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若い女性の多くが「摂食障害予備軍」だと思うこと


私の長女はJKですが、すごく痩せています。


高校入学前に採寸したスカートのウエストは今やガバガバで、

体質ではなくダイエットして、頑張って痩せた体型を保っています。


食べていないわけではないし、

至って元気、なのですが、


長女は絶対に「摂食障害予備軍」だと思っています。


毎朝体重計に乗り、

夜寝る前の筋トレは欠かさない。

動き回っていた方がいいと、接客のバイトを選ぶあたりなんて、

「消費カロリーを増やしてんだろーな」と思ってしまいます。


まあでも、このあたりなら

思春期のダイエットかなと感じたりもしますが、


摂食障害予備軍が如実に現れているのが「食欲の抑制からの大食い」です。



友達と食事をする時、外食する時はものすごく食べます。

毎回吐きそうなくらい食べたと言って帰ってきたりします。


本人も気が付いていないだろうけど、

友達の中で、誰よりも寿司の皿が積み上がるのは、「自分が誰よりも食欲を抑制している現れ」で、


食欲を抑制していることによる反動、

「抑制からの大食い」だと思っています。



お友達と食事する時や、食べ放題に行く時には、自分の中で「いくらでも食べていい時」とスイッチが入るのでしょう。


抑圧していた食欲が一気に解放。

だから、限界まで食べてしまうのです。


これって、摂食障害の「過食」に近い現象です。



そういえば、

抑制していた食欲を解放できる

何でも食べていい日の「チートデイ」なんてものがありますよね。


ダイエットを継続させるために、上手にストレスを解消しようという考え方は、すごく良いなと思いますが、


あくまでも「食べ過ぎないで何でも食べていい日」「計画的にチートデイを実行するのが良い」らしいけど、

みんなそんなことできるのかしら?


ともすると、極端から極端な食べ方を助長しないかと、気になります。


「食べ過ぎないで」「計画的に」なんて私にはできそうになくて、
「食べても良い」となったら限界まで食べてしまうだろうし、


「チートデイ」だとしても、食べたことを後悔して、ズーンと落ち込んで、

翌日からものすごく食事制限する

ようなことになって、


負のスパイラルで、グルグルと同じ事を同じ思考で繰り返すようになるような気がするんです。


そうなると「チートデイ」なんて可愛いこと言ってられない、

そんな危険性を感じます。



長女に限らず、

食欲をストイックに抑制していている姿を他人に見せない女性は、

案外多いのかもしれないと感じています。


ダイエットなんてしてません

体型なんて気にしていません

という顔をして、

キラキラJKを装っているけど、


ものすっごく、

食べることに気を張っていて、食べることを意識している。


すごく複雑な心理なんですよね。


痩せたいのに、

美味しい食べ物はたくさんあって、

お友達との付き合いだって避けられない、

ダイエットしてるからと毎回誘いをキャンセルもできない。

ガチでダイエットしてるなんて恥ずかしい気がするし、見栄もある。


だから、


「幼児体型なんとかした〜い」

と言いつつ、

脂肪が付きにくい豆腐バーをかじっている

複雑な心境があるんだと思います。


そう思うと、

かなり多くの女性が、

「摂食障害のボーダーライン」上に乗っているような気がしませんか?


「痩せる必要なんてないのに痩せようとする」

「食事に我流のこだわりがある」

「食べることをコントロールして控えている」

「限界まで食べてしまうことがある」


そうです。


多くの女性、

特に若い女性の多くが、

こんな特徴を持つ「摂食障害予備軍」だと私は思っています。

いつどこで摂食障害に傾いてもおかしくありません。


ダイエットなんて今は皆が取り組むような普通のことで、

だから、

いろんなダイエットが話題になって、いろんな商品が生み出されるのですが、


よく考えてみると、

「削ぐ必要のない肉を削ぐ」のは、

異常なことなんだろうと、思うんです。


摂食障害を経て、40代まできたから思うことですが、

「あえて健康を削る」ことに、「価値なんて絶対にない」んですよね。


長女が摂食障害になってしまう心配はありますが、長女の価値観を強引に動かすことなんてできず私は見守るしかできません。


「摂食障害予備軍」が普通で当たり前であるような社会って、

自分の経験とあわせて、

ものすごく窮屈で、不自由だと感じているし、

これからを生きていく若い人達の健康を、すごく心配しています。





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