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DX推進室を「ファッション×デジタル」でつくる新しい価値の発信基地へ

サザビーリーグの各ブランドをデジタルマーケティングの側面でサポートする、DX推進室の個性豊かなメンバーをご紹介!今回は2022年5月にサザビーリーグに入社し、デジタルコミュニケーション課でSNSを中心としたデジタルマーケティング支援を行う代田 優衣さんを紹介します。

代田 優衣(しろた ゆい)
大学を卒業後、ワールドグループへ入社しセレクトブランドのDRESSTERIOR(ドレステリア)に所属。入社がコロナ禍と重なり、デジタル戦略の重要性が急速に高まる中でキャリアをスタートし、店頭、ブランドのSNS担当、プレスアシスタントなど様々なポジションを経験。その後、サザビーリーグに入社し、SNS領域の専門チームで幅広いブランドのデジタルマーケティング支援に従事。

百貨店系のセレクトブランドでSNSのスタッフアカウントに挑戦

──はじめに、これまでの経歴を教えてください。

大学卒業後、アパレルブランドを展開する企業に入社しました。最初は店舗に配属されたのですが、入社二日目に緊急事態宣言が出てしまい、会社のSNSチームへ立候補しSNS運用を始めることになりました。その後、店頭に立ったり、ブランドのSNSやプレス担当をしたり、自分自身もモデルとしてインスタライブに出演する等、幅広く経験を積みました。2022年にサザビーリーグに転職し、現在はDX推進室のSNS領域の専門チームでサザビーリーグが展開する複数のブランドをサポートをしています。

──前職ではどのようなブランドを担当されていたのですか?

私が所属していたブランドは40〜50代の男女をターゲットにした百貨店系のセレクトブランドで、トラディショナルなデザインが特徴でした。ジップパーカーやブラウス、スカートなどが人気で、メンズではスーツも取り扱っていました。

──SNS運用で心がけていたことはありますか?

担当ブランドでは自分自身がターゲット層とは年齢が離れていたので、店頭での接客と同じように、ブランドのストーリーやターゲット層、顧客から求められているものなど、ブランドの基礎知識をしっかり身につけることに注力しました。

また、当時はまだ百貨店系のブランドとしては珍しかったスタッフのSNSアカウントの運用にも挑戦しました。初めは本当に手探りで、SNSに映える商品を探したり、自らインスタライブに出演したりと試行錯誤の日々でした。SNSは若者向けのチャネルだというイメージがありますが、ブランドの提案したい世界観と実際の顧客のニーズを理解し、SNSトレンドとのとのバランスを取ることに苦労をした覚えがあります。

ブランド事業部から支援側へ。複数ブランドを俯瞰的に捉え業界全体のトレンドを把握する

──サザビーリーグに転職した理由を教えてください。

SNSやデジタルマーケティング領域の専門性をより深めたいと考えたからです。前職ではプレス、店頭、SNS運用の仕事などを経験してきましたが、より専門性を深めていきたいと感じていました。サザビーリーグのDX推進室では、SNSやデジタル領域に特化した業務ができると考え、転職を決意しました。

──ブランド側から支援側になり苦労したことなどはありますか?

そうですね、前職のブランド事業部からサザビーリーグのDX推進室へ転職する中で、ポジションの違いに苦戦する場面はいくつか経験してきました。例えば、ブランドの内部にいながら、顧客との直接的なコミュニケーションを担当できる立場から、複数のブランドに対して第三者的な立場からサポートを提供する立場に適応するのには時間がかかりました。一方でこの経験を経て、ブランド間の共通点や相違点を見出し、俯瞰的に事業を見ることで、業界全体のトレンドや課題をより深く理解できるようになったと感じています。

具体的には以前いたブランドでは、ターゲット層と自身の年齢が離れていたため、知識とデータに重点を置いていました。一方でサザビーリーグの場合、自分が食事をするお店や、Ron Herman(ロンハーマン)、ARTIDA OUD(アルティーダ ウード)など実際に買い物をするブランドに携わることができるため、自身の経験や好みを積極的に活用することや、顧客として感じる魅力や改善点を直接フィードバックできるため、別視点でやりがいを感じています。

──DX推進室での現在の業務内容について教えてください。

主に二つの軸で仕事をしています。一つは、社内のブランドを対象としたSNS運用のサポートや分析、コンサルティングです。もう一つは、DX推進室自体を社内外にプロモーションするマーケティング担当として、企業向けの広報活動を行っています。

──ブランド支援の中で印象に残っているプロジェクトはありますか?

はい、PIMENTÉ(ピモンテ)という新規ブランドの立ち上げ時のSNSサポートが印象に残っています。アカウントの開設から運用方針の策定、実際の投稿サポートまで、ブランドの担当者と伴走し0から1を作るプロセスに深く関わりました。

PIMENTÉは40〜50代のファッション感度の高い方をターゲットにした、ブランドローンチ当初は店舗を持たないD2Cブランドでした。ターゲット顧客の方々は普段購入するブランドなどがある程度固定化しており、店舗での購入に慣れた顧客層でもあるので、デジタル上だけでアプローチすることに苦戦した時期もありました。

最終的には、前職での経験なども踏まえて実際の顧客の求めるものを擦り合わせていくことができ、約1年間で1万人以上のフォロワーを獲得し、ブランドとお客様をつなぐコミュニケーションの核となるアカウントに成長させることができました。

今後の展望:オン・オフ融合で多様な顧客ニーズに応える包括的な接客を実現へ

──今後挑戦したいことはありますか?

ブランド支援では、オンラインとオフラインを融合したシームレスな顧客体験の創造を目指しています。SNS、実店舗、イベントを一体化し、顧客のニーズに応じて様々な接客レベルを選択できるようにしたいです。例えば、店頭での対面接客を最高レベルとし、インスタライブやチャットでのデジタルでややライトな接客サービスを提供することで、顧客満足度を包括的に高めたいと考えています。

またDX推進室のB2Bマーケティング・広報業務は、自分にとっては新しい挑戦にはなりますが、B2C向けの発信で培った経験を、B2Bの活動でも活かしたいと思っています。サザビーリーグのDX推進室のようなファッションやライフスタイルブランドに特化した人材を豊富に持つ組織は珍しいので、DX推進室のSNSを「ファッション×デジタル」の発信基地として成長させて、長期的にはファッション業界全体に影響を与えるような情報発信ができたらと考えています。

──最後に、DX推進室をまだ知らない方に向けてメッセージをお願いできますか?

サザビーリーグのDX推進室は、EC支援/CRM支援/SNS支援の3チームから構成されるデジタル領域の専門チームです。それぞれのメンバーがデジタル領域の高い専門性を持ちながらも、ファッション業界の事業会社での経験があります。そのため、ブランドの担当者と同じ目線で会話ができ、ブランドの大切にしたいものを尊重しながらデジタルのアドバイスができるのが強みです。

私たちは、ブランドが抱える様々な課題に向き合っており、小さな疑問から大きな戦略的課題まで、幅広くサポートしています。時には具体的な施策を一緒に実行することもあります。デジタル技術とファッションブランドの独自元々の価値を組み合わせて、一緒に新しい顧客体験を創っていけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!