【温泉】湯岐温泉「山形屋旅館」(福島県塙町)
今日ご紹介する温泉は、福島県は塙町にある、湯岐温泉「山形屋旅館」さん。
湯岐温泉は、茨城県との県境に近い山奥にひっそりと存在する、小ぢんまりとした湯治場だ。いわゆる観光地としてはメジャーではないが、温泉に詳しいブロガーさんたちやnoterさんたちの間で、非常に評価が高いため、ずっと気になっていた。
今年(2022年)の早春のある日、温泉ファンの間で高評価の「山形屋旅館」さんの予約が取れたので、出かけてみた。
こちらへのアクセスは、なかなか困難だ。車で、山道を延々と進んでいく。公共交通機関で行かれる方は、旅館の送迎をお願いする方が良いだろう。
こちらが、温泉エリアへのアプローチ。
お宿に着く前に、駐車場に車を停める。
駐車場から細い坂を下りると、こちらが本日の目的地、山形屋旅館さんの建物。右側の入り口を入って、チェックインをする。
昭和の香りが漂う館内。
帳場エリアには、コミックや、コーヒーマシーンが。こういうおもてなしはとても嬉しい。
私たちのお部屋は、帳場の隣の建物。こちらがその入り口。ここで靴を脱ぐ。
こちらが、私たちのお部屋。早春なのにまだまだ寒いので、コタツがセットされていた。
もう一間には、お布団がきれいに畳んでセットされている。セルフ式。
浴衣やタオルも揃っている。
そして、これは、今回、お宿からお借りした湯あみ着。フェルト製で、以前、「酸ヶ湯温泉」の記事でご紹介したものと同じだ。後で述べるが、今回、これが大活躍したのだ。
お部屋から扉一枚隔てた外は廊下になっており、残念ながら防音は良くない。トイレは共用だが、お部屋から出てすぐ側にあったので、便利だった。
そして、近代的なウォッシュレット付き様式トイレ。これはありがたい。
こちらのお風呂は2つ。岩風呂と、貸切風呂。以下の写真の案内のとおり、岩風呂は混浴(ただし、女性専用時間あり。)。ありがたいのは、湯あみ着での入浴が許されていることだ。
こちらは、お風呂についての解説。泉質は、アルカリ性単純温泉。温度は39.3度の温湯。標高500メートルの山中の花崗岩の割れ目から湧き出ている温泉で、1543年に発見されたとのこと。こちらの名物である岩風呂は、自噴源泉がそのまま湯船になっていて、足元から新鮮なお湯がぷくぷくと湧いてくるのだ。
さっそく、岩風呂へ行ってみよう。こちらが、湯屋への入り口。
こちらが、脱衣所。奥にアコーディオン式の扉があり、その奥が女性専用の脱衣エリアになっている。これは助かる。ここで先ほどの湯あみ着に着替える。そして、右側のガラス戸を開けると・・・。
こちらが、憧れの岩風呂。むき出しの岩と、ブルーの浴槽のコントラストが、なんとも美しい!
反対側からパチリ。
湯船の奥の花崗岩にもたれて、ぬるいお湯に身をゆだねる。さらりとした、優しいお湯。岩の割れ目から、時折、大小のあぶくが、ぷく、ぷく、ぷくっ、と、浮き上がってくる。空気に触れない新鮮な温泉を全身で受け止めることができるなんて、なんという貴重な体験だろう。
あまりにも気持ちが良くて、つい、うとうとしてしまう。最初は「独泉」だったが、人気があるのか、間もなく、ひとり、またひとり、と、お客さんが次々といらっしゃった。一人客またはご夫婦で、マナーの良い方ばかり。男性客のほうが多いが、湯あみ着を着ていると、お互い恥ずかしくない。みなさん長湯で、30分、1時間と、ゆっくり静かに目を閉じて、お湯を堪能していらっしゃった。
こちらは、上がり湯用の、加熱されたお湯の湯船。小さいながら洗い場もあった。
こちらは、貸切風呂の入り口。「空き」の表示があれば、いつでも入れる。
貸切風呂の脱衣所。小さいけれど清潔。
こちらが、貸切風呂の湯船。2人であればゆったり入れる。
豊富な湯量にうっとり。
こちらが、温泉成分の表示。
こちらが、夕食。お膳で、お部屋まで運んでくださる。お膳をコタツの上に載せる。お膳が大きいので、2人分を載せるのがギリギリだ。
私たちは、この日、少なめの湯治料理をお願いしていた。しかし、全然、少なくなかった。栄養のバランスの取れたヘルシーで美味しいお料理を、お腹いっぱい堪能させていただいた。
こちらは、塙牛のメンチカツ。ここでしか食べられないそうだ。
肉厚で、ジューシー!
こちらは、朝食。やはり、とてもヘルシーなメニューで、身体に優しい。
素晴らしい温泉に、素晴らしいお食事。そして、宿泊料金も、とてもリーズナブルなのだ。温泉ファンのリピーターが多いのも、納得がゆく。私も、こちらには、是非リピート訪問させていただきたいと思っている。
素晴らしいお宿でした。お世話になりました!
こちらのお宿の公式ウェブサイトはこちら。
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