【感想】自転しながら公転する
人生における悩みは何年生きたからじゃなくて、どう生きたかで発生するものだと思うが、本書で描く30代の悩みは確実に当てはまる母数が多い種類のものだ。
結婚、仕事、家庭の事情が著しく変化する葛藤が狂おしいほど分かる表現が詰まっている。
タイトルは今と昔で属するコミニティ外の友人知人と会わなくなることを表現しているのかなぁと思ったり。
構成は冒頭の時間軸が最後にタネ明かしされるが、その時の解放感がスゴい。プレゼントの紐をほどいて中身を開ける時のような高揚感に包まれる(そして実社会で起こり得る未来の描写がリアル)
ライフステージの停滞、変化に悩んでいる人にオススメな一冊だと思います。