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片方だけが一番ダサい

金曜日。AMに全ての仕事を終えて、スタジオの大掃除をおこなう。
コンコンの共用部は有志の仲間たちと効率よく活気良く徹底的に綺麗にする。なぞのキッチンツールや、賞味期限が切れた諸々、数人の鼻を壊した魚介類たちにごめんなさいをし破棄する。

この日の夜、コンコンの忘年会を僕らが10数年前に作ったアンテルームのレストランを貸切開催する。ワインジャンケンという僕らが生み出したジャンケンリーグの決勝戦も行われるため、廃棄される材料で急拵えのトロフィーを作る。新聞紙、ガムテープ、ブンブンチョッパーの土台。ここにワインを置けばトロフィーの完成だ。

仕事も、遊びも、全力で。
この教えを叩き込んでくれた先輩の顔が浮かぶ。そして、夢に出てきて謎にハグしていた。片方だけが一番ダサい。その通り。

コンコン忘年会が大盛況のうちに各々が二次会へ移動し、何人かの仲間を引き連れて京子に会いにいく。もうこの辺りからあまり記憶がない。最後、極寒の京都の真夜中に屋台のラーメンをすすり家についた。

土曜日。陀羅尼助オーバードーズ60粒を決めていたのでケロッと起きる。
最近試しにつけている健康トラッカーがアラートを出す。今すぐ休め。何もするなくらいのアラート。自分の疲れにはめっぽう鈍感である。こいつのいうことでも聞いといてみるかと休むことに専念する。

飲み明けの朝は空腹がすごい。酒が入るとほぼ食わないので昨日の屋台ラーメンだけだ。冷蔵庫の中からあまりものをひっぱりだしてパスタをつくる。非常に美味しくない複数サイドから同時に殴られるような主張の強いものになってしまった。

再び布団に潜り、ぼーっとする。
寒い寒いと集まってくる猫たちを布団に招き入れ、股のあいだに一匹、胸の上の顔面間近に1匹と非常に寝苦しく、二度寝ができずに時間が過ぎる。
この時期、人間が暖かいことを猫が一番知っている。

読み損ねていた本を何冊かペラペラと読み進め、気づけばデザインのインプットをしていた。休めと言われているのに習慣のように眺めていた。こりゃいかんなということで時計を見ると14時50分。間も無く銭湯が開く時間だ。
猫たちをのけて、銭湯の準備を開始する。

パジャマ姿のまま、銭湯グッズを脇に抱えて最寄りの銭湯へ。
店先で常連のおじいちゃんにあう。早いっすね。自分もやんけ。とへへへと熱燗と塩辛でも嗜むような声をお互いに漏らして510円を支払う。

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