創作のようなそうでないおはなし

目を閉じる
音が消える
想いを馳せる

心の奥のところから浮かんできたものを掬い上げる
取り出して眺めてみたりする

そうしてやっと形ができる

さてこれは一体何をしているのか、実際のところを見てみよう。
場所はキッチンである。用意…アクション!

目を閉じる
(あー疲れた…)「…ねぇ…ねぇママ?ママぁ??」
音が消える
「ねぇ見てみて!これ!!見てー」(…消えないなぁうるさいなぁ)
想いを馳せる
(夕食なにに「あ!ごはんのじゅんび!わたしがおてつだいしてあげるからね!なにやる?なにやろっか?」(あー…考えつかない…夕飯…えー……しかも手伝いできるやつー…えー…静かにしてくれないかなー…)
心の奥のところから浮かんできたものを掬い上げる
「ねぇーママぁ?エプロンのひもむすんでー?できないんだぁ」「ちょーっと待ってねー」(お米研がせてお手伝いは終わりでいっか…あとは…鶏肉…たまご…)
取り出して眺めてみたりする
(親子丼でいいか、よし決まり)「じゃあお米研ぐのやってくれる?」「やだ!!とんとんする!!」(ちっ)
そうしてやっと形ができる
「じゃあ卵割って混ぜるのは?」「やるー!!わたし、みにーちゃんだからママはみっきーの声でお話してね?」(は?)「は??」

創作ぶってみようと思った中身のはなし。
結局、何も形はできずにドタバタするのであった。
あー疲れた。親子丼はおいしかったです。

なんのこっちゃ。こんな日常。

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