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(感想)まず権利の問題

(以下、筆者Xより転記)

金沢プライドウィーク2024「石川でも「結婚の平等にYES!」」にて台湾映画『愛で家族に』鑑賞と、パネルトークを拝聴。

台湾映画『愛で家族に』は、席に段差などがなかったため字幕がよく見えず、内容をしっかり理解できていないのだが、台湾において同性婚が法制化されるまでを、3組の同性カップルの生活を交えて追ったドキュメンタリー。

同性であるというだけで、結婚という制度を利用できないのは、不平等であると思う。まず権利の問題。家族の形とかいった話はまた別の問題。というか、まずその家族の形を選ぶ選択肢のいくつかが、全員に同じように示されていなければおかしい。

病気のパートナーを心配する男性。子供を一緒に育てていきたい女性2人。国境を越えて一緒にいたい2人。さまざまな理由から「結婚」を望む彼らの願いが叶えられたとして、社会に何の不都合があるのだろう。むしろ幸せが増えると思うのだが。

字幕が読めなくて残念だったのは、反対意見も多かったようなのに、なぜ政治的な判断として法制化に至ったのか、が読み取れなかったこと。熱心な活動の成果だけではないのかなとも思う。

「石川でも「結婚の平等にYES!」」昨日の「国際HIVシンポジウム」でも思って書き忘れていたこと。市民の活動はもちろん大事で、多くの市民の声があって物事は動くのだろうけれども、コミュニティとしての大きな方向性と、そして政治的判断が最終的には必要なのだ。

だから小さな活動(身近な人に知ってもらう)から大きな活動(政治を動かす)まで、あらゆるレベルで動かねばならないのだと感じたし、自分のできる大きさの行動を取ればいいのだ。

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大場さやか
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