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2020年の5月。
今更だけどドラマ『2020年五月の恋』を観た。
おかしくて、かわいくて、そしてしんみり。
“撮影の自粛が続いている中、吉田さんが「お芝居で日本を元気にしたい」「心の栄養を届けたい」と思いを寄せたことからスタートした今回のドラマ。大河ドラマ「真田丸」で夫婦役を演じた大泉さん、脚本家・岡田惠和、松永大司監督もこの企画に賛同し、奇跡のタッグが実現。”
コロナ緊急事態宣言下での撮影のため、2つのスタジオには吉田羊さん大泉洋さんそれぞれしかおらず、iPhoneとiPadをそれぞれに設置、演出もリモートで行ういわば究極の2人芝居というか、ひとり芝居x2。
おふたりのアドリブなのか台本なのかわからないほどの自然な芝居と表情は、ほぼほぼワンテイクの長回しなんだそうな。
音楽は一切なし。
発案から撮影までものすごいスピードで行われたらしいのだけれど、
2025年の今観ても気概を感じる、素晴らしい作品だと思う。
そしてあらためて。
当時って多くの人々が脅威の中で働いて、不安を跳ね除けようと頑張ってたよね。
そして多くの表現者たちが、自分たちができることは何かを考えていた。
いろんな制限がある中で、心を動かすもの、相手に届くもの、クオリティーの高いものを創り出していた。
急ブレーキがかかったかのように私の仕事はすべてストップ、集まって歌うことも当然できなくなって、リモートは音や映像のタイムラグが生まれるしどうしようとか、何が必要?プラットフォームは?とかいろんなことをスタッフかばちゃんと一緒に試行錯誤してた。
2020年5月。
スケジュールを見ると機材購入やミーティング、配信テストなど、自粛の中でもがいていた痕跡が見える。
ゴスペルを必要な人に届けたい。共有したい。その一心だった。
元気になってほしい、心の栄養になってほしいと思っていた。
落ち込むことも多かったが、祈りながら、いろんな人と励まし合いながら、夫に支えられながら前を向いた。そして私自身もゴスペルが栄養となった。
あの時始まったオンライン・コンテンツの中には今も続いているものがあり、
『月イチ!ゴスペルワークショップ・オンライン』は今年1月で5年目を迎える。
あの時を経て、相手に届けたい共有したいという気持ちが一層強くなったし、内容もより吟味するようにはなったと思う……もうあんな経験したくないけどね。
それにしても。
ドラマ第4話で言ってた「絶望とは、愚か者の選択である」が、パタリロの言葉だったとは😂
やりおるな、パタリロ。