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【温泉】武蔵小山温泉「清水湯」(東京都品川区)

今日ご紹介するのは、東京都品川区の住宅地にある、武蔵小山温泉「清水湯」さん。

ここは、銭湯。つまり、銭湯の料金(大人480円)で上質な温泉に入れる、温泉ファンにとっては嬉しい施設だ。しかも、温泉には「黒湯」「黄金の湯」の2種類がある。

まずは、「黒湯」について見てみよう。

源泉かけ流し循環併用(重炭酸ソーダ泉、ph値8.3 アルカリ性)だとのこと。以下、公式ホームページから写真をお借りし、説明文を引用させていただこう。

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深さ200メートル。100~200万年前の地層から湧き出る清水湯の黒湯温泉は、東京の黒湯の中でも肌理(きめ)が細かく、澄んだ濃い目の琥珀色の上質の温泉です。フミン酸、ミネラル、イオン分が豊富で、高効能なモール泉であり、一般の温泉と比べて泉質の劣化が起こらず、いつまでも新鮮なミネラル成分を蓄えています。
泉質名は“重炭酸ソーダ泉”となり、特に肌の軟化作用に優れていて、保湿、保温に効果を発揮します。美人、美肌の湯としても有名ですが、よく温まることから不定愁訴(頭が重い、イライラする、疲労感が取れない、よく眠れないなどの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態)、万病予防に効果のある万能温泉と言われています。日量10トンの湧出が可能。

この天然黒湯温泉は24時間稼働で高濃度のナノバブルを充填しています。未だ研究段階のナノバブル技術ではありますが、淡水魚と海水魚が同じ水槽で生育出来たり、湖沼の水質浄化に泡だけで水質改善に効果があることが実証されています。
詳しい理屈は別にして、超微細な泡が人畜無害で温泉の効能を高めるのなら取り入れてみればいいではないかぐらいな気持ちで導入しました。決して安くはない機械ですが、40代男性のお客様から髪と頭皮の調子が良いとの嬉しい体験談も伺っています。
超最先端のナノバブル技術と太古の地球の恵みである天然黒湯温泉の融合(ゆうごう)も、武蔵小山温泉だけの試みであり、日本では唯一無二、武蔵小山温泉だけで楽しめます。

次に、「黄金の湯」について。

こちらは、100パーセント源泉かけ流しの、太古の海水温泉(塩化物ナトリウム強塩温泉、高張性、ph値7.8 アルカリ性)だとのこと。同じく、公式ホームページから写真をお借りし、説明文を引用させていただく。

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黒湯よりずっと深い地層から湧き出ているのが黄金の湯です。
武蔵野台地の東部、新第三系鮮新世末から更新世前期にかけての500万年前の上総層群の地層の、深さ1500メートルから湧出。銭湯初の大深度温泉であり、初の療養泉にも認定されています。
毎分260リットル、泉温38度の高張性の天然温泉はヨード成分が非常に豊富。うがい薬のイソジンの成分ヨードがかなりの高濃度で入っていますので切り傷、擦り傷など効果があり、また、喉の痛みなどは初期段階でしたら さっと痛みが引くように無くなったりもします。温泉成分表から見ても、美人創出の湯 有馬、草津温泉に引けを取らない高濃度天然温泉です。こちらも黒湯と同等の美肌、美人の湯です。

以上が、2種類の温泉の概要だ。ホームページのお湯の説明がとても詳しく、力が入っている。泉質に自信のある証拠だろう。しかも「黄金の湯」のほうは、貴重な100%源泉かけ流しだ。

いざ、レッツゴー!

私がうかがったのは、初冬の日曜日のお昼前の時間帯。けっこうな混雑だった。銭湯らしく、地元民らしき方が多い。ゆっくり入りたい方には、平日がおすすめかもしれない。

入り口で靴を脱いで、料金を支払うと、待合スーペースに出る。銭湯にしては広々としている。

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そして、更衣室は、ロッカーに100円が必要だった。ドライヤーは無料で使えた。

身体を洗って、まずは内湯の「黒湯」へ。遠くから見ると、しっかり、黒い。浸かってみると、思ったより透明度もあり、きれいな琥珀色だ。お湯の温度もちょうどよく、身体がぽかぽか温まる。

そして、外の露天風呂エリアへ。このエリアには、小さな黒湯のほか、楽しみにしていた、源泉かけ流しの「黄金の湯」がある。

「黄金の湯」は、階段を上がった少し高い場所にあった。

階段を数段上り、「黄金の湯」の様子をうかがってみると・・・。

何と、あまり大きくない岩風呂に、おばちゃんたち5人くらいが、肩を寄せ合って浸かっていた。これは、なんというか、いわゆる、密だ! 「黒湯」はそれほど混んでいなかったのに…。みんな、よほど、源泉掛け流しの「黄金の湯」が好きなのだろう。

躊躇を覚え、入る余地がないな、と判断した私は、一旦、引き返そうとした。

すると、その時。

「ちょっと! まだ、入れるよ!」

「どうぞ、どうぞ!」

と、大きな声がした。

なんと、「黄金の湯」に浸かっていたおばちゃんたちが、ぶんぶんと手を振って手招きしてくれている。「黄金の湯」を諦めかけた私に気づいたおばちゃんが、こちらへ来い、と誘ってくれているのだ。

そして、5人のみなさんが、それぞれ、よいしょ、よいしょと、お尻をずらしてくれて、私ひとり分の場所を開けてくれたのだ。

・・・感動した。よそ者の、初対面の私に、そんなに親切にしてくれるなんて!

恐縮して、お礼を言いつつ、そのスペースに入っていった。そこからは、賑やかな地元民トークが炸裂。地元の話には全然ついていけないが、お湯を楽しみながら、おばちゃんたちのエンドレスなお喋りを聞いていると、ほのぼのとした気分になり、ああ、平和だなあ、と思った。

いやぁ、江戸のおばちゃんら、よう喋るなあ! 大阪のおばちゃんのうちも、びっくりやわ。

おばちゃんたちの印象があまりに強烈だったので、「黄金の湯」の質は、あまりよく覚えていない。温度が低めだったこと、色が黄土色っぽくて、成分がたっぷりなんだろうなと思ったことくらいだ。温泉レポーターとしては失格だが、とても楽しい経験だった。

なお、お風呂とは別料金で、サウナと岩盤浴もある。私は試していないが、サウナーや岩盤浴好きの皆さんは、ぜひお試しを。

すばらしい温泉銭湯でした。お世話になりました!

こちらの施設のホームページは、こちら。

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サザヱ
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