【温泉】温泉津温泉「薬師湯」(島根県大田市)
今日ご紹介する温泉は、島根県大田市の湯野津温泉にある公共浴場「薬師湯」さん。
湯野津温泉は、世界遺産の石見銀山エリアの一角にある。往時は積み出し港として賑わい、豊富に湧き出す温泉が、銀山での労働者を癒やしていたそうだ。江戸・明治・大正・昭和の時代の古い建物が立ち並び、時がとまったような静かな町並みで、今も地元の人々が生活を営んでいる。
そして、こちらの温泉街にある「薬師湯」さんは、温泉界隈では大変評価の高い温泉だ。日本温泉協会の最高評価である『オール5』を取得している。完全な源泉かけ流しであり、源泉は施設の真後ろ、地下2m位の岩の間から湧き出ていて、それをほぼ空気に触れることなく湯船に注いでいるという。なんとも贅沢な湯使いだ。
こちらが、「薬師湯」さんの外観。レトロな風情だ。
お隣の建物。こちらもレトロ。
女湯入り口のドアから、館内へと進む。下足エリア。ランプやドアの窓のステンドグラスがかわいい。
番台で料金を支払って、のれんの先にある男女別の脱衣所へと進む。そして、さらにその先の浴場エリアへ。
入った瞬間、思わず、ため息が出た。
う、美しい・・・!
まんなかに、大きな楕円形の浴槽がひとつ、鎮座している。とてもシンプルな造りだ。床には、浴槽から流れ出すような形で、オレンジ色の湯の華が、何層にもわたってびっしりと付着している。これは、もはや、芸術だ・・・!
このとき、既に、たくさんのお客さんが湯浴みを楽しんでいらっしゃった。観光客の方と、地元の方と、どちらもいらっしゃるようだ。人気のようで、人数が多くなると、入場制限をすることもあるという。皆さんマナー良く入っていらっしゃって、私が近寄ると、快くスペースを開けてくださった。
身体を洗って、入ってみる。湯加減は、熱め。お湯の色は透明だが、やや茶色がかっている。塩化物泉らしい、鉄の香りと、塩味がした。かなり濃く、パンチのある温泉だと感じた。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。泉温は、44.4℃。自然湧出で、湧出量の測定は不能。Ph値は6.3。メタケイ酸も118mgと豊富だ。
ひとしきり湯浴みを楽しんだ後は、館内を探検してみることにした。階上に休憩スペースがあるというのだ。
こちらの階段を上がる。
2階の休憩スペース。玄関の真上だ。
さらに階段を上がると、テラスがあった。とても開放的なエリアだ。
とてもレトロなとんがり屋根が、目の前に。
とんがり屋根の建物についての説明書きがあった。薬師湯の旧館で、大正8年の木造洋館だという。赤い瓦は石州瓦といい、この地域の特産品らしい。
テラスからは、古い温泉地の街並みが一望できる。
目の前の旅館も、レトロな古民家風だ。
日が暮れてから、また、こちらの建物の前を通ってみた。夜空に灯りがついた様子も、素敵だ。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらの施設の公式サイトはこちら。
こちらの施設についての「しまね観光ナビ」さんのサイトは、こちら。
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