【全文公開記事】他人に左右されない時間管理
もうこの1年くらい大変だった。仕事が忙しくなることはいいことだが、もはや自分のペースではなく目の前に起きることをやっつけてくしか前に進まない状態が続いていた。結果、前期は弊社でも最高売上を記録したのだが、この状態が長く続くことは松倉の死を意味する。
僕がデスマーチだと会社もデスマーチになる。
期末と期初の間を縫って、まずは自分自身の課題改善に動いていた。
テーマは「自分のペースを死ぬ気で守れ」だ。僕自身や会社に期待されていることが他人ペースだと完璧なものができない。何かを変えるならまずは自分自身からということで、課題分析から開始した。
何よりも最初は冷静に課題を分析
洗い出し工程を飛ばすと以下の課題が明確に浮かび上がってきた。
なんとも松倉らしい混沌とした課題だが、簡単にいうとアイデア考えてる間にいろいろ相談だったり肩叩きが発生し集中断絶からの打ち合わせが1日3-5回発生し、会議が終わると書類仕事を開始して、アイデアまだ足りないからどうしようと思考が右往左往するともう1個会議が始まって…を永遠繰り返す。地獄だ。地獄すぎる。そして、うわー全然進まなかったと嘆いていると誰かが来て酒を飲みだし諦める。新時代の廃人やんけ。
稼げる廃人みたいなグレーみたいなんしんどすぎやろう。
そして、1個ずつ課題を潰す冒険を1ヶ月で始めた。
立ちはだかる酒の壁
まずもっとも予測不能なものが酒だった。
松倉が飲もうぜと言ってるんじゃない。全ての酒は酒の方からこちらに向かってきている。家じゃ一滴も飲まない。自ら飲むのはCONCONのTARELでもらう仕事疲れたやさぐれビアぐらい。
ほんで冷静に考えると週に3回くらいは誰かの楽しそうな飲み会に巻き込まれている。楽しい酒は良い。あの空間が大好きだから。ダメなのは突然巻き起こること。すべての予定に影響がでる。そして、年齢とともに24時前には眠たくなるというか寝ている。年齢に見合った飲み方にすらなってない大学1回生の飲み会状態リバイバルだ。
この「ランダムで発生する飲み会」をひっくり返すと「松倉が発生させる飲み会」になる。であれば、全ての酒の場を松倉が設定し、そこでしか飲まないにすればいい。誰かの飲み会は時折、反吐が出るほど退屈な時がある。巻き込み事故数で行けば胸を張れるくらい誰かの飲み会に巻き込まれている。特に周りの加齢もあるが、過去の話ばっかする飲み会は2度と行きたいくない。であれば「未来の話だけをする飲み会」か「仕事の話禁止飲み会」を自分で主催したらいい。最悪、翌日AMが死んでも影響の出ない「金曜日・土曜日」にのみ開催。それも多分月に2回くらいでいい。ただし仕事での会食などは含まない。そして鉄則1個目を作った。運用は今月からだけど。
作業が似た性質のものを束ねる
次の課題は、集中と雑務、そして会議の入り乱れ調整だ。
結構な数のプロジェクトとタスクが並走すると、同じプロジェクトのものを固めて処理する癖が見受けられた。
でも、創発的作業と淡々とした書類作業は、自分を工場としてみると全然違うライン稼働だ。これって効率悪いなと思った。アイデア系はAMにという鉄則で生きてきたがそうも言ってられない事務作業がAMを圧迫していた事実に気付く。
松倉という人間を工場に置き換え、3つの製造ラインを持つと想像した。
・クリエイティブライン
・経営・事務ライン
・打ち合わせライン
なんとなくでもイメージすることって大事。
そして、スライドを作成するなどの他の人でもできるラインは得意な人や担当ディレクターにどんどん渡していく。得意なことだけに集中しよう。
結果、生まれた打開策は3つの作業ライン時間を明確にスケジューリングする「タイムブロッキング」の徹底だ。なんだそれ?と思う人は一度調べてみると詳しい記事があるので読んでみてほしい。これを曜日で切り分けるという掛け合わせを実施してみようと思っている。
存在する主要なパターンは以下。
これを曜日にはめ込んでいく。曜日ごとに今日はクリエイティブだけの日もあれば、地味作業だけだけど黙々とやり続ける日もある。うちは水土日が休みなのでこれを月火木金に設定して運用してみる。成果は数ヶ月後にわかるはず。
15時に銭湯にいるおっさんの謎
急に変な見出しだが集中する時間の確保に悩まされている時、煮詰まってオフィスを抜け出し15時に1時間だけ銭湯に避難した。15時は京都で言うと平日の銭湯オープン時間帯であり、結構空いていると思いきや結構なおっさんと老人量だ。
サウナでじーっと考え事をしていると見知らぬおっさんから「にいちゃん、もう仕事おわったんか?」と声をかけられる。「いやー終わらんからサボってる」というとガハハと笑っていた。その流れで「もう仕事終わったんすか?」と聞くと、そう俺の仕事は15時にちょうど終わるくらい。と返された。何の仕事か聞き損ねたが朝の6時から働いてる。起きてるのは5時。という。
年齢的に早起きだとかではなく、仕事の都合上5時起き。6時スタート。15時終了。ん???間に昼飯いれつつだけどすでにこの人「9時間」働いてる!と水風呂で計算が完了した。なんか昼間っから酒飲んでるおっさん的な見方しちゃってたけど、めっちゃ俺らくらい働いてる。
シンプルにスタートが早い。そんでもって松倉が渇望していた集中する時間は言い換えると「同業がまだ仕事を開始してない時間」に動き出せば静かで集中できるやん。というすごくシンプルな答えにいきつく。
その気付くの直後、大学講義が土日にあり、強制的に早起き必須で起きてみたら午前中ものすごく長い。良い。その時はまだ7時おきだけど目指せ6時起きを今狙っている。早起きは三文の徳って金額に換算する意味ではなく、時は金なりに近いのかな、なんだろう…こっちの方が良くない?っていうくらいメリットがあった。
まず何よりAMあたりで大半の仕事が終わっている。
その上でイレギュラーがあっても15時以降の残業的時間ではあるが緊急対応も可能。バッファも生まれている。これが深夜帯に伸びる心理的な重さより全然良い。そして、今松倉は22時には布団に入る睡眠登山という遊びをしている。シンプルな話だが早起きを頑張るって難しいが、早く寝るってスーパーイージー。早く寝れば早く起きちゃう。なので今努力してるのは早く寝る習慣。
ということで熱くなって3000時近く書いてしまったが、普段は1000文字くらいです。購読検討者は気をつけて。
人それぞれ何かしら生き抜くさを感じている時代に、自分で自分の舵を取るってすごい大事だと痛感している。まだ実験中だけれど、舵を握った瞬間に今までどれだけ手放し運転してたんだろうと反省した。
これらの改善がうまくいくことで、より計画的に、トラブルにも対応速度早く柔軟に動いていけるだろう手応えを感じている。みんなもマイルール的な鉄則を遊び感覚で導入して、奪われがちな人生の舵をとりも出せたら良いなと思う。
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🍺ビールに代わる日記🍺
プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:…
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