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【温泉】花山温泉「薬師の湯」(和歌山市)

今日ご紹介する温泉は、和歌山市にある花山温泉「薬師の湯」。昭和43年の創業以来、高濃度のミネラルや炭酸を含む源泉をかけ流しで提供するということで、マニアの間では評価の高い温泉だ。宿泊も可能だが、私は、2024年夏の週末に、日帰り温泉に訪れた。

こちらが、施設の外観。周りは住宅地や商業地であり、特別見るべき観光スポットなどもない。

こちらが、玄関。

日帰り料金は、大人が1150円。17時以降の割引や学生割引もあるようだった(2024年8月時のもの)。

早速、浴場へ向かう。

脱衣所で服を脱ぎ、浴場へのドアを開けると・・・。

そこには、オレンジ色の世界が広がっていた!

本記事の浴場の写真はすべて公式サイトから借用しました。

内湯には、源泉を使用した浴槽が3つあった。ひとつは、26度の源泉風呂。湯元から直接源泉を注ぎこんでいるものだ。そして、あとの2つの浴槽は、源泉をそれぞれ38度と41.5度に加温したものらしい。これらの浴槽を移動しながら、温冷交互浴を行うことができる。

どの浴槽も、たくさんのお客さんで混雑していた。夏の暑い日であったことから、とりわけ26度の源泉風呂は激混で、芋の子をあらうような密度だった。先客が退出したタイミングで、スペースを見つけて入ってみた。

入った瞬間、冷たく、ひんやりと心地が良かった。鉄錆の香りが強い。お湯の濃度がとても濃いことが、全身の肌で感じ取れた。析出物も多く、湯船をびっしりと覆っている。これは稀に見るすごいお湯だ。マニアの評価の高いのも納得だ。

お湯が濃すぎで、少し危ないと感じる場面もあった。首まで浸かってしまうと、濃いお湯の色のせいで、首から下が一切見えなくなる。そのため、お客さんがお湯の中でどのような姿勢を取っているかが、全く分からない。また、激混みなので、体操座りの格好でしか疲れず、体を伸ばすことができない。そのためか、時折、お客さん同士が接触したり、ふんずけたりといったことが発生しているようだった。少し危ないと感じた。

また、少し迷惑だと感じるお客さんがいた。2人組の女性たちで、源泉風呂で長湯をしながら、勤務先飲食店の同僚や、近所の人についての悪口を、大きな声で延々と話し続けていた。混雑しているため、聞きたくなくても、その会話のすべてが、否応なく耳に入ってくる。リラックスしに温泉に来たにもかかわらず、不愉快な気分になってしまった。

露天風呂にも行ってみた。温度は40度に設定されているということだ。この日は暑かったため、こちらの浴槽には、あまりお客さんはいなかった。私も暑すぎると感じたため、早々に退散した。

なお、サウナや水風呂もあるようだ(私は利用しなかったが)。

こちらが、温泉分析書。泉質は、含二酸化炭素・鉄(II、III)-カルシウム
マグネシウム-塩化物温泉
。炭酸とともに多くの成分を含む稀有な泉質だ。成分総量が約20g/kg超えで、療養泉の基準の20倍。やはり濃いのだ。

純温泉協会による認定書もあった。

メンテナンスの状況などを開示している。

館内には、色々な展示物もあった。こちらは、析出物のこびりついたパーツの展示。

そして、あの大谷選手のユニフォームも。大谷選手も、こちらのお湯に入りに来たようだ。

そして、飲泉所があった。

持ち合わせていた空のペットボトルにお湯を汲むと・・・。

見事なオレンジ色に! 味は、激マズだった。鉄錆風味の塩辛い微炭酸水、といった感じの飲み物だ。一度にたくさん飲めないので、帰路、少しずつ味わった。

お湯はすごい。素晴らしい。温泉マニアが絶賛するのもよくわかる。しかし、混雑が激しすぎた。ホリデーシーズンの週末であったこと、冷泉を浴びたくなる暑い日であったことから、ある程度予期していたが、ここまでだったとは・・・。まあ、それほどたくさんのお客さんに愛されている温泉だということだ。

いつか、宿泊で再訪して、混雑していない時間帯に、ゆっくりと静かに源泉と向き合うことができればいいなあ。

いいお湯でした。お世話になりました!

こちらの施設の公式サイトはこちら。

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