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【温泉】大塚温泉「金井旅館」(群馬県中之条町)

今日ご紹介する温泉は、群馬県は中之条町にある大塚温泉「金井旅館」さん。私がフォローさせていただいているヨシタカさんの記事で、こちらの温泉の存在を知った。

地元民や湯治客、温泉マニアにしか知られていない、ぬる湯の名湯だと知り、俄然、行ってみたくなった。そこで、昨年(2022年)の夏、こちらに日帰り入浴に訪れた。

大通りから、案内の看板に従って、田舎道に入る。

田んぼの緑が目にまぶしい。

畑にも、たくさんの作物が育っている。

こんな田園風景の中に本当に温泉があるのか? 不安になりながらも、Google先生のナビに従い、車を走らせる。

すると、突如、たくさんの車が停まっているエリアに出た。

こちらが、目的地だ。まさに、一軒宿。

入り口が分からず、ぐるっと周ってみたが、見つからない。一旦、もと来た道を戻る。

そうすると、お宿の看板が。ここかな・・・?

うろうろしていると、地元の方らしき方が、ここは日帰り入浴の入り口ではないと教えてくれた。その方が行けと言った方向に行くと・・・。

どうやら、ガレージのようだが・・・。

なんと、ここが、無人の受付だった。手書きの張り紙があり、「大人ひとり300円、子どもは100円。2時間以内で、1時間増すごとに100円増し」だと書かれている(※2022年7月現在)。小さな木箱に「料金箱」と書かれている。こちらに料金を入れるらしい。

料金を支払い、日帰り入浴の入り口へと進む。

ようやく、入り口に辿り着いた。

男女別浴場への入り口
混浴の浴場への入り口

ふと見ると、和歌の石碑が。「ぬるくとも 効能あつき湯の徳は 田から和喜来る 人に会ふ塚」とある。「ぬるくても効能あつき」とか、「人に会う塚(=大塚)」とは、なかなかうまい。

いよいよ、温泉へ。

こちらのお宿の公式サイトは見付けられなかったが、中之条町観光協会さんのサイトに、オーナーのインタビュー記事があったので、こちらから写真をお借りしながら説明してみる。

まず、男女別の内湯に入った。湯船が3つある。源泉のままの34℃、加温した38℃、41℃と3段階の熱さだそうだ。窓に面した一番大きなメイン浴槽が、源泉浴槽だ。湯口から源泉が豊富に投入されている。敷地内自噴の完全かけ流し。素晴らしい。

男女別浴場。

加温浴槽で少し身体を温めてから、いざ、源泉浴槽へ。

うん、ぬるい。というか、最初は、かなり冷たいと感じた。しかし、長く浸かっていると、じわじわと身体が温まってくる。事実、たくさんの年配のお姉さま方が、長時間にわたり静かに浸かっていらっしゃり、全く動く気配がない。

そのうち、お姉さま方が、少しずつ、話しかけてきてくださった。「どこから来たの?」「ここのお湯はいいのよ」「源泉で顔を洗うといいわよ」「飲んでもいいのよ」などと。この日は、群馬県民の方が多いようだった。こういう地元の方のご親切が、とても温かく、嬉しい。湯治の効果が一層上がりそうだ。

お湯は、無色透明の、優しい肌触りだった。温泉分析表を見つけられなかったが、インターネットで検索した情報によると、泉質は、アルカリ性単純温泉のようだ。

そして、こちらの施設には、男女別浴場のほかに、混浴の内湯と、混浴のプールのように広い露天風呂があった。ちらりと見てみたところ、どちらにも男性が大変たくさん入っていらっしゃった。そんななかに入っていく勇気がなく、断念してしまった。

混浴内湯。
混浴露天。

上記サイトによると、こちらのお湯は、開湯600年にもなるそうだ。4代目のご主人いわく「戦国時代には真田系の武将たちをかくまい、その傷を癒した」という逸話もあったとか。

公共交通機関ではアクセスが難しそうだが、車があれば、首都圏からそれほど遠くない。これからの夏の季節にはもってこいの温泉だ。次は宿泊で伺って、できれば混浴の湯船にも浸かり、ゆっくりと極上のぬる湯を堪能してみたい。

いいお湯でした。お世話になりました!

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