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「マイノリティフェス」を作ってみたいなと思った話
ある日、わたしは高校時代の写真を
改めて見返していた。
高校の友達とケラケラと笑っている写真や制服姿のプリクラ、文化祭の写真、卒業式の先生たちとの写真etc....。
他にも、色々あるのだが、その中でも、わたしの「高校生活」を振り返る上では欠かせない、
とある、イベント団体の仲間たちとの写真。
今で言う、「学生団体」のようなものだ。
その時の写真になぜかわたしは目が止まり、当時の動画や写真などを振り返っていた。
そして、その時の経験を振り返り、わたしの中で、ふとあるアイデアが浮かんだのだ。
不登校、ひきこもり、学校が辛い、HSP、LGBTや発達障害など、何らかの「マイノリティ」を抱える、子ども/若者と、その親が来れる、「フェス」を開いたら面白いのではないか?
そう、当時の経験からわたしが浮かんだ
アイデアはこれだった。
どうして「フェス」なのか?
それは、その高校生の時にわたしが所属していたイベント団体が、
女子高生が女子高生のためのフェスイベントを作る。
という、ターゲットである「女子高生」と同じ立場で、大人ではなく同じ10代の高校生たちが中心になり参加者の目線に立ちながらも、
主体的に企画/運営し、フェスを1から作っていく団体だったからだ。
わたしがその団体を最初に知ったきっかけは、わたしの長年の推しモデルである、久間田琳加さんが、その団体のイベントに出演することが決まったことだった。
推しモデルが出演することや入場が無料だったことも、もちろん「行ってみよう」となった理由だったのだが、わたしが何より興味を持ったのは、
自分と同世代の高校生たちが運営をしているイベントって、どんな感じなんだろう?
と、通常の大人が運営して開催するイベントやファッションショーなどと開催形態が違っていたことに、わたしはとても興味が湧いた。
そして、高校2年生になったばかりの4月、実際にそのフェスイベントにわたしは「参加者」として行った。
正直、自分と同世代の高校生たちが中心となって、こんな大規模なイベントを運営なんて本当にできるのだろうか?と最初は少し疑う気持ちもあった。
だが、実際に会場に行ってみると、受付のスタッフから、会場でのMC、裏方、来場者プレゼントや案内図の配布、ブースの整備など、
ほとんど全てを「同世代の高校生たち」が本当に行っていて、内容も他のイベントと比べて「参加者と同じ視点」に立って細かいところまで考えられているな。と思い、
いい意味で感心したし、すごく驚いたのを
今でも鮮明に覚えている。
そして次第にその時に抱いた「感心」は
「憧れ」へと変わっていき、いつしか、
・自分もあの中に入って、イベントを作る側になってみたい。
・普通じゃ経験できないことをしてみたい。
そんな気持ちがわたしの中で芽生え、高校2年生の11月の終わりごろ、高校の文化祭から1~2週間経った頃ぐらいにわたしはその団体の面接を、1人で制服を着て受けに行った。
そして驚いたのが、面接場所の事務所まで案内をしてくれたのも大人ではなく、自分と同い年ぐらいの高校生メンバーだったこと。
本当にこの団体は、ある意味で「高校生」という「当事者」を中心に運営がされていてあくまで大人は、バッグに付いた「見守り役」として機能しているんだなと、その時に改めてわたしは感じた。
そして、わたしは無事面接に受かり、高校2年生の12月初めにその団体の「メンバー」になった。
イベントを「作る側」に10代で
なってわたしが得たもの
しかし、それからの日々はわたしが想像していたよりかなり大変で、当日までの集客や、ターゲット層へのリプライやDMの送信、毎週のツイート担当や、ミーティングなどをイベント前日までとにかく地道にやらなければならず、中には以前のわたしが思っていたような
女子高生だけで大規模な無料イベントなんて、作れるわけないじゃん。笑
とか、
運営ちゃんとしてないのに、なんで無駄に参加者増やそうとするの?
など、SNSや団体の公式アカウントに流れたり送られてくる心ない言葉に傷ついたことも何度もあり、
こんなことを続けてて、なんの意味があるんだろう?
とか
辞めたい、投げ出したい
と思ったことも正直、当日まであった。
だけど、辞めたいと思う気持ち以上にわたしは、その団体の活動で、
自主的に大人に対してきちんと意見を言える
先輩や、
どうしたら同世代の女子中高生たちが来やすくなるか?
を、寝る間も惜しまず考え続けていた先輩たちの姿を間近で見てきて、わたしは
・自ら主体的に行動を起こしていく大切さ
・大人が差し出した「マニュアル」通りにこなすのではなく、自主的に物事に取り組む大切さ。
・これらを10代のうちに経験しておく大切さ
こういうことを団体の活動を通して日々学んでいたし、実際にイベントの場に立ってみて
ひとつのモノや場所を1から作り上げていくこと、運営していくこと、維持していくことが、どれだけ大変なことなのか?
高校3年生ながら、わたしはそれを大きなフェスイベントを作った経験から、身をもって物凄く実感した。
だからこそ、同世代の中高生たちが笑顔で会場にいる姿をスタッフとして仕事をしていた現場や、大きくて有名な会場のステージの上からそれを見た時に、
何にも変え難い「達成感」を感じて心が暖かくなったし、この活動経験を通してわたしは学校では見られないような「新しい学びや世界」を知れたこと。
このことを、16~17歳という若さで気づけたことは、その後のキャリアや自分の「生きづらさ」と向き合う上で、わたしにとっては間違いなくプラスの経験になっているし、
「辞めたい」と思った時期もあったが、今となってはこの団体に所属して、こういった大きな経験が10代のうちにできてよかった。させてもらえてよかったと心から思っている。
そんな経験をしてきた自分だからこそ、不登校中にしていた「好きなこと」がきっかけでこういう場を知り、学べた自分だからこそ、
今度は、昔の「私」が欲しかったような、
同じような「生きづらさ」や「マイノリティ」を抱えている当事者&経験者が楽しめて、学校や家、職場以外の新たな世界や居場所を知ってもらえるような「フェス」を開いてみたい。
こうわたしは振り返ってて思い付いたのだ。
フェスの細かな内容や参加者層
では、どうしてこんなことをふと思いついたのか?を一通り話したところで....。
次は、実際にフェスを開催するとしたらどういう方法で開催するのか?など、
完全にわたしの野望でしかないが…。笑
言葉にしないよりはした方がいいので、
書いて行こうと思う。
まず、参加者の対象については、
学校や家庭、地域、社会の中で何らかの「生きづらさ」や「マイノリティ」を抱えている&抱えていた経験がある子どもや若者(主に10代~20代)と、生きづらさを抱えた子どもを持つ親御さん
に限定しようと思っている。
それは、わたしの経験談に過ぎないのだが、
不登校をしていた時や、家に居場所を感じられずに家出をしていた時、専門学校を辞めた時、過度なストレスから不安障害を発症した時など、
こういった時にわたしの「救い」になっていたのは、大人からの「支援」ではなく、
同じような悩みを抱えている「仲間」の存在から
自分と似たような人が、こんなに沢山いるんだ..!
と思えて、「自分は1人じゃないんだ。」と感じることができたことと、同じような境遇だからこそ生まれる「共感」
これらがどんな支援よりも、わたしの救いになり、視野を広げる「きっかけ」になったからだ。
だからこそ、同じような立場や境遇の当事者&経験者、その親に限定することで少しでも多くの参加者に、「自分は1人じゃないんだ。」と感じてもらいたい。
そして、フェスを企画/運営する側も
同じように、学校や家庭、地域、社会などで
「生きづらさ」や「マイノリティ」を少しでも感じている&感じていた経験のある当事者メンバーで運営を行うのがわたしの理想だ。
運営する側に関しては、年齢問わずに
「生きづらさ」を抱えたことが少しでもあれば
参加してもらうことを可能にしたい。
運営側も、同じような経験をしてきた立場の
「当事者たち」であることでより一層、参加者と同じ目線で、イベントの内容を考えることができるし、何より親しみを持ってもらいやすくなるとイベント団体での経験から学んだからだ。
フェスイベントのコンセプトは、
生きづらさを抱えた当事者のための、当事者が作る多様性溢れた「居場所型フェス」
こういったコンセプトに沿った内容にするために、取り入れたいものを書いていく。
まず、ファッションショーとパフォーマンスなど、自分を表現できる場は必ず取り入れたい。
でも、普通のファッションショーなどとは違い、見た目や性別などに関係なく、各自が自分の着たい自分らしいファッションを自分で組み、ヘアメイクも出来るだけ自分でやる。
もし出来なさそうなら、ヘアメイクなどが得意な人たちにやってもらう。
パフォーマンスも同様で、ゲストを呼んでライブをすることもしたいが、当事者同士でバンドを組んだり、歌を披露したり、お笑いを披露したり...笑
「あるある」ネタを披露するでもいい。
自分の得意なことを披露するでもいい。
とにかく、「その人らしさ」が爆発するようなステージにしていきたい!
そうすることで、
・見た目や性別、価値観は1つじゃないし、縛られたり決められるものではないこと
・そのままの自分で進んでいいこと
・多様性を表現すること
こういったことを詰め込んで、参加者にありのままの自分でいていいんだ!と、思ってもらえるようにしたいからだ。
また、外に出るのが難しい参加者のために、オンラインやバーチャル、アバターでの参加も可能にし、オンライン配信も行う。
オンラインからのパフォーマンスも可能にする。
また、ゲストについては、基本的に
この人を呼んだらウケそう
とか、
この人を呼んだら参加者増えるかも
など、「誰かのため」ではなく
・「自分」が救われるために呼びたい人を呼ぶ。
・過去の自分が、出会って救われたり勇気をもらった人を呼ぶ。
など、「自分のため」に自分が呼びたいと思う人をゲストとして呼んでもらいたい。
たとえば....。もし、わたしだったら
著名な方に絞って言うと、
過去に取材をさせてもらい、質問の答えなどに、個人的にとても救われたり、自分と向き合う勇気をくれた
・中川翔子さん
・糸井重里さん
や、辛かった時に考え方や経験談などが
自分自身と重なり、救われたり何かの「きっかけ」になった、
・藤田ニコルさん
・辻村深月さん
・生駒里奈さん
・よしあきさん
・植松努さん
・CHiCOさん
・兼近大樹さん
・シオリーヌさん (性教育YouTuber)
などをわたしだったらゲストとして呼びたい。
これらは全て「自分」が辛かった時に
「救われた」人達だからだ。
なんなら正直、中川翔子さんとかにイベントMCをやってもらいたいぐらいだ🤣笑
また、当事者が自ら 「私もゲストとして出たいです!」と名乗り出てくれてもいい、というか大歓迎だ🤣
自身の生きづらさ経験から活動されてる方や、活動とかしてなくても自分の経験を人前で話したい!などでも、全然大丈夫。
肩書きや有名か。などに囚われずに本当に多様で色々な方を呼びたい。
また、ブースには、若者向けの居場所団体さんや支援団体さんもお招きして、それぞれのブースを出してもらい、カフェスペースでゆっくりしたり、お喋りしたり、何かあった時は相談に乗ったり...団体の連絡先を渡したりなど、
楽しみつつも困った時や悩んだ時に行ける「居場所」があることも知ってもらえる機能も作りたい。
また、不登校でこれからの進路に悩む人向けに、通信制高校やチャレンジスクールの資料が見れたり、当事者である在校生などから直接説明が聞けたり、授業体験や各高校で行われているワークショップやトライアルレッスンを体験するブースも作りたい。
あとは、支援情報などだけではなくゲームやVRができるブースや、自分の抱えている「生きづらさ」について紙に書き込んでみんなで意見交換ができる「モヤモヤ掲示板」ブース。
子どもや若者だけでなく、親御さん同士が
ゆっくり話せる交流スペースも設置したい。
また、当事者でオリジナルメニューを考えて販売するカフェスペースや、ハンドメイドブース
大きな音が苦手だったり、疲れてしまって落ち着いて静かに過ごしたい人のための読書や仮眠、何もせず、ただそこにいるだけでもOKなベッド付きの「クールダウン部屋」
「性教育」を気軽に体験できるブース、写真が撮れるブース、充電やWiFiが使えるスペース、
フリーマーケットブースなど.....。
「ブース」にも、運営側の当事者メンバーが得意なことや好きなこと、やりたいことを存分に取り入れた多様性溢れるブースを沢山出せるのが理想だ。
そして、参加費は基本的に無料or楽しかった気持ち分の金額を自由に決めてもらって寄付、のどちらかにしたい。
有料になってしまうと、参加したくても参加できない人たちが出てきてしまうからだ。
また、入場する際に長時間並ぶのが苦手な人向けに、運営メンバーとお話したり悩み相談したり、カードゲームをしたりできる、「待機部屋」も設置できればと思っている。
.......。と、まぁ....。
フェスを作った経験からふと思いついた
「アイデア」というか、わたしの願望をつらつらと書いたが、実際開催するのは相当難しいだろう。(苦笑)
だけど、不登校中にしてきた好きなことから大きな経験をして、その経験からこんなユニークなアイデアも思い付くんだよ〜っていうのを、知ってもらえたら満足です🤣
でも、いつかは小さくてもいいから、
こういったイベントが今度は昔の自分が欲しかった「居場所」として作れたらいいなぁ、と思う、21歳女子のぼやきなのであった🧚
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