【グルメ】「道の駅 美杉」の鴨ラーメン(三重県津市)
昨日、多気北畠氏城館の記事をアップした。
多気北畠氏城館は、三重県津市の山あいの美杉町という小さい集落にある。庭園のある居館跡と、その裏にある比高240メートルの山城(霧山城)で構成され、続日本100名城に指定されている。
2023年2月のある日、居館を見学し、さらに霧山城に登って降りてきた後、近くにある「道の駅 美杉」さんに立ち寄った。その際に、鴨ラーメンで空腹を満たした時のお話だ。
こちらが、外観。失礼ながら、この山深い地にしては立派な施設だ。
物販コーナーや休憩コーナーがあり、食堂もあった。お客さんは、私のほかに、地元の方らしき方が数名のみであった。
鴨ラーメン(900円、2023年2月時)をチョイス。スープは、味噌、醤油、塩の3種類から選ぶことができた。この日は寒かったので、温まり効果の高そうな味噌味を選んだ。
オーダーの際、地元のおかあさんらしきお店の人と、少しおしゃべりした。
「鴨ラーメンとは、珍しいですね。こちらでは、鴨が有名なんですか?」
と聞くと・・・。
「さあねえ、昔、田んぼに放していたけどね。」
とおっしゃっていた。なんだか、素朴だ。
少し待って、鴨ラーメンがサーブされた。
味噌のスープが、優しいお味だ。鴨肉も柔らかくて美味しい。冷えた身体の五臓六腑が、じわじわと温まっていくのがわかる。これは、ありがたい! 夢中で、あっと言う間に完食した。
食器を返却する際、先ほどのおかあさんに声をかけた。
「とても美味しかったです。今、霧山城に登ってきたんですよ。寒かったので、体が温まりました!」
すると、おかあさんが、私の顔を見て、驚いたように言った。
「ひとりで霧山城に行った女の人って、あなただったの?」
うん? なんだ、この反応は? ひとりで山に登る女がいると、誰かから聞いていたのか?
「資料館のおじさんが、心配してたのよ。女ひとりで山に登るというお客が来たけど、大丈夫かなあ、って。」
実は、この日、霧山城に登る前に、北畠氏関係の展示のある「美杉ふるさと資料館」に立ち寄っていた。
その際に、資料館のおじさんに、山城への道順などを尋ねていたのだった。それを思い出して、合点がいった。
しかし、資料館と、この「道の駅 美杉」の間には、それなりの距離がある。私が山に登っていた僅か小一時間の間に、私のことが村中で話題になっていたのだろうか。
情報の伝達がこんなにも早いとは。田舎恐るべし。でも、嫌な感じは全くしなかった。むしろ、村の皆さんに見守っていただいている感じがして、とてもありがたかった。
その後、車でもう一度資料館に戻った。私のことを心配してくれていたおじさんに、無事に下山したことを伝え、親切にしてくれたお礼を言った。
ところで、道の駅では、紅白まんじゅう(440円)も買った。こちらも素朴なお味で、とても美味しかった。
ごちそうさまでした。そして、美杉町の皆さんにはお世話になりました。ありがとうございました!
道の駅「美杉」についての、「観光三重」のサイトはこちら。
こちらのお店についての食ベログのページはこちら。
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