[小児科医ママが解説] 暑いと便秘になる?!知っておきたい「うんち」のあれこれ、まとめました!
5月にしては、暑すぎますよね…
熱中症が心配。水分補給はどうしたらいい?
昨日はそんなテーマで、書かせていただきました。
そして暑くなってくると、
というご相談をいただくこともあります。
ということで今日は、
知っておきたい「うんち」のあれこれについて、まとめました!
「うんちのトイトレが、うまくいかない」は、便秘かも?
便秘の症状、というと
などが思い浮かびますよね。
お子さんの場合はさらに、
というのも、実は便秘をうたがうサインになります。
トイトレは、親御さんもストレスがたまりがち。
ですが、お子さんを責めちゃう前に、
便秘のチェックをしてあげると良いでしょう。
生後1〜4ヶ月の赤ちゃんなら、1週間うんちがでなくても、大丈夫?!
生後1ヶ月をすぎてから、生後3〜4ヶ月くらいまでのお子さんについては、
ということを、過去noteにも書きました。
赤ちゃんの腸がまだまだ発達途中なので、
この時期は一時的に、うんちのペースが落ちても正常、ということですね。
もちろん哺乳のペースが落ちたり、体重が増えなかったり、といった場合はきちんと受診する必要があります。
詳しくは上記のnoteを参照ください。
また綿棒浣腸についても、過去noteでまとめています。
便秘に「ジュース」が効くかも?
北米のガイドラインでは、便秘の対策として、果汁を取ることが提案されています(プルーン・梨・アップルジュースなど)。
果物や果汁に含まれる「果糖」は、とりすぎると下痢を起こすお子さんもいます。
これを適度に活かせば、便秘の対策になるじゃん?という感じですね。
ただし「便秘にジュースがいいかもよ?」と言っているのは、北米のガイドライン1つだけです。
日本や他の世界の学会でも、便秘の治療として果物や果汁を強く勧めている、ということはありません。
ということで、便秘対策に、ジュースをガブガブ飲む!というのは、まだ強くはおすすめできません。
…あれ?そもそもジュースって、1日どれくらいなら飲んでいいの?など、もう少し詳しく知りたい方は、過去noteをどうぞ!
牛乳の飲みすぎは、便秘になる?
飲み物シリーズでいくと、実は「牛乳」も気になりどころ。
これはすべてのお子さんではないのですが、
一部のお子さんにおいて、
という報告があります。
(参照:小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン)
という場合は、牛乳の量を見直してみると良いかもしれません。
そもそも牛乳って1日どれくらい飲んでいいの?
などは、こちらの過去noteをどうぞ。
いかがでしょうか。
大人の便秘では、水分をとる、食物繊維をとる…
など生活習慣が強調されることも多いですが、
実はお子さんの場合は、
「生活習慣で便秘が良くなる」というエビデンスは、明らかなものはありません。
しっかりと便秘の薬を使ったほうが、便秘が早く良くなるケースも多いです。
また「便秘の薬を使っても、クセにはならない」というのも、ガイドラインに明記されています。
便秘でわざわざ受診する?
と思われるかもしれませんが、
ぜひためらわずに小児科医に相談いただけたら嬉しいです。
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