【温泉】足温泉「いづみ家」(岡山県真庭市)
昨日、岡山県真庭市にある足温泉の日帰り温泉施設である、「足温泉館」さんの記事をアップした。
今日は、「足温泉館」から徒歩ですぐの宿泊施設「いづみ家」さんに、二食付きで1泊したときのお話だ(※「いずみ家」さん自体には、温泉はありません)。
写真のとおり、足温泉は、山あいのエリアの、川沿いにある小さな集落だ。
こちらの、オレンジ色の屋根の民家のような建物が、「いづみ家」さんだ。家族経営の、こぢんまりしたお宿だ。
入り口を入ると、アットホームな雰囲気のフロント。
客室は2階にある。
こちらが、私たちの泊まったお部屋。バス・トイレはないが、踏み込みに洗面台がついていた。
窓を開けてみると、山と川が見える。なんとも落ち着く田舎の景色だ。
わらび餅とお茶をいただいて、一服する。
こちらが、アメニティ。
ところで、私たちは、チェックインの際に、ひとりにひとつずつ、首から掛けられるストラップ付きの「宿泊証明書」を渡された。
というのも、こちらの「いづみ家」さんには、宿泊客用のお風呂がない。お風呂は外湯で、「足温泉館」さんに行くことが前提となっている。「足温泉館」さんにこの証明書を持っていくと、日帰り料金がかからず、無料で入れるのだ。
「足温泉館」さんで外湯を楽しんだ後、お待ちかねの夕食へ。夕食は、1階の広間でいただく。この日は私たちを含めて3組の夕食が用意されていた。
こちらが、夕食。品数が多く、手が込んでいる。しかも、どれも美味しい!
シンプルなお宿で、料金もリーズナブルだったので、正直言って、食事は期待していなかった。これは、嬉しい誤算だ!
そして、後から運ばれてきた天ぷらのお皿には、エビなどとともに、藤の花の天ぷらが載っていた。
藤の花の天ぷらをいただいたのは、このときが初めてだった。やや苦味のある、素朴なお味で美味しかった。
訪問したのは5月。その日、山道をドライブしながら、山中にぽつぽつと紫の藤の花が咲いていたのを目にしていた。同行者たちと、きれいだね、などと話していた。そんな季節の自然の恵みを、思わぬ形で味わうことができて、感激した。
デザートまで用意されていた。お腹いっぱいになった。
こちらが、朝食。バランスが良く、体に優しく、美味しかった。
家族経営のお宿で、みなさんが一家総出でおもてなしをしてくださった。食事の際には、お宿の昔話などをお聞きした。昔は、旅人が、足温泉に湯治に訪れる際、泊まるところを求めて、こちらのお宅に「お米と交換で泊めてほしい」と頼んできた、ということだった。
チェックアウトしてお宿を去る際には、女将さんが玄関まで出て、手を振って見送ってくださった。走り去る車の窓から手を振って応えたが、視界から見えなくなるまで、ずっと手を振りながら、見送ってくださっていた。
こちらの風景は、ずいぶん前に亡くなった、田舎の祖父母の家の雰囲気に似ていた。昔、両親やきょうだいと祖父母宅に遊びに行き、そこから車で帰る際には、私たちの祖母が、私たちが見えなくなるまで、去り行く車に向けてずっと手を振ってくれていた。そのことを急に思い出した。今はもういない、大好きだったおばあちゃんに思いを馳せ、少し涙した。
素晴らしいお宿でした。お世話になりました!
こちらのお宿の「じゃらん」のページは、こちら。
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