他人事だった介護が身近になった話(後編)
前回の続き
整骨院に数ヶ月通っても、一向に回復の兆しが見えない事に、母よりも父の方が焦りを感じ始め、やっと介護プランを立ててくれるケアマネジャーに会う気持ちになった。
父は、妹が連れてきたケアマネジャーと話し、不安に感じていることなどを話した。
支援の対象だと思うので、近いうちに市役所の方と面談して支援が受けれるようになると思いますよと言われ少し安心したようだった。
そして介護認定確認の日、市役所の方、ケアマネジャー、妹、父、母が面談に並んだ。
妹の話によると、軽く認知機能のテストをして、母に幾つかの質問をして、それが出来るか出来ないかの確認をしていたという。
母が伝えた事は、洗濯は以前は出来ていたけど、今は主人(父)がしている。
食事は父に運んでもらって、スプーンで自分で食べている。
トイレは何度も起きるけど、自分で行っている。
(わたしが様子を見に行った時、夜中1時間おきにトイレに起きていて、私は母の部屋の向かいの部屋にいて、母が起きるたび目が覚めたので、様子を確認出来た。ドアの開閉が難しいので開けっぱなし。20年前にリフォームした時、トイレに持ち手をつけているので座る時は掴まれるけど、トイレに入るまでは壁を伝い歩き。下着の上げ下ろしに、かなりの時間がかかる。便座が低いので、立ち上がれない時がある。
見解は、時間はかかるけど、自分でできているんですねと強調される
買い物は一緒に行って、お金の管理は自分がしている。
お金の管理ができているのは認知機能に問題なしと判断される
着替えは時間がかかるけど、自分でしている(時間を聞かれ1時間位と答える)
自分でやっているんですねというところを強調される
この結果を、市役所の方が一旦持ち帰り協議して、一ヶ月後に結果が知らされるシステムだ。
結果は、要支援2
この時すでに、
2023年11月
まずは、ケアマネジャーと一緒に支援のプランを立て、
一つ目に父の希望で家の近くで、リハビリのある整形外科に通うこと。
母に合うかどうか一度体験をしてみる。
二つ目は、必要なところに手すりを付ける。
20年前のリフォームで、階段に手すりと段差をなくすバリアフリーにはなっていたのだが、2階の母の部屋まで階段を上り切った時、その先に手すりがなかった。
初めに手すりを付けたのは玄関と、玄関を出たところ。
これだけでも、ずいぶん違うと母は喜んでいたが、年も押し迫って段々と寒くなり、状態が悪くなっていると妹から連絡があり、年末に家族4人で帰るつもりでいたけれど、父から単独ならいいけど、本人の希望で今は大勢では来ないで欲しい頼まれ、年が明けて少し落ち着いてから、単独で行くことにした。
筋力がかなり弱くなってるらしく、年明けから、リハビリのある整形外科に週2回通う事が決まっていたので何とかそれまで頑張って欲しい。
続編へ続く