【温泉】貝掛温泉(新潟県湯沢町)
今日ご紹介する温泉は、新潟県湯沢市の温泉旅館「貝掛温泉」さん。日本秘湯を守る会の会員宿だ。ぬる湯の名湯であり、かつ、目に良い温泉として、温泉愛好家の間で評価が高い。
こちらの温泉の歴史は、700年前の鎌倉時代までさかのぼる。戦国時代は上杉謙信の隠し湯として使われ、江戸時代には目の温泉として、遠路からも湯治客が訪れたという。
2022年夏に、こちらに2食付きで1泊する機会に恵まれた。
お宿へのアプローチ・外観
山の中の一軒宿。私は、車で向かった。越後湯沢駅から国道17号に入り、しばらく上りが続く。そして最後は国道から細い道に入る。すると、道がどんどん細くなり、運転の苦手な私は肝を冷やした。なお、公共交通機関利用の場合は、越後湯沢駅から出ている路線バスが使える。
幸いなことに対向車が来ず、無事に温泉入り口まで到着した。
駐車場に車を停めて、先に進むと・・・。
どっしりとした和風の建物が迎えてくれた。
館内
館内は、和のテイストで演出された素敵な空間だった。
「目の温泉」ということで、この方(↓)が飾られていた。
お庭
敷地内には、広々としたお庭がある。
お庭の池には、鯉がたくさん泳いでいた。この池の水も、温泉なのだそうだ。
客室
この日は一人旅だった。私が予約したのは、シングルベッドの一人用のお部屋。
コンパクトにまとめられていて、必要なものはすべて揃っていた。
窓からは、森の緑が眺められた。
温泉
さあ、お目当ての温泉へGO!
こちらが、温泉の見取り図。左右2か所に分かれており、男女別。時間帯で男女が入れ替わる。いずれにも、内湯と露天風呂がある。
その1(右側の浴場)
さあ、お目当ての温泉へGo! チェックイン後の時間帯は、女性が右側の浴場だった。足を踏み入れると、きれいで広い脱衣エリア。
こちらが、内湯。美しく、シックで、広々とした湯船。
加温していないぬる湯の源泉で満たされた浴槽と、適温に加温された浴槽とに分かれている。
まずは加温浴槽で身体をあたためてから、ぬる湯へ。最初は少しヒヤッとするが、すぐに慣れてじんわり温まってくる。ある程度時間が経ったら、再度、加温浴槽に移動して身体を温める。温まったらまた、ぬる湯の浴槽へ戻る・・・。
このように交互浴をしていると、あまりに心地よく、かなりの長湯をしてしまった。ほかのお客さんも、お湯に浸かりながら、目を閉じ、じっと長い間動かない方が多かった。
なお、この内湯からつながっている露天風呂エリアもあったが、写真がうまく撮れていなかった。サイズは小さく、後述の左側の浴場の露天風呂のほうが大きくて開放感があった。
その2(左側の浴場)
夕食後に男女の浴場が入れ替わってから、左側の浴場に行ってみた。
内湯。右側の浴場と同様、ぬる湯の源泉浴槽と加温浴槽に分かれている。
そして、こちらが、左側の浴場の露天風呂。とても広く、開放感があった。うまれたままの姿でぬる湯に身をゆだね、五感で自然を感じる。なんという素晴らしい場所だろう。
温泉分析書など
こちらが、温泉分析書。泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉。泉温は36.2度。自然湧出であり、湧出量も毎分406リットルと豊富。新鮮なぬる湯がぜいたくに使われていることが分かる。
食事
夕食
夕食は、お食事処「白雲」にていただいた。地元の食材を使って、とてもよく考えられた和食のコースだった。
頼んだ飲み物は、特撰「南魚沼地酒三昧」利き酒セット。さすが米どころのお酒。どれも美味だった。
朝食
朝食も同じお食事処にていただいた。たくさんの小鉢のおかずが並んだ。ひとつひとつが丁寧に調理されていて、美味だった。
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こちらに一晩お世話になって、温泉マニアの皆さんが絶賛する理由がよく分かった。何といっても、お湯が極上。お料理も、お酒も極上。建物、湯屋、客室もきれいで、よく手入れされている。接客も良かった。おひとりさまでの滞在も快適だった。東京からのアクセスも良い。仕事に浸かれたときにリフレッシュするにはもってこいだ。是非またリピートさせていただきたい。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらのお宿の公式サイトはこちら。
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