【温泉】熱海温泉「山田湯」(静岡県熱海市)
昨日、熱海温泉の「日航亭 大湯」さんを訪問した記事をアップした。
その足で、もう1件、熱海の温泉をハシゴした。
訪問したのは、地元の小さな共同浴場、「山田湯」さん。
こちらの温泉には、公式ホームページがない。
しかし、「井伊部長の温泉グルメ探訪」という素敵なウェブサイトに、こちらの温泉が紹介されていた。
こちらは、静岡の地方銀行であるスルガ銀行の「温泉部長」でいらっしゃる「井伊湯種(いい・ゆだね)」さんが、地元静岡の温泉を紹介する素敵なサイトなのだ。
以前、こちらの記事を読んで、ぜひ、いつか、「山田湯」さんを訪問したいと思っていた。
場所は、少々分かりにくい。昨日ご紹介した「日航亭 大湯」さん(熱海駅から南西方向へ徒歩15分ほど)から、さらに南西方向に15分ほど歩く。
Google Mapに案内されるまま歩いていくと、温泉街のメインの通りから離れ、静かな住宅地に迷い込んでいく。
この橋を渡って、次の角を右へ。
細い道を進んでいくと…。
おんせんが、あらわれた!
こちら山田湯さんは、「山田」という表札を掲げている、山田さん個人宅のすぐ隣にある。
到着時には、番台にどなたもいらっしゃらなかったのだが、すぐに山田さんのおかみさんがいらっしゃった。おかみさんは、笑顔が素敵な方で、とても親切に対応してくださった。
こちらの入湯料は、なんと、たったの300円!(洗髪の場合、プラス50円)。これは、お安い。温泉なのに、一般の銭湯の料金よりも料金が安いのだから、驚きだ。
女湯の扉を開けると、そこは、清潔な脱衣所だった。
そして、いよいよ湯舟へ。
(※湯船の写真は、前述の井伊部長のホームページから拝借させていただきました。)
この写真は男湯のものだが、女湯も、同じレイアウト。3〜4人横に並んで座れる湯船が1つ。昔ながらのタイル貼り。
男湯の壁にかかっているタイル画は、写真のとおり富士山のようだが、女湯のそれは、外国らしき場所の風車の絵だった。
井伊部長のホームページには、こちらの温泉について次のような解説があった。
温泉は熱海の共同源泉(混合泉)より引き湯をしていて、源泉温度が56.2℃のため、適温にするために浴槽の中で加水し、開店時には42℃位にしているそうです。夏場はもう少し温めにするのだとか。「あとの湯加減はお客さま次第です」と「山田湯」の女将さん。このおおらかさというか、良い意味でゆるいところが良いですね。
お湯は無色透明で味は甘じょっぱい感じ。泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉です。お湯にはキシキシ感があり、湯上がりはベタ付き感がなく、サッパリ。「汗がたくさん出るから良いというお客さまもいます。リウマチも良くなったという方もいらっしゃいますね」と女将さん。
源泉からの新鮮な引き湯。たくさんの成分。これは、期待できる。
女性の先客は3名。おばあちゃんと、中年のご婦人がおふたり。私がキョロキョロしていると、初めての客だと分かったのか、全員が、とても気にかけてくださった。洗い場の場所を譲ってくれたり、温度の調整を教えてくれたりした。男湯からも、楽しげな地元の方の笑い声が聞こえてきた。
この雰囲気、あったかい! 好き!!
湯船は、深い。しかし、湯舟の手前には、少し、段になっている部分がある。
私は身長160cm少々だが、段の部分に座ると、胸の下までお湯がきた。半身浴にはこのスタイルが良さそう。
湯船の底にお尻をペタッとつけて体育座りをすると、口のあたりまでお湯がくる。この姿勢は、息を止めなければならず、ちょっとしんどい。お湯の浮力でお尻を少し浮かせると良い。
あるいは、湯船の底に正座をすると、胸より上の、ちょうどよい位置までお湯がくる。
そして、井伊部長の解説のとおり、入浴客たちが、お湯(温泉)と水の蛇口をひねって、自由に温度を調整していた。
身体を洗って、しばしの間、先客のご婦人方と並んで湯船に浸かり、お湯を楽しんだ。湯上りは、ポカポカ。保温効果が高いと感じた。
とてもいいお湯だったうえ、優しい人々とふれあうこともでき、身も心も温まった。孤独なテレワーク生活で寂しかった心が、じんわりと癒されるのを感じた。
いいお湯でした。ありがとうございました!
※過去の温泉訪問記事へは、こちらのリンク集からどうぞ。