【温泉】駒の湯温泉「駒の湯山荘」(新潟県魚沼市)
今日ご紹介する温泉は、新潟県魚沼市にある、駒の湯温泉の一軒宿「駒の湯山荘」さん。
温泉愛好家の間では、湯量豊富な極上のぬる湯の秘湯として知られている。山奥にあり、電気を使用しない「ランプの宿」でもある。冬季は休業し、予約は衛星電話でのみの受付となる。
人気が高く、なかなか予約が取れないと聞くが、2023年夏に、こちらに1泊することができた。
外観
車で、どんどん山道を進む。車がないとアクセスは至難だが、最寄りのバス停までお宿の送迎があるらしかった(直接お宿にご確認ください)。
深い森を抜けた先に、目的地のお宿があった。複数の棟から構成されている。
館内
早速、チェックインに向かう。山小屋風のシンプルな建物の内部は、とても清潔に保たれていた。
客室(21号室)
私が宿泊したのは、21号室というお部屋。バス・トイレなし、洗面台も共同。
夜はランプの明かりで過ごす。とても幻想的だった。
温泉
お茶をいただき、一息ついたら、待ちに待った温泉へGo!
こちらのお宿には、7つものお風呂がある。混浴内湯、女性用内湯、2つの貸切露天風呂、混浴露天風呂、女性用(半)露天風呂、川沿いの混浴露天だ。いずれも24時間いつでも楽しめる。
2023年当時、日帰り入浴は受け付けておらず、お客さんは宿泊客のみだった。そのため、独泉できるチャンスも多く、落ち着いて湯あみができた。
まずは、混浴内湯、女性内湯、貸切露天風呂のある建物へ行ってみた。
女性用内湯
一番手前にあったのが、女性用の内湯だ。
メインのぬる湯浴槽と、小さな加温浴槽がある。どのお風呂もすべて、ぬる湯浴槽と加温浴槽がセットで設えられていて、交互浴ができるようになっている。
混浴内湯
女性専用内湯の先には、混浴の内湯。誰もいない間にパチリ。
貸切露天風呂(2つ)
貸切風呂はふたつある。1階部分にひとつ、2階部分にひとつ。
こちらが、2階部分。
次に、1階部分。
川沿いの混浴露天風呂
そして、渓流のすぐ側に作られた混浴露天風呂へ。こちらは大人気で、いつもお客さんがいっぱいだった。混浴だが、バスタオルをお借りして、バスタオル巻きで入ることができる。そのため、女性にとってのハードルは低めだ。
混浴露天風呂
もうひとつの混浴露天風呂へ。玄関近くの別棟にある。
女性用(半)露天風呂
こちらは、混浴露天風呂に付随する女湯。小さいけれど半露天のような感じで気持ちがよく、ドバドバ。
温泉分析書
こちらの温泉の源泉は、「駒の湯」と「駒の湯2号」の2本。いずれもアルカリ性単純温泉。泉温は31~32度のぬる湯。湧出量は、合計で毎分2100リットルを超える豊かさだ。
硫黄の香りがしっかりと感じられ、泡付きも多く、やわらかいお湯だった。お風呂上りには、驚くほど、お肌のコンディションが良くなった。全身がすべすべ、しっとりとして、大変気持ちが良い。それもそのはず、こちらの源泉は、そのまま化粧水としても使用できるのだ。化粧水の中に、何時間も全身浸かっていたことになる。なんという贅沢!
ところで、予約の電話をした際、ご主人が、「源泉を持ち帰りたかったら、ペットボトルなどの容器を持参してね」と、ご親切に教えてくださった。そこで、空のペットボトルを数本持参し、ありがたく源泉を持ち帰らせていただいた。その後数か月間、自宅で実際に化粧水として使ってみたところ、お肌の調子がとても良かった。まるで魔法の水だ。
食事
夕食
夕食は一斉に、食事会場でいただく。
全員が席に着いたところで、ご主人が料理の説明をしてくれた。
食前酒には、またたび。鳥の生ハム。魚沼牛。お米は特別なコシヒカリ。ウド皮のきんぴら、あんにんご、八色しいたけ・・・。
地元の山の幸をふんだんに使い、工夫を凝らした料理が並んだ。その高いクオリティに感動した。
朝食
朝食も手が込んでおり、とてもヘルシー。
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いやはや、素晴らしかった。
極上のお湯に、こだわりの食事。暑い夏の湯治場として、これ以上の環境は望めない。1泊だけではもったいない。次は連泊して、もっとゆっくりと湯めぐりがしたいものだ。
料金は1万円台前半でとてもリーズナブルだった。これだけの山奥でこれだけの施設を維持するのは並大抵のことではないだろう。必要に応じて値上げも検討していただきながら、末永く営業を続けていただきたいと願う。
いいお湯でした。お世話になりました!
こちらのお宿についての魚沼市観光協会のサイトはこちら。
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