名古屋グルメ『名古屋名物「味噌煮込みうどん」山本屋大久手店』【公式】料理研究家 指宿さゆり
出張先の名古屋の『山本屋 大久手店』さんに行ってまいりました。
山本屋本店にと思っていたのですが、偶然、こちらを見つけて入店。
のちに調べてみると
『山本屋総本家』の二代目直系にあたるそう。
お店の中は清潔で半個室状態の席はとても良かったです。
注文は時間も無かったこともあり、これの前にもお酒をいただいたりしていたので、
味噌煮込みうどんを卵入りとオーソドックスなものを頼みました。
そして白ごはんの大。
独特の鍋板の形状も面白く、熱々で運ばれてきました。
お味は、家で作る味噌煮込みうどんの出汁の味を抑えたカクキューの八丁味噌のしっかりとしたお味。
我が家は関西ですので、八丁味噌のコクに負けない程度のお出汁を用意しますが、初めていただいたり総本家さんの味噌煮込みは、抑えめなんだなと違いに感心。
おうどんの打ち粉に『はな粉』いわゆる蕎麦の打ち粉を使ってらっしゃるそう。我が家も蕎麦打ちもするのではな粉はよく理解しておりますので、そこらのこだわりの意図を理解しました。
蕎麦好きからすれば、蕎麦の栄養価も加わることと風味がプラスアルファ加算されることはちょっと小洒落たこだわりを感じさせてくれます。
手打ちうどんに関しても主人の打つ剛力麺の強さで、男らしい打ち手の強さが感じられます。
煮込み温度や時間を考えてもこれぐらい強い麺でなければグズグズしてしまいますしね。
そして渋みとコクのあるカクキューの三年熟成八丁味噌(私も愛用しており重々に味を理解しております。)に負けないバランスの強さをもつうどんは、とても美味しいのです。若干細めなのも総本家さんの特徴でしょうか。
出汁が抑えめなことで、少しあっさりといただけるのもいい塩梅。
ごはんもふっくら名古屋価格。
お香香もほんの少しでも嬉しい。お口直しにお漬物は必要ですので。
関西の人間ですので、熱いものは熱くいただきたいと思う私たち夫婦。蓋を器にうどんをのせるのも初めだけで、すぐさま一人土鍋でいただき直します(笑)
冷めたものや冷め出したものはご法度な性分なので好きに頂かせていただきました(笑)
これが美味しいのです。
珈琲だって舌が焼けるほどのものを。
冷たいものはしっかりと冷えたもので。
ひやかけもひやかけのうどんだって、しっかりと冷やし〆たもので。
お蕎麦もせいろにざるにひやかけならば、しっかりと冷やし〆たものを。
料理にはそれぞれにベストな適性温度というものがございますので、それらを一番美味しくいただける温度で食べ切るのが望ましいのです。
そしてこちらの接客は男性のお店の方が素晴らしいですね! 名古屋では接客に関しても男性がとても素晴らしいなと思うことも多いのです。もちろん女性でも際立って接客が素晴らしい名古屋での出会いもございますが。
そうそう辛味の入れ物、竹の仕様がとても理にかなっており、よかったなぁと感心しました。
偶然のタイミングで訪れたお店でしたが、とても良かったです。今度行くならランチタイムも良いかなと考えております。
やっぱり名古屋のお料理となると
なによりも『味噌煮込みうどん』
剛力なうどんと渋みと深みあるあの熟成八丁味噌とのマリアージュをやっぱりいただきたくなるものです。
ご馳走さま。
料理研究家 指宿さゆり
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