SNS運用奮闘日記vol.1|TikTokで魅せるサザビーリーグの新しい顔
アカウント開設から約2ヶ月。サザビーリーグDX推進室のTikTokチャンネル「ふくろうほーほー」では、ファッションとライフスタイルを融合させた独自のコンテンツ発信を続けています。なぜDX推進室がTikTokの運用を始めたのか?その背景と今後の展望について、担当の代田さんにお話を伺いました。
デジタルマーケティングの専門性を活かしたSNS展開への挑戦
──TikTokアカウントを開設してから、どれくらい経ちましたか?
開設からちょうど2ヶ月ぐらいですね。現在14本目の投稿まで進んでいます。様々なジャンルのコンテンツがあり、制作メンバーのアイデアとDX推進室のビジョン、TikTokでの訴求力など、多様な要素をどう統一していくかを模索している段階です。
──DX推進室でTikTokを立ち上げた経緯を教えていただけますか?
大きく2つの目的があります。まず、サザビーリーグDX推進室という部署の存在を広く知っていただきたいという想いがありました。私たちはデジタルマーケティングの専門チームとして活動していますが、まだ社内外での認知度が高くないと感じています。もう1つは、SNSやECの支援を行う立場として、実際の運用経験を通じて最新のトレンドを把握し、ブランド支援に活かしていきたいという狙いがあります。
各SNSの特性を理解し、 3つの異なるアプローチを展開
──なぜTikTokというプラットフォームを選んだのでしょうか?
実は、TikTokだけでなく、この取材内容を公開しているnoteの運用も行っていますし、来年にはInstagramも開設予定なんです。それぞれのプラットフォームの特性を活かした情報発信の方法をチーム内で考えています。noteでは企業向けのDX推進室の具体的なサービス内容や事例紹介、InstagramではWebサイトに近い企業向けの情報発信を予定しています。そしてTikTokでは、より幅広い層への認知拡大を目指しています。現在、最も拡散力が高いと言われているTikTokを活用することで、様々な方々にリーチしながら、実際のビジネスパートナーになりうる方々にも情報を届けられると考えています。
──代田さん個人としては、TikTokに対してどのような想いがありますか?
前職では、ブランドのスタッフとしてインスタライブに出演したり、ブランドのSNSを運用していました(個人でもやってましたが、ブランドの担当としてブランドのアカウントを運用、情報発信が主でした!)。ただ、前職では具体的な商品やブランドという分かりやすい対象があったのに対し、今回は物質的なものではない情報発信という新しいスタイルに挑戦しています。また、普段はブランドの皆さんを支援する立場ですが、自分自身が最新のトレンドを体験することで、より良い支援ができると考えています。
無形の価値を伝える難しさ - ファッションとライフスタイルを融合させた独自のコンテンツ展開
──1ヶ月経過した現在、どのようなアカウントを目指していますか?
大前提として、サザビリーグらしいファッション・ライフスタイル情報の発信を軸に、DX推進室ならではのデジタル分野の企画やSNSコンサルティングの知見を活かしたコンテンツを展開していきたいと考えています。まだフォロワー数は少ない段階ですが、ゆくゆくはファッション・ライフスタイルに関心の高い方や、業界で働く方、特にブランドのSNS担当者の方々に価値ある情報を届けられるアカウントに成長させていきたいですね。
──代田さんがいま直面している課題はありますか?
前職では商品やブランドという具体的なものがあり、それを購入や着用してもらうための訴求方法の経験を積むことができました。しかし、今回は特定の商品やブランドではなく、サザビーリーグDX推進室の存在を想起させる無形の価値を伝え、私たちのファンになってもらうという全く新しい挑戦です。一見似ているようで、実際はかなり異なるアプローチが必要です。アカウントの特性が変わると表現方法も変わり、それに伴う制作作業や撮影方法も変わります。またサービス内容を全面に押し出してしまうとTikTokらしいカジュアルなコンテンツにならないという懸念もあります。その辺りのバランス調整に難しさを感じています。
今後の展望 - 自由な発想とブランドアイデンティティの融合
──現在公開しているコンテンツの中で、特におすすめのものを教えていただけますか?
2つ挙げさせていただきます。1つ目はDX推進室メンバーで撮影した2択クイズの動画です。TikTokらしい企画として、ファッショントレンドをテーマに社員が体を使って答えを表現する内容です。2つ目はサザビーリーグが運営するブランドとのコラボの企画で、CAMPER(カンペール)のマーケティングチームの方々に「最近の贅沢」についてインタビューした動画です。ファッション要素を意識しつつ、TikTokで見てもらえそうな企画との掛け合わせを意識しました。
──最後に「ふくろうほーほー」の今後の展開について教えてください。
noteやInstagramなど他のSNSも活用しながら、企業としての魅力を多角的に発信していきますが、TikTokではより自由な表現を大切にしていきたいと考えています。ただし、ファッション・ライフスタイルの企業として、流行に左右されすぎない独自の情報発信も心がけていきます。特に若い世代の方々に、サザビーリーグという会社の多様な魅力を知っていただく機会になればと思っています。
それから、まだ始まったばかりのアカウントですので、皆様からのフィードバックを大切にしながら成長していきたいと思っています。こんなことに挑戦してほしい! こんなブランドとコラボしてほしい!など、新しい企画のアイデアや改善点がありましたら、ぜひご意見をお寄せください。「ふくろうほーほー」は視聴者の皆様と成長させていくアカウントにしたいですね。