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ラーメンが食べたい夫と、蕎麦が食べたいわたし

夫とふたりの旅は、奄美を出て熊本に寄っています。

旅の中でやりたいこと、食べたいものなどは、お互いの意見をお互いに尊重しながら過ごしてきました。

だけど旅が後半になるにつれ、疲れがたまってきたこともあり、意見が分かれることも多くなりました。

昨日はついに、食べたいものが完全に分かれてどちらも譲れない状況に。

夫:本場の熊本ラーメンが食べたい

わたし:胃が疲れていてラーメンは無理…お蕎麦が食べたい

熊本市内に滞在する時間はわずかだったため、順番に…は難しく、お互いの気持ちに共感しながらも、どうしよう…としばし沈黙。


夫婦になって24年、相手の様子を見れば何を考えているかなんとなく想像でき、相手はきっとこれを望んでいるんだろうと先立って手を差しのべることが優しさなんだと思っていました。

だけど思いやりを重ねるうち言語化することが減り、言葉にしてくれないことにイライラすることも増えました。


今回の旅が始まるとき、なるべく思いを言葉にして伝え合おうとふたりで話しました。

思いを表現し始めると、時には意見のすれ違いも起こります。

わたしを優先してくれることの多い夫が、自分の気持ちをどんどん表現していくことがうれしい気持ちと、「え、それ選択するの?」という動揺とどちらの気持ちもあることを感じていました。

対立は起こってもいい
起こるからこそ新しい選択肢をともに探せる

食べたいものが分かれて、しばらくの沈黙後。

「ずっと一緒にいるから、夕飯の時間くらい別でもいいのかも…」

そんな選択肢がふわりと出てきてそれを伝えると、夫も

「そうだね、それもいいかも」と。

行きたいお店をそれぞれ探すと、どちらも宿泊施設から徒歩5分の場所でした。

方向も同じ…
と思ったら、まさかのお隣という偶然。

夕飯後は、互いの食べたものの感想をシェアしあいながら話しました。

一人で味わうお蕎麦も美味しかったし、どちらかではない選択肢を見つけられてうれしい。


新しい世界をふたりで見つけながら歩こう


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