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【グルメ】「大坂屋 砂場」もりそば(東京都港区)

今日ご紹介するグルメなお店は、東京都港区虎ノ門にある老舗の蕎麦店「大坂屋 砂場」さん。

東京都心の虎ノ門のビル街の、大きな交差点の角に、ぽつんと佇む古い木造日本建築。これが店舗だ。

この建物は、木造2階建て瓦で葺きで、1923(大正12)年に建てられたそうだ。有形文化財に登録されており、道路拡張工事の際には、曳家ひきや工事で3メートルほど建物を移動したという。

建物以上に歴史があるのは、「砂場」という屋号だ。その起源は、豊臣秀吉の時代まで遡るという。大坂城建設時に、和泉屋という菓子屋が、資材の砂置き場に蕎麦屋を開店したことに由来するというのだ。その後、徳川家による天下統一後、江戸での「大坂屋砂場」の営業が始まった。この虎ノ門「大阪屋砂場」は、1872(明治5)年に本家から暖簾分けを受けてスタートした。幕末の三舟と呼ばれる山岡鉄舟、高橋泥舟、勝海舟にも贔屓にされていたという。

この周辺は、虎ノ門ヒルズなど、高層ビルの林立するモダンな街へと再開発されたエリアだが、この歴史と伝統のある蕎麦店が昔のままの姿で存続し、営業を続けているのは素晴らしいことだ。

2023年のある日、お昼前にこの近辺に用事があり、こちらでランチを取ることにした。幸い、少しだけ席が空いていて、すぐに着席できた。しかし、私の後から、身なりの良いビジネスパーソンたちが、次々とやってきた。近隣で働く人たちに人気のお店だということがうかがえた。

店内も、昔ながらの落ち着く佇まいだ。

ノスタルジックな気分に浸りながら、メニューを開く。

料金は2023年時のもの。

私がオーダーしたのは、シンプルなもりそば

運ばれてきたのが、こちら。

細めで白っぽい蕎麦。何とも美しい。

さっそく、いただいてみた。細めの蕎麦は柔らかめで、喉越しが良い。つゆは甘口の濃いめ。上品な口当たりで、あっという間にするすると平らげてしまった。

ふと、箸袋を開くと、浮世絵風の絵が現れた。おそらく江戸時代の蕎麦屋店が描かれているのだろう。箸袋にも手を抜かないところが、老舗らしい。

江戸時代にも、この場所で、たくさんの武士や町人たちが蕎麦を手繰っていたのかと思うと、なんとも不思議な気分になった。令和の大都会から、江戸時代にタイムスリップさせてくれる貴重なひとときとなった。

美味しかった。ごちそうさまでした!

こちらのお店の公式サイトはこちら。

こちらのお店の食べログのページはこちら。

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サザヱ
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