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【温泉】カムイワッカ湯の滝(北海道斜里町)

今日ご紹介する温泉は、北海道は知床の名所である、カムイワッカ湯の滝。先月(2023年7月)中旬に、こちらを訪問し、滝のぼりをしたときの記録だ。

カムイワッカ湯の滝とは、そして、「滝のぼり」とは何か? 

公式サイトに以下のような説明がある。

カムイワッカ・エリアの中で最も人気がある体験が、お湯が流れる川をのぼる「カムイワッカ湯ノ滝のぼり(カムイワッカ湯の滝)」です。
カムイワッカ川は、道路から川に入る登り口(入渓地点)から上流400~500mほどの付近で、川の斜面の割れ目から約70℃の温泉が幾筋も川に流れ込んでいます。

そのため、入渓地点では約25℃ほどですが、いくつもの小さな滝を超えて、上流に登るにつれて温度が上昇していき、最終地点の「4の滝」付近では、約35~38℃ほどになっています。 やや暖かい水しぶきを体に浴びながら、いくつもの小さな滝を乗り越えていくのが、最大の醍醐味です。

温泉好きの皆さまへ、泉質についての説明も引用しておこう。

典型的な酸性硫酸塩泉、ph1.6程度の強酸性です。皮膚病や糖尿病に効果があるとされています。肌の弱い方やお子さまは、利用後に痒くなることがあります。真水で洗い流すとすぐに治まりますので、念のため真水をご用意ください。

後述するが、今年から、このカムイワッカ湯の滝での滝のぼりは、事前予約制になっている。また、時期によってアクセスに制限がある(2023年7月現在。詳細は本記事末尾のリンクご参照。)。

私が行ったときは、滝の入り口までマイカーで自力で行かなければならなかった。逆に、ハイシーズンには、所定のシャトルバスに乗ることが必要となる。

レンタカーで、ダート道を10キロ進まねばならない。すれ違い困難な箇所も多く、道はガタガタ。さらにこの日は濃い霧も発生し、視界が悪く、かなり怖かった。

途中で、エゾシカが車を横切ったりした。

目的地に到着。無事に辿り着けて本当に安堵した。こちらで駐車する。

そして、こちらの事務所でチェックインする。名前を告げると、「お待ちしておりました!」と、歓迎の言葉で迎えてくださった。

まずは、ヘルメットを渡され、装着する。そして、滝の図面を見ながら、説明を受けた。

3の滝の手前までのみ。

本来、1の滝から4の滝まで登ることができるところ、この日は、ヒグマが出没したこと、かつ、霧のため視界が悪いことから、3の滝の手前までしか行ってはならない、とのご指示。安全第一なので、もちろん素直に従う。

説明が終わると、いよいよ、出発だ。

こちらが、入り口。少しだけ上りになっている。

滝が見えてきた。

ここから、滝に入っていく。

近寄ると、ざあざあと、水流が激しい。本当にこれを登ることができるのか、少し不安になる。

でも、大丈夫。この日のために、ワークマンで、980円のマリンシューズを購入したのだ。早速、滝へ足を踏み入れる。

ちなみに、私が買ったワークマンのシューズはこちら。

滝の中は、流れが速かった。温度は、まだお湯というほど温かくはない。ぬるい水といった感じだ。

早速、用心しながら登っていく。ところどころに、水が溜まり、滝つぼができている。

けっこう急な斜面もある。

ゆっくりと、注意しながら、どんどん登っていく。乾いた部分を登よりも、水が流れている部分を登ほうが安全らしい。

斜面の色が、ところどころ、緑色になっている。

こちら(↓)の滝つぼは、大人が一人入るのにちょうど良いサイズだった。服を脱いで水着になり、入ってみた。

大量の水が注ぎこむ滝つぼの中では、バランスがとりにくく、体がプカプカと浮き上がる。これは、面白い!

水は、ぬるま湯といった程度の温度まで上がっていた。首まで浸かっても、それほど寒いとは感じかった。

さらに、登っていく。

また登る。

さらに、登る。

そして、目の前に、ひときわ高くそびえる岩壁が現れた。この地点に、係員の方が立っていて、「これ以上進めません」と、申し訳なさそうに声をかけてくださった。

事務所でうかがっていたとおり、この地点が3の滝の入り口で、本日の終点だったのだ。

険しい岩壁を流れる、激しい水流。しばし、言葉を失い、見とれる。大自然の壮大な芸術に、畏敬の念を覚える。

この時点では、既にかなり水の温度が上がっており、もはやお湯になっている。

霧やヒグマ出没という特殊事情がなければ、この壁を登り、さらに上まで行けるという。4の滝まで行くと、お湯の温度も、もっと上がるようだ。

3~4の滝を攻めることができなかったのは、残念だ。しかし、ここまで登ってくるのも、私にとっては既に大冒険であり、十分に堪能できた。

ゆっくり滝を眺めてから、滝を下りる。係員の方や、他のお客さんについて、滝の斜面を、そろりそろりと、下りていく。下りのほうが、上りよりずっと怖い!

なんとか無事に入り口まで戻れたときは、心から安堵した。

延々と続く急坂、落石の恐れやヒグマとの遭遇の恐れ、強酸性のため肌が荒れる恐れなど、様々なリスクを伴うアクティビティだ。事前の準備がとても重要になると感じた。公式サイトの指示に従い、事前に指定の動画を視聴し、服装の準備もきっちりしていた。熊鈴も持っていき、リンリンと大きく鳴らしながら登った。準備をしておいて本当によかった。

以下、公式サイトから、重要と思われる情報(2023年7月時のもの)をコピペしておく。

理想的な服装についてのガイダンス。
滝つぼで湯浴みをしたい人は、下に水着を着ておくとよいと思う。
利用期間についての説明(2023年)。
滝のぼりができる期間、シャトルバス期間、マイカー期間について要確認。
アクセス情報(2023年)
マイカーの場合もシャトルバスの場合も、要熟読!
料金表(2023年)
大人料金は、マイカー期間とシャトルバス期間で異なる。
予約サイトの画面の例(2023年)。
9時から16時まで1時間単位で、各枠30名まで予約できるようだ。

このカムイワッカ湯の滝は、ガイドブックには必ず載っている名所だし、とても貴重なアウトドア体験ができるので、夏のレジャーにうってつけの場所だ。

しかし、上記のように、予約できる人数が限られている。滝のぼりを検討されている方には、早めの予約を強くお勧めする。

なお、大人2,000円(マイカー時期)または2,800円(シャトルバス時期)という料金がかかる。高いと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、ヘルメットを貸してくださるし、係員さんが数名、要所要所でサポートしてくださる。人数を制限しているので、混雑しないのも良い。そう考えると、決して高い料金ではないと感じた。

以下は、公式サイトへのリンク。余裕をもってチェックすることをお勧めする。

素晴らしい体験でした。係員の皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました!

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サザヱ
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