私が「沼にはまった」とき(作家さん編)
こんにちは、さざなみきょうこです。休業中もお読みくださいまして、ありがとうございます。
私は「沼にはまりやすい」性分だと思います。文章や絵、写真を見てぴんときたり、深く感銘を受けたり、しみじみと良いなと思ったりすると、その作家さんの本を片っ端から読んだり、物を集めたりします。ある野球選手のファンになったときは、2軍の試合にも観戦に行ったことがあります。
「沼にハマる」…趣味に熱中・没頭して、もはや抜け出せなくなってしまっている、といった状況を指す言い方。たいへんな時間あるいは金銭を浪費してしまっているというニュアンスを込めて用いられることが多い。(weblio辞書より)
…金銭は過去には浪費したことがあります。はい。もうしません。
特に文章、本の場合は、その作家さんの本をひたすら図書館で借りて読みます。「読みたい!!この人の作品が知りたい!!」という欲が沸き起こってくるのです。家には本の収納場所はもうないので、図書館様様です。シリーズものがあればもちろん全巻順番に読みますし、近くの図書館になければ、住んでいる自治体のほかの図書館から取り寄せてもらいます(通常の予約です)。図書館にも蔵書がなければ…残念ですが諦めます。
以下は、ここ数年で「沼にはまった」作家さんです。作品は主にフィクション。読んだ本とシリーズ、作風と個人の感想を載せますので、ご参考までに。(五十音順、敬称略)
梶よう子(かじ・ようこ)…御薬園同心水上草介シリーズ、ことり屋おけい探鳥双紙、一朝の夢、墨の香、いろあわせ摺師安次郎人情噺、迷子石、ふくろう、宝の山商い同心お調べ帖 ★主に時代小説。その中でも人情物や職業物がお好きな方は読みやすいと思います。武士の話は少しです。
坂木司(さかき・つかさ)…和菓子のアンシリーズ、ホリデーシリーズ、短劇、肉小説集、女子的生活 ★シリーズもののほんわかムードの中に切り込む人間の心の揺れの描写や、ひんやりする雰囲気の短編集が魅力的。
高田郁(たかだ・かおる)※高ははしごだか …みをつくし料理帖シリーズ、あきない世傳金と銀シリーズ、出世花シリーズ、ふるさと銀河線軌道春秋 ★みをつくし料理帖はドラマ化・映画化もされた。短編連作になっているが、やはりシリーズ1巻目「八朔の雪」から順番に読むのがお勧め。幼馴染2人の友情にぐっときます。
知念実希人(ちねん・みきと)…十字架のカルテ、祈りのカルテ、ひとつむぎの手、傷痕のメッセージ、崩れる脳を抱きしめて ★現役内科医師が執筆(ペンネームで)。研修医の研修現場や手術、病室の描写が細かい。伏線の回収に毎回びっくりさせられます。
矢崎存美(やざき・ありみ)…ぶたぶたシリーズ、食堂つばめシリーズ、繕い屋シリーズ ★ぶたぶたシリーズと食堂つばめシリーズは、心の一番弱いところをさすってなでてくれます。
若竹七海(わかたけ・ななみ)…葉村晶シリーズ、葉崎市シリーズ、御子柴くんシリーズ、暗い越流、殺人鬼がもう一人 ★葉村晶シリーズはドラマ化されました。シリーズものも短編も、少々後味が悪いことがあります。ブラックユーモアもあったりなかったり。
アロマテラピーや占いの本もいいですが、こうしたフィクションも好きです。ここに挙げたのはほとんどが頭痛が始まる前に読んだものばかりですので、残念ながら最近はあまり手を着けていません。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。