石段は62段あり、仙台藩の石高62万石にあやかっているとか。
杉並木をすぎて目に入る景色はまるで江戸時代に時が戻ったかの様な建物が迎えてくれる。
息静かな気持ちで建物へ近づくと涅槃門と呼ばれる門から本殿へ。
涅槃門とはあの世とこの世の境目と言われ、安土桃山時代の建築様式を今に伝える佇まい。
石段を登ると見えてくるのが本殿だ。
奥州王伊達政宗に相応しい豪華絢爛な廟建築に思わずシャッターを切る。
通常は本殿の扉は閉まっているのだが、今回は扉の向こう伊達政宗像を見ることが出来た。
本殿に向かい手を合わせて、伊達政宗公に想いを馳せながらふと、思った。
世界遺産にも英雄が眠っているのではないか。
時間もまだある。
よし、平泉に行こう。
瑞鳳殿 アクセス
独眼竜に別れを告げ、向かうは中尊寺金色堂。
奥州藤原氏が眠る鎌倉時代前期の国宝である。
仙台から平泉へ高速道路で向かったがアイサイトの前車追従クルーズコントロールにより楽しみな気持ちを切らすことなく快適に現地に到着した。
中尊寺金色堂へ向かうには表参道の月見坂を登り入り口から800mあり途中には平泉を一望する見晴台やお堂が立ち並んだ先にある。
私は、ちょっとした散歩の感覚で歩みを進めた。
しかし、それは大きな間違いであった。
入り口から見晴台まで急な坂道が続く。
息を切らしながら進んだ先に見えるは見晴台から平泉の綺麗な景色。
行き交う車や新幹線を眺めながら休憩し、再び進む。
途中のお堂や参道を眺めながら目に飛び込んできたのは厳かな雰囲気で佇む金色堂。
平泉を拠点に4代に渡り東北の王者として君臨しその遺した文化は世界遺産に指定されるほど大変貴重なもので代表的なものが中尊寺金色堂。
初代清衡公が1124年に建立し極楽浄土の世界を表現した他に類を見ない仏教建築である。
私は言葉が出なかった。
修理しているとはいえ、今から約900年も前の建物が綺麗に現存していることに感動し、自分の気持ちをを表現する言葉が思いつかない。
中が撮影禁止の為、写真はないが皆さんもぜひ一度訪れてほしい。
中尊寺金色堂 アクセス
心地よい疲れだが、この疲労を癒しに変えるべく最後は山形蔵王へ目的地を定め進路を南へ。
高速道路を途中で降り、秋を感じる蔵王エコーラインを走る。
カーブと坂道の多い峠道だが、シンメトリカルAWDの安定性と2.5リッターエンジンの軽快なフィーリングによってあいにくの霧の天候であったが、安心して目的地へ到着した。
今回最後の目的地は山形蔵王坊平高原にある高源ゆ。
高源ゆにはとてもいいサウナがあると聞き、旅の締めくくりに選んだ。
天然温泉で温まり、日替わりアロマの香るサウナへ。
サウナ室内で今日の1日を振り返りながら、とても幸せな気分に。
湯上がりに今回のサムネを1枚。
ちなみに高源ゆさん、サウナ利用は予約が必要なので注意が必要。
今回の日程を組めたのは、SUBARUの車があってこそ実現出来たと強く感じる旅であった。
さて、次はどこへ行こうか。