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【温泉】法師温泉「長寿館」(群馬県みなかみ町)

今日ご紹介する温泉は、温泉ファンの間では有名な温泉のひとつ、群馬県みなかみ町の、法師温泉・長寿館

上信越高原国立公園内にある、秘湯の一軒宿。創業140年にもなり、国登録有形文化財に指定されている。

とりわけ有名なのは、「テルマエ・ロマエ」という映画のシーンにも使われた、「法師乃湯」だ。明治時代の鹿鳴館風の大浴場だ。以前から、このお湯に入ってみたいと思っていた。

長い山道を、自動車で延々と登り、ようやく旅館に到着。この、レトロな外観が、旅情をそそる。

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こちらが、ロビー。大木の切り株を使ったテーブルが、圧巻。

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こちらの旅館は、予約を取るのがとても困難だ。私が泊まったのは、ギリギリ最後の1室ということで予約が取れた部屋。与謝野晶子が宿泊したという、歴史ある部屋だ。バス・トイレ・洗面所は共同。これが、部屋の入口の引き戸だ。

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こちらが室内。肌寒い時期だったので、こたつがセットされていた。

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縁側の様子。

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館内の、はく製コーナー。

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廊下の窓から見た、外の様子。

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廊下の様子。

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どこを歩いても、明治時代にタイムスリップしたかのような、非日常的な感覚を味わえる。

さあ、いよいよお風呂だ。お目当ての「法師乃湯」に入る。

みなかみ町観光協会のホームページ(http://www.enjoy-minakami.jp/spa.php?itemid=578)から拝借した写真が、こちら。

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脱衣所は男女別だが、お風呂は混浴。写真のとおり、8か所のセクションに分かれている。

この歴史あるお風呂の説明は、お宿の公式ホームページの説明をご覧いただくのが一番だ。以下、引用させていただこう。

「法師乃湯」
弘法大師巡錫の折の発見と伝えられ、法師乃湯と呼ばれています。温泉は近年少なくなった自然湧出で、豊富な湯が浴槽の底から湧き有効成分が失われることなく人体に吸収されます。泉質は無色透明のカルシウム、ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)43℃で胃腸、火傷、動脈硬化等の諸病に適応します。

「鹿鳴館時代の建物」
国鉄時代のフルムーンポスターの舞台になった大浴場「法師乃湯」・建築されてから1世紀以上経っているこの浴槽は、やはり貫禄があります。 純度100%の源泉が、下に敷き詰めた玉石の間からポコポコ自然湧出4つの浴槽は微妙に温度が違います(原文ママ)。

「脱衣所」
男女別の脱衣所ですが、湯船は混浴となります。
当館を昔から知っている方は、浴槽の周りの箱を脱衣場として使っていていわばこれが「法師温泉流」です。 この空間は時間の流れがゆっくりに感じるかもしれません。

温泉ガールにとってのハードルは、この、混浴。歴史ある素晴らしいお風呂は、昔のスタイルをそのまま踏襲し、混浴であることが多いのだ。

しかし! 温泉ガールの皆さん、ご安心あれ。この「法師乃湯」は、午後8時から10時までの間は、女性専用の時間帯なのだ。この時間帯に行ってみると、リラックスして名湯に浸かりたい女性たちがたくさん来ていた。

そのほかの混浴の時間帯にも、恐る恐る、何度かトライしてみた。女性専用の脱衣所の窓から、湯舟の状況をのぞいて確認することができた。

あるときは、男性があまりにもたくさん入っていたのが確認されたので、そこに入っていく勇気がなく、諦めて出直すことにした。

そして、深夜と早朝を狙って、ダメ元で、チャレンジしてみた。すると、誰もいない! これはチャンス!

急いで大胆に浴衣を脱ぎ捨て、ガラッと扉を開け、かけ湯をして、パッと湯舟に飛び込んだ。そして、次に男性の脱衣所のほうから音がするまでの間、十分に堪能させていただいた。

法師乃湯は、普通のお風呂よりも、深さがある。湯舟の床に敷いてある小石の間から、ぷくぷくとお湯が沸いてきて、お尻に当たるのが、なんとも珍しい。そして、心地よい。

そして、こちらのお宿には、こちらの「法師乃湯」のほかにも、男女時間交代制の「玉城乃湯」(内湯と露天風呂)、女性専用の「長寿乃湯」がある。

次の写真は、床からぷくぷくと出てくる、足下湧出の新鮮なお湯の写真(同じく、みなかみ町観光協会ホームページより拝借)。

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ところで、こちらは一軒宿なので、お風呂を堪能し、お宿の文化的価値を楽しむ以外には、特段のエンターテインメントはない。

だが、お宿の周りを、お散歩することができる。ここは山の中の一軒宿なので、大自然に囲まれているのである。下の写真は、「お散歩マップ」。

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さあ、出発してみよう。

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湯気がもくもくと上がる温泉を眺めながらの散策。都会で溜め込んだストレスが、すーっと一気に消えていく気がする…。

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裏の小山を少し登ってみた。お宿が小さく見える。

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山に咲く花も、目を楽しませてくれる。

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気持ちのよいお風呂。美味しい食事。美しい建物。ありのままの自然。これ以上の癒しが、あり得るだろうか…。

まさに、命の洗濯。

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ああ、日本人に生まれて良かった。

こういうお宿は、日本の宝。後世まで、ずっと残していってほしい。

お世話になりました!

お宿の公式ホームページは、こちら。

私の愛読しているこちらの本でも、こちらのお宿が取り上げられています。

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サザヱ
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