ジュエリーブランド「NOJESS」のECサイトリニューアル支援
サザビーリーグの各ブランドをデジタルマーケティングの側面でサポートする、DX推進室の個性豊かなメンバーをご紹介!今回は2021年7月にサザビーリーグDX推進室にジョインし、サザビーリーグエーアンドエスカンパニーが展開するジュエリーブランドのアクセス分析やEC運営支援を行う村上 恵理さんに、NOJESS(ノジェス)のサイトリニューアルについてお話を伺いました、
3社の経験を活かしたEC運用とブランド支援
──まずは今までの経歴について教えてください。
新卒では原宿にあるメンズのニットメーカーでプレスと自社ECの運用を担当していました。2社目はECのフルフィルメントサービスを提供しているルビーグループで、オペレーション業務を経験し、3社目の今はサザビーリークのDX推進室で、主にエーアンドエスカンパニーというジュエリーブランドを展開しているブランド事業会社のサポートを行っています。
──ECの業務経験が豊富なんですね。
そうですね。特に新卒時代は小規模なメーカーだったので、写真撮影から商品登録、発送梱包まで一貫して行っていました。そこでECの基本的な流れを学びました。2社目ではより広範な業務を経験し、商品登録や運用サポートに加えて、発送準備やWeb広告運用、CS業務なども担当していました。
──現在の業務についてもう少し詳しく教えていただけますか?
メインは、サザビーリーグ エーアンドエスカンパニーが運営するブランドの支援をしており、2021年から担当して今年で3年目になります。それ以外にもGBP(Googleビジネスプロフィール)のMEO(Map Engine Optimization|マップ検索エンジン最適化)の対応でRon Herman(ロンハーマン)、Camper(カンペール)、 AKOMEYA TOKYO(アコメヤトウキョウ)、Afternoon Tea(アフタヌーンティー)など、ジュエリー以外のブランドのサポートもしています。
NOJESSのサイトリニューアル:商品詳細ページの改善と特集ページの開設
──いままでに行った具体的な支援内容を教えてください。
2年程前に携わったNOJESS(ノジェス)のECサイトリニューアルプロジェクトが特に印象に残っています。その頃は店舗が縮小傾向にある中、D2Cブランドまでとはいかなくても、ECをより強化し顧客接点を増やしたいという狙いがありました。そういった観点からサイトリニューアルのプロジェクトがスタートし、ECの中でも店舗に近い接客であったり、商品の見せ方の改善に取り組みました。特に注力したのは以下の3点です。
コンテンツの充実化
商品詳細ページの改善
ユーザー買い物導線の最適化
元々エーアンドエスカンパニーのECサイトは、agete (アガット)・NOJESS(ノジェス)・BELLESIORA(ベルシオラ)が統合されたブランドサイト的な構成で、お買い物を楽しむEC機能としては物足りない面がありました。そこで各ブランドを独立させ、購入までの導線を改善していきました。
──NOJESSのサイトリニューアルではどんな点にこだわりましたか?
一番こだわったこととしては、商品詳細の見せ方のところですね。
NOJESSは商品の品質にはかなりこだわっていますが、ECではその良さが伝わりづらいという課題がありました。そこで商品詳細ページに商品の魅力が伝わるキーワードを加えたり、商品画像の部分に動画を入れて、どんな風にイヤリングが揺れるのかとか、天然石が光るのかなど、より商品を具体的にイメージしてもらいやすいように改善を行いました。
──動画はどのような活用をしていますか?
NOJESSでは、visumo videoとvisumo socialというツールを使っています。スタッフの着用画像などがInstagramにアップされていて、いい素材がたくさんあったので、それをECサイトの方にも反映していきましょうという提案をし、動画コンテンツをECサイト上で活用しています。
──商品詳細ページ以外で改善したことはありますか?
その他には、週1回更新の特集コンテンツ(FEATURE)も新設し、メールマガジンと連携することで、新たな購入導線を確立できるように提案を行いました。ECサイト上で商品の良さを伝えるコンテンツを通じて、商品詳細ページまでの遷移率を改善し、購入につながるケースが増えています。
FEATUREでは、もちろん購入につながる新商品も記事にしていますが、スタッフのおすすめ商品であったり、季節に合わせたパールの重ね付け方法など、ジュエリーに関する様々なコンテンツを発信しています。
ユーザー視点とブランド視点のバランスを取る工夫
──ブランド支援をする中で心がけていることはありますか?
常にユーザー視点とブランド視点のバランスを考えています。理想的な提案をしても、リソースの制約などでブランド側が実現できないことも多くあります。特に複数のジュエリーブランドを抱えているエーアンドエスカンパニーではそういったケースも多いので、現実的な範囲でのベストな提案を心がけています。
例えば、最初は理想的な形で提案し、それが難しい場合は範囲を絞ったり、別の角度からアプローチしたりと、柔軟に対応するようにしています。
今後の展望:TikTokやPinterestを使ったWeb広告に挑戦
──今後チャレンジしたいことはありますか?
今はWeb広告の分野に特に興味があります。広告がブランドに与える影響は非常に大きく、実際に店舗でも「広告を見て来ました」というお客様が多くいらっしゃいます。TikTokやPinterestなど、新しい広告メディアへのチャレンジも積極的に行っていきたいですね。
──最後にDX推進室の魅力を教えてください。
私はECサイト運営を軸としたブランドサポートを担当していますが、サザビーリーグのDX推進室にはCRMやSNSアカウントの運用など、各分野のスペシャリストが揃っています。また社内では定期的なデジタルマーケティング共有会を通じて知見を共有し、些細なことでも気軽に相談できる環境を整えています。
個人的には、現在担当しているアパレルやジュエリー以外の分野、特に飲食や生活関連のブランドにも興味があります。ターゲットや分析手法、マーケティング方法も異なり、新たな学びができると考えていますので、ECサイトやブランド運営でお困りごとがありましたら気軽にご相談ください。