読書感想文「insightいまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力」①
1.きっかけ
友人から勧めてもらった。友人は仕事の壁にぶつかりながら、これからの時代生きていくため、自分にあった働き方を模索する上で、本書が非常に参考になったと。今の私自身にも参考になりそうだったので手に取った。
2.概要
成功と失敗を左右する、最も重要なのに最も見逃されている要素、「自分を知る力」。仕事での成果や良好な人間関係、そのカギは「自己認識」。自分に対する思い込みを乗り越え、気づきを行動に変える方法が書かれている。外的認識の必要性も説いており、バランスの取れた内容。
3.印象に残った箇所
気になった箇所をメモ代わりに記録化していく。相変わらずの駄文失礼。
ボリュームがあるので、記事を分けて書きます。
第1部 基礎と障壁
インサイトの7つの柱
自己認識とは、自分自身と、他人からどう見られているのかを理解しようとする意志とスキル。以下の7つ。
①価値観・・・自分が送りたい人生のガイドとなる行動指針
②情熱・・・愛をもって行うもの
③願望・・・経験し、達成したいもの。本当は人生に何を求めているのか。この惑星に自分が存在する理由、自分がこの人生に求めていることは何か?
④フィット・・・自分が幸せで、存分に力を尽くすための場所。①~③が出来た後に築かれるもの。この場所を見つけたとき、人は以前よりも少ない労力で多くを達成できるようになる。一番の指標はエネルギー。その環境はエネルギーを生むものか?奪うものか?
⑤パターン・・・あらゆる状況で見られる思考、感情、行動の一貫した傾向。パターンを理解することで、その状況をコントロールすることができる。
⑥リアクション・・・自身の力量を物語る嗜好、感情、行動。例えば、ストレスがかかっているときは、口調がきつくないか?怒っているように見えないか?気付いたときには立ち止まって修正するなど。
⑦インパクト・・・周りの人への影響。他者の思考や感情を想像する力。かなり感情が昂った状況でも上手く相手の視点に立つこと。
ズームイン→自分の状況ズームアウト→相手の状況
これらを実施すると、少し落ち着くことができ、世界は自分を中心に回っているのではないといことと、自分の振る舞いのインパクトを理解し、コントロールすることができる。
内から外、外から内へ 外的自己認識の重要性
七つの柱すべてにとって、一番大切なのは内側の視点と外側の視点の両方を持つこと。
アラームクロックイベントといわれる、目覚まし時計が鳴るほど、驚く出来事により、インサイトが働く。いわゆる「石で頭を殴られたような」「目が覚めるような」出来事だ。大きく分けて3つ。
1.新しい役割&ルール
安心した居心地のよい状態から一歩踏み出すことになり、いつも以上のことがもとめられるため、普段以上に自分を見つめることができる。
家族や文化から無批判に受け継いだ価値観や規範が揺るがされる状況の時に、自分について深く学ぶ。
例えば、進学、就職、転勤、転職等。今までのこうだったは通用しない世界。そこで今までの自分の状況を客観的に見つめ、受け入れていく事になる。
2.激震
その出来事の大きさや重さから、自分の芯が揺るがされるのである。
具体的には、愛する人との別れなど。心が擦り切れそうになるぐらいつらい出来事もある。自分の一部のようなものとなっており、それがごっそり奪われてしまうので、否応なしに向き合わざるを得ない状況となる。
3.日々のインサイト
人からの何気ない一言や反応。これはスルーせずしっかりキャッチ出来るか。実はこれが一番重要だと思う。私自身も振り返ると何気ない一言にはっとさせられてきた。自分の長所も短所も自分が気づいていなかった事なのだ。
例えば、私のエピソードをお伝えすると。友人とカフェで会って話した時の一言。
「発信すごいよな。確か前会った時も2時間くらいずっと。」と。途端に私は恥ずかしくなった。つまり「私ばかり話しすぎて、相手は聞くばかりで話す時間を与えていない。相手だって話を聞いてほしいだろうに。」と私は捉えた。そこから、発信をやめ、相手に質問を振り、話をしてもらった。友人と別れた後も、しばらくずーんと沈んだ気持ちになった。
しかし気づけて良かったのだ。何人もそういう思いをさせてきた人が居たと思う。改めて、気を付けようと思ったイベントだった。
第3章 ブラインドスポット
自分のことは自分が一番見えていない。だからといって諦めるのではなく、以下の方法で、自分を客観的にみられるように心がける。
自分の中の前提を知る・・・自分の価値観や前提を疑う事、他者からも疑問を投げかけてもらうダブルループ学習。パズルのピースをひっくり返すぐらいに。この方法は、過去にした予測と実際の結果を比較検証する習慣を身につける事で学ぶことができる。
学び続ける・・・自分がすでによく知っていると思っている分野について、認識の盲点を乗り越えること。
フィードバックを求める・・・「自分に対しておこなえる最も有害なことは、正直かつ丹念に自分自身を見つめる勇気と尊厳を持たずに無知でい続けることだ」
第4章 自分教というカルト
最近多いよね。自己肯定感を上げようというのが行き過ぎているケース。自分が唯一無二で特別で周りより優れていると感じさせる、自分を高く見積もりすぎている。
自己陶酔から自己認識へ
自己陶酔から抜け出して自己認識へと向かいたければ、
①インフォーマーになること
②謙虚さを養うこと
③自己受容に励むこと
①特にSNSの活用について。情報を提供し、楽しませ、インスピレーションを与えること。自分への注目を減らし、他人と関わり、つながっていくことだ。
自分がどれだけ自分のことを話していて、どれだけ自分以外の事に注意を払っているか観察。どんな効果をねらってるかを問いかける。
②自分の弱点を理解し、正しいあり方から目をそらさないこと。
耳の痛いことを言う人に「あいつに何がわかる?」ではなく、素晴らしい助言をしてくれたと考える。
謙虚が例外な理由。
謙虚さを自尊心の低さだと混同してしまい、望ましくないものだと考えてしまう。不完全さを受け入れることが許せないのだ。
③自己受容とは、自分についての客観的事実を理解し、その自分をすきになること
自己受容の高め方は、心のつぶやきを意識すること。心の中の会話を理解し、自分に対して悪い感情を抱いているとき、自己批判的ではなく、自己受容的であるか。
今自分に言ったことを、自分が好きで尊敬している人にも言えるだろうかと問うことだ。
第2部 内的自己認識ー迷信と真実
第5章 考える=知るではない
内省とは、自分の思考、感情、意志、そして、行動を意識的に検証する力
なんと!内省がよりよい自己認識に繋がらないだと!
自己分析をする人の方がより不安を抱き、社交に対してポジティブでなく、自分自身に対してネガティブだった。
間違った考え4つ
1.絶対的な真実を求めること。
考えすぎによる不安を引き起こしてしまう。
絶対的な真実への到達は不可能だと考えよう。
これやりがち。これだけは間違いないというものが欲しくて考えたり、求めたりしてしまう。
2.なぜを考えること。
外向きのもっともらしい理由を作りたがるが、本心ではないし、脳はイチバン手短な説明に飛び付いて、決断の質まで落としかねない。
なぜと問うと、被害者意識をもつ。
何と問うと、成長へのステップとなる。何と問うことは、自分の感情をよりよく理解し、感情に名前をつけることになる。
なぜは自分の周りを理解する際に役立ち、何は自分を理解する際に役立つ。
なぜを5回くらい繰り返すと答えが出るとか聞くけれど、インサイトにはよろしくないんだ。ここすごく理解が出来て。理由って世間や他人を納得させるためのものなんだよね。もちろん自分に対してもあるのかもしれないが、言葉にならない感覚とか、直観とか、私がそう思ったからそうなんだ!っていう事があるんだけど。インサイトはそれでいいんだ。
3.日記をつけること。
つけてもいいが、正しくつけること。20~30分自分の人生に大きな影響を与えてきた問題に対する一番深い部分の思考や感情をかく、こころのライティング
日記毎日つけている人はすごいなぁと思っていたけれど、インサイト向きではないのね。出来事を書くのではなく、深いところまで入った思考や感情をかくか。理解できる。
4.反芻。
自分の恐怖、欠点、不安にひたすらこだわる状態。この穴に落ちると精神的な負担となるだけではなく、インサイトへの大きな障壁となる。たいてい周りはこちらのミスについて思っているほど気にしていないのだと思い出すことで反芻撃退戦略をとる。パフォーマンスではなく、学びに焦点を当てる。
これ、私が一番やってしまっていた事。逃げちゃだめだ、向き合わないと!と必死だけど、結構つらいんだよね。起きたことではなく、次に生かす事に焦点を当てるが、その際は「他人はさほどこちらのことは気にしていない」と気楽に思うようにしよう。
第6章 本当に活用可能な内的自己認識ツール
リフレーミング
自分の状況や振る舞いや、関係を新しく違った角度から眺めるという意味。
難しい状況にいるときは、こう問いかけよう。どんなチャンスを見いだすことができる?自分の短所は、長所にならないだろうか?人生やキャリアを振り返ると、自分は大変な状況でどんな成功をおさめてきただろうか?最も大変な人間関係や仕事関係から得たものは何だろうか?
大変な状況って何だったかな。何か全部大したことない気がするわ。なんだかんだやってきたんだよね。
しいて言うなら、「仕事で大きなミスをしたとき」「友人関係が気まずくなった時」かな。これは個人的に別途深堀しよう。乗り越えてきたんだから。
比較と対比
いままさに起きていることと過去の経験を比較・対比することは、現在に対する驚くほど明確な視点をもたらしてくれる。
過去と比べて何が違うのだろう?気分の変化に何かパターンがあるのだろうか。感情について満足感を得ているだろうか。物事はよくなっているだろうか?悪くなっているだろうか?
例えば、私の場合は以下を深堀したいと思う。
「苦しくても慣れて形が見えた時に定期的に退職の発作が起きていたのはなんでだろう?」
「夏場と比べて今はこんなに楽しいと思えているのはなんでだろう」
日々のチェック
批判的な第三者の立場になって、今日の自分はどうだった?今日の過ごし方を自分はどう感じる?
今日は何かうまくいった?何がうまくいかなかった?
何を学び、明日からどのように賢くなれる?
1.いつ何があったか?かかわったのはだれか?
2.あなたや周りは何を考え何を感じ、この出来事の何が自分にとってそんなに重要だったか?
3.この出来事は、今の自分についてや、自分がこれまでにどう成長してきたかや、これからの自分について何を物語っているか?
ソリューションマイニング
問題を解決策へと変える機会ととらえる。
奇跡の質問。問題を完全に解決した状態となったら?人生はどうかわる?翌朝目覚めたとしたら、何に気づく?
まず問題はなんだ
「自分の働き方と稼ぎ方が定まっていない。」これが解決した状態となったらどうなるだろう。
個人的に深堀していきます。
さ、半分は終わったので、残りは次の記事で!
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