【温泉】別府温泉「竹瓦温泉」(大分県別府市)
今日ご紹介する温泉は、大分県は別府温泉の公衆浴場「竹瓦温泉」。別府温泉のシンボル的な存在だ。
別府市公式の観光情報サイト「別府たび」には、次のような記載がある。
また、こちらの施設は、国の登録文化財でもある。文化庁のデータベースには、以下のような記載がある。
文化財と温泉の組み合わせは、私の大好物。念願が叶い、こちらに、2023年1月に伺うことができた。到着したのは夜。夜空に浮かび上がる建築美に、思わず息をのんだ。
堂々たる唐破風造りの玄関。寺院や御殿を彷彿とさせる。
館内に入ってみると、天井が高く、広々とした空間だった。受付や休憩所になっていた。
スケール(温泉成分が結晶化したもの)などの展示物もあった。
砂湯の入り口。砂湯とは、浴衣を着て砂の上に横たわり、温泉で暖められた砂をかけてもらうものだ。おそらく、指宿の砂蒸し風呂のようなものだろう(指宿の砂蒸し風呂の記事はこちら)。とても人気があるようで、このときは待ち時間が長すぎて、断念した。
気を取り直して、通常の浴場へ向かう。浴場は男女別。こちらは女湯の入り口。
扉の先には脱衣スペースがあり、たくさんのお客さんでにぎわっていた。地元の方と観光客が半々くらいだろうか。
脱衣スペースのには、広い空間が広がっており、そこがもう浴場だった。浴場との間にはドアも仕切りもない。階段を降りた先に、年季が入ったとても渋い大きな湯船が鎮座していた。
なお、写真のとおり、この浴場には洗い場がない。体を洗うためのお湯は、湯船のお湯を洗面器でくみ取る。少し不便ではあるが、昔ながらのスタイルで入浴するのオツなものだ。
お湯は、無色透明のお湯。かなり熱くて、シャキッとした。ずっと長く浸かってはいられず、入ったり上がって休んだりしながら、この不思議な空間での湯浴みを満喫した。
なお、こちらには3本の自家源泉があるようで、温泉分析書も3通掲示されていた。これによると、泉質は、男湯と砂湯が、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−塩化物・炭酸水素塩泉、女湯は、ナトリウム−炭酸水素塩泉ということだった。
別府を代表するこの施設は、遅くまで、たくさんのお客さんで賑わっていた。明治時代から市民に愛されてきた入浴施設が、令和の現代まで現役で営業していることに、深く感動した夜だった。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらの施設についての「別府たび」さんのサイトはこちら。
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