思いがあって始めた事業を、諦めたくない人たちにすすめる経営ゼミのこと
さゆちゃむです。NPO法人Collableの代表です。
単刀直入に書きますが、マザーハウス代表取締役副社長の山崎大祐さんが主催する経営ゼミの3期の告知が始まりました!
私は1期で参加していまして、その時の体験記がこちらです。
その後、2期で運営に関わり、3期もひとまず事務局として役割をいただくことになりました。
(私も本業があり、この運営もボランタリーにかかわっているので、本業が増えたわけではないです)
2期は、1期から倍の人数の人が参加してくださり、1期と比べて内容も充実しているなと、中にいる身としては感じています。
2期生も、ゼミスタート時のピッチから、最終日のラストピッチのほうが
格段にレベルアップしていて、かなり盛り上がっていました。
1期では日程も少なく、事業の中身を見ていただく機会があまりなかったこともあり、そうした反省点が生かされた2期になったのではないかなーと思います。
ちなみにこのポーズは通称「山ゼミ」の山ポーズ…
せっかく3期が始まるので、1期に参加し、そのあと2期に運営に関わる中で見えた、山ゼミ(このゼミの通称)のことをご紹介しようと思ってこれを書いてます。
山崎大祐さんのこと
ゼミのことに入る前に、先に山崎さんのことを書きたいと思います。
“Made in Bangladesh”のブランドバッグなんて、10年前には誰も想像してなかった。
そんな社会の常識をひっくりかえした、日本を代表する企業、マザーハウスの代表取締役副社長。
この記事はすべてのソーシャルビジネスに関わる人は一読したほうがいいと思う。
ソーシャルビジネス領域せよ、一般的なスタートアップにせよ、「右腕」とか「創業メンバー」とかが重要だと言われますが、ソーシャルビジネス領域はそういう人を見つけることが難しい。
なぜなら儲かりにくい領域に飛び込むからこそ、想いや共感力が大前提で、そんな同等の共感性をもち、飛び込む(変わった)人は見つかりにくいから、だと私は思っています。(そうじゃないですか?)
そんな中でも山崎さんは知る人ぞ知る「ソーシャルビジネス領域の代表する右腕人」ではないかと思います。
バングラデシュなどのさまざまな途上国で可能性をみつけ、活かし、マザーハウスのバッグやジュエリー等のクリエイションを手がけるきた、「パッション」の山口さん。
その一方、山崎さんは対称的に、冷静で「クール」な経営者という印象を、多くの人は持っているのではないかと思います。
確かに山崎さんはメディアにほとんど出てないので、切り取った印象だけだとそうかもしれませんが、実は山崎さん自身、めちゃくちゃ情熱的で、人の思いに敏感で、まずは思いに共感してくれるパッションな人です。
山口さんのパッションがクリエイションにいくなら、山崎さんはそのパッションを、クールなほうのエネルギーに変えて、マネジメントを握っている。そんな印象かなと思います。
この山口さんと山崎さんの絶妙なコンビネーションが、マザーハウスをつくっているのだなということが、ゼミの中でひしひしと伝わります。
山ゼミの話を周りにすると「山崎さんって意外と怖くないんだね」って言われることがまあまああるので、あえて書きました。山崎さんごめんなさい。(笑)
ソーシャル事業に必要な体系化された知識
ゼミの内容としては、4ヶ月ほどの期間、山崎さんからの講義と、それを背景にしたアウトプットを行いながら、具体的に自分の事業をブラッシュアップしていって、最終日に事業ピッチをするという感じです。
ソーシャルな事業は基本的に受益者負担が難しかったり、着目する社会課題の重要性を認識してもらうことにコストがかかったりする部分があるので、世の中のナレッジをすぐに活かしにくい側面があったりします。
そして、スタートアップ的に伸びる事業もあるけれど、基本的にはスタートアップ的な事業の急成長がしにくいからこそ、どんな考え方とどんな試行錯誤を通じて、収入を得ながら社会課題解決を進めていくのか、結構難しいです。
そうした側面を組みながら、山崎さんのマザーハウスでの試行錯誤をへて見えた体系化された知識は本当にすさまじいです。
・ビジョンとはそもそも何なのか、組織の中と外にどのように関係し、何をもたらすのか
・理想と現実をふまえて、売り物(ここではプロダクトと言っています)をどのように売っていくのか、何をして、何をしてはいけないのか
・そこから「お客様」ってどんな人たちなのか
・事業年数と、収益のマイルストーンの中で、チームに何が起こり得て、何を対策しておくといいのか
・ファイナンスについて、何を使ってどう考えておくといいのか
などなど、何からわたしたちは考えないと行けないのか、ゼミ外秘のものが多すぎて詳細がかけませんが、とにかくみんな「こりゃやべえ…」と言葉が出ないほどの体系化された知識と経験が垣間見られます。
(あまりに知識量が素晴らしく、毎回山崎さんは100枚ほどのスライドで熱く講義してくれるので、グループ内で講義の動画をアーカイブしています。みなさんそれで復習してくれています)
ちなみに、17日の夜に2回目の説明会が開催されますが(上記Googleスライド参照)、そこでその内容が垣間見れます。「説明会だけでも行って意味があった」という人が多いので、めちゃおすすめ。私は1期の説明会で「これはやばい、まじで行こう」とエントリーを書いたのを覚えてます。
どんな人が向いているのか
基本的にはソーシャルビジネスという枠にとらわれずとも「人にはそんなの無理でしょw」と言われるようなテーマでの起業をされている、代表・創業者のみなさんはまずおすすめしたいです。
加えて、今回は山崎さんのような「右腕」に憧れるみなさん向けのコースもあります。
先のNewsPicksの記事にもあるように、山崎さんといえば代表的な右腕。そして今、「やりたいことはないけど、熱意ある創業者を支えたい」という人が増えています。
そういう人たちがある意味、本物の熱量ある人たちにふれ、現実を見ながら、自身を鍛えるということができる、貴重な機会です。
参加費は決して安くはないですが、金額以上の価値があります。本当に。
周りで参加した人にぜひ聞いてみてください。
気をつける?ポイントがあるとするなら、山崎さんや主にマザーハウスでの経験を土台にした側面のあるナレッジなので、領域によっては応用がすぐききにくい部分があるかもしれません。寄付収入メインのNPOの人たちとかはとくに。
ただ、もちろん、山崎さん自身がマザーハウス以外にも、さまざまな企業の経営に関わったりアドバイザーとして入っているので、個人的には内容が偏りすぎているとは思いませんし、かなり言葉を選んで話をしてくださっているなと感じます。
NPOの人たち、めっちゃ多いです。
最後に、個人的な感想になりますが、山崎さんってキレッキレ経営者なのですが、めちゃくちゃお茶目なので、そういう山崎さんの可愛らしい(?)一面が見られるのもゼミの醍醐味です!私は気づけばいじられポジションをゲットしました…!(何の話)
ぜひぜひ、3期にみなさんもおこしやすです!
とりあえず説明会の説明スライドはこれです!
あとはスライドをぜひみてね!(ちなみにもうエントリーをしてくれている人もちらほらいます。とにかく気になる人はエントリー書こう。)
(矢印 >を押して進めてみてね)
※2期生の堀さんも体験記書いてくれています!自ら書いてくださってるの嬉しいよね。
(あとで追記するかもです。質問とかあればどうぞ)