【温泉】東鳴子温泉「高友旅館」(宮城県大崎市)
今日ご紹介する温泉は、宮城県は東鳴子温泉の「高友旅館」さん。
こちらは、温泉マニアの間では、とても有名なお宿だ。
まず、パンチの効いた個性的なお湯だ。4種類の源泉を7つの湯船で提供している。
そして、施設が鄙びているということだ。食事も付く「はたご」という旅館タイプのお部屋と、簡素な自炊用のお部屋があるが、後者は特に鄙びているらしい。今回は、怖いもの見たさで、あえて簡素な自炊部屋に、女ひとり、素泊まりでひとりで泊まってみた。
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お隣の鳴子温泉エリアから、徒歩で向かった。鳴子温泉エリアの「旅館すがわら」「姥の湯」「滝の湯」の3箇所で日帰り温泉を堪能し、「ゑがほ食堂」さんの山菜きのこそばで腹ごしらえをしてからのことだ。
のどかな田舎の風景。
この看板が目印。歴史を感じる。
こちらが、外観。このレトロ感が良い。
館内
こちらが、フロントエリア。古き良き旅館の佇まいだ。
チェックインを済ませて、奥へ向かう。
マッサージチェアの隣には、メリーゴーランドの馬・・・?
何やら、「関係者以外立ち入り禁止」のエリアが…。なんだか、サスペンス。
こけしもお出迎え。日焼けしていて色が薄くなっているが・・・。
食堂を、ちらりとのぞく。私は素泊まりなので、こちらでのお食事はいただいていない。
タイルもスリッパも、好き。
お風呂
大浴場・黒湯(混浴)
こちらが、名物「黒湯」へのアプローチ。
下の写真の、右手が「黒湯」の入り口。シブい!
そして、こちらが、このお宿の名物「黒湯」。扉を開けた瞬間、その鄙び感にびっくり。
析出物による芸術。
パイプから注がれる温泉。
析出物、すごすぎる・・・。
匂いがすごい。タール匂いというのは、嗅いだことがなかったが、こういうことか!と腹落ちする。
湯葉のような白い湯の花が、たくさん舞っている(これ、本当に、湯の花ですよね?)。まるで、中華料理の卵スープに舞っている溶き卵のような、見た目と触感。
大浴場・プール風呂(混浴)
こちらは、黒湯と同じ空間の、黒湯の奥にある別の浴槽だ(下の写真の右手)。水で薄まり、かなりのぬる湯になっていた。
確かに、プールのような形だ。しかし、鄙び方が、すごい。鄙びを越えて、もはや、廃墟のようだ・・・。
婦人風呂(女性用)
こちらは、女性専用風呂。黒湯とは天井でつながっているが、壁で隔てられており、入り口は別になっている。上記のプール風呂と同じお湯が使われているようだ。ここの廃墟感もすごい。
ラムネ風呂(女性用)
次に、女性用のラムネ風呂へ。黒湯エリアとは、受付を挟んで反対側のエリアにある。
温度は熱めで、名前のおとり、泡付きがあった。アブラ臭もする。個性的。
ひょうたん風呂(男性用)
こちらは、男性用のお風呂。誰もいなかったので、こっそり、写真のみ撮らせていただいた。名前のとおり、ひょうたんの形が素敵だ。
もみじ風呂(貸切風呂)
次は、貸切風呂の「もみじ風呂」へ。自炊部屋のある棟にある。こちらが、入り口。
ドアを開けると、脱衣所。この廃墟感も、すごい・・・。
そして、こちらが浴槽。やはり、廃墟感ハンパない。そして、お湯が、熱すぎる! 浴槽からオーバーフローしたお湯が足に触れるだけで、火傷しそうな勢いだ。水で薄めるのも相当な時間がかかりそうで、早々にあきらめた。
家族風呂(はたご宿泊者のみ)
こちらは、はたご宿泊者専用の家族風呂。自炊部屋泊まりの私は、入れなかった。そのため、写真なし。
以上、7つのお風呂のうち、男性風呂と家族風呂以外の5つのお風呂に入り、それぞれのお湯を堪能した。一つひとつのお湯がパンチがあり、湯あたりした。何度も、間に休憩を挟みながら入浴した。日帰りだと、これだけたくさんのお風呂に入るのは難しかったと思う。やはり、宿泊してよかった。
自炊部屋
次に、私の泊まったお部屋についてご紹介してみよう。こちらが、自炊部屋棟の廊下。
シンプルな和室。
押し入れに、布団とシーツが入っていて、自分で布団を敷く。
部屋の広縁エリア。洗面台と冷蔵庫が設置されている。
ちなみに、冷蔵庫はなんと、77年製。昭和52年モノ。もはや文化財級の古さだ。でも、ちゃんと機能していた。
台所コーナー。調理器具、食器や調味料もある。シンクもガスコンロも、昭和の香りが漂っている。
食事
上記のキッチンで自炊もできるのだが、このときは、手抜きをして、カップラーメンで済ませてしまった。ちょっと恥ずかしいのだが、以下が、この時の食事の写真だ。
こちらが夕食。
翌朝の朝食。新幹線の古川駅のお土産屋で買った「力あんぱん」と、カフェオレ飲料。
感想
いや、すごい施設だった。パンチのあるお湯のオンパレード。まるで、温泉のワンダーランドだ。そして、この鄙び感、廃墟感。今にも朽ち果てそうな感じが、たまらない。簡素なお宿は全国にあるが、ここまで廃墟感あふれるお宿も珍しいだろう。潔癖症の方には難しいかもしれないが、私は、怖がりながらも、ものすごく楽しめた。秘湯好きには、たまらない聖地だ。高友旅館さんには、今後も長く存続してほしいが、いずれ、リノベや改装される時期が来るだろう。そうなる前に、この究極の鄙びを体験できたことに感謝したい。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらのお宿の公式サイトはこちら。
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