読んだ本 なぜ働いていると本が読めなくなるのか
なぜ働いていると本が読めなくなるのか/三宅香帆
いやー、めっちゃ面白かった!目次がもう面白い!私の好きな目次を抜粋すると…
労働を煽る自己啓発書の誕生/修養ブームの誕生と階級格差/「ホモソーシャル」な「自己啓発書」の誕生/辛いサラリーマンの誕生/教養の誕生と修養との分離/日本で最初の「積読本」/ビジネスマン向けハウツー本の興隆/女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー/90年代は「そういうふうにできている」/読書とはノイズである/仕事がアイデンティティになる社会/他者の文脈を知る/「全身全霊」をやめませんか
この中でひとつは気になるワードがあるんじゃないかなー。
冒頭で「花束みたいな恋をした」が引用されていて、気になりつつ観てないから観ようかなーと思ったり。貸した本が1ページも開かれずに返されるの悲しい…。でも貸す時に本当に相手が必要としているか見極めも重要。
本は読めないけどパズドラはできる。自己啓発書の「人生の勝算」は本棚にある。というのもギクッ。まぁ私は普段自己啓発書読まない派だから、あえて買ってみて棚にあるだけだし!それも積読になってるし!メモの魔力は面白かったし、自分なりに実践も続いてるし!
花恋で言及される「働くというのは、お前みたいな甘っちょろい考えじゃ無理なんだよ!自分を殺すの!」
みたいな考えって、私の中にもある。会社員なら会社が望む形に沿うように自分を削っていく作業の連続というか。最初は辛い辛いと感じていたのにだんだん鈍感になっていって、お前も早く削れよ。なんでまだ生身の自分のままでいるの?
みたいな思考になっていく。とか、人に話したりした。誰かと話したくなる本だ。働いてたら、とにかく目次だけでも刺さるものがきっとあるはず。
円本ブーム辺りを読んでいて、夏葉社の本屋会議だったか本屋図鑑も連想した。
続く。