【温泉】鰻温泉「区営鰻温泉」(鹿児島県指宿市)
今日ご紹介する温泉は、鹿児島県の鰻温泉の公衆浴場「区営鰻温泉」さん。鰻温泉は、指宿温泉と同じ指宿市内にあるが、指宿温泉の中心地からは10キロ弱の位置にあり、指宿温泉街で宿泊した「民宿たかよし」さんからは、車で15分ほどかかった。
こちらは、西郷隆盛が滞在した湯治場として知られている温泉地だ。私の好きな昔のNHK大河ドラマ『飛ぶが如く』でも、鰻温泉のシーンがあった。
鰻温泉の温泉街は、とても小さい。そして、あまり人がいないのか、とても静かだった。温泉街の入り口につくと、まず、地表からもくもくと湯気が出ているのが目に飛び込んできた。
湯気の出ていた場所に近寄ってみると、「スメ広場」という看板があった。「スメ」とは何ぞや?
その場でググって調べてみた。鹿児島県観光サイトに説明があり、「スメ」とは、温泉の地熱を利用したカマドのことらしいと分かった。
誰もいない「スメ広場」に入る。確かに、カマドのようなエリアから湯気が出ている。
どうやら、これが「スメ」らしい。
利用できる食材は、いも類、野菜、卵とのこと。肉、魚、タケノコは使用できないそうだ。
「スメ」の見学を終えて、いよいよ温泉へ向かおう。
細い通りを進む。前方に、湯気が上っているのが見える。
数分歩いて、今回の目的地「区営鰻温泉」に到着した。「西郷どんゆかりの湯」と壁に大きく書かれている。
こちらが、受付。地元の方が受付をされていた。料金は大人200円(2022年12月時)と格安だ。そして、「温泉たまご ご注文ください」との文字が。入浴前にここで温泉卵を注文すると、入浴している間に「スメ」で温泉卵を作ってくれるのだ。私も注文することにした。
ドアを開けると、レトロな雰囲気の脱衣所だった。
西郷さんの肖像画が掲げられている。やはり、西郷さん押しだ。
そして、こちらが、浴場の様子。
パイプから源泉がなみなみと供給されている。
洗い場には、水道水が地熱で熱くなる場合がある、という注意書きが。おそるべし地熱のパワー!
たまたま先客がおらず、湯船に入って大きく手足を伸ばした。お湯は、熱めだ。シャキッとする。色は無色透明で、さらりとした肌触りだ。硫黄の匂いがして、温泉気分を高めてくれた。
こちらが、温泉分析書。泉質は、単純硫黄泉。指宿温泉からさほど遠くないのに、塩化物泉の指宿温泉とは泉質が全く違うのが面白い。
じっくり新鮮なお湯を堪能させていただいて、お風呂から上がった。服を着て温泉を後にするときに、受付の方から、できあがっていた温泉卵を受け取った。
まだ、かなり温かい。
小袋に入れた塩も一緒に包んでくれていた。
早速、車の中で食べてみた。
ちょうどよい茹で加減。濃厚なお味。これは美味しい。自然の恵みだ。
西郷さんゆかりの歴史ある温泉で、地熱のパワーを、ゆっくりと堪能させていただいた。指宿温泉を訪問される方には、是非少し足を延ばして、鰻温泉も訪問されることをお勧めしたい。指宿温泉とはまた違った旅情を楽しめる。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらの施設についての「いぶすき観光ネット」さんのページは、こちら。
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