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どの地獄で何と戦うのか、選ぶのは自分だ

いきなりあけすけに書くが、今日で「生理2日目(の状態)が8日目」だ。

1回の月経で夜用ナプキン2袋を使い切ったのは人生初。
そろそろ貧血で死ぬのかなってレベルの大量出血が続き、婦人科で処方された鉄剤じゃ追いつかない。鉄分を摂っても摂っても流れ出ていく。
完全に差し引きマイナスになってる気がする。

40代の2年連続出産、産後不調も更年期も体力不足も全部盛り

実は、先月の月経はなかった。
30年も律儀に毎月来ていた月経が妊娠以外で初めて飛んだ。
平和万歳。大喜びだった、そうしたら翌月コレだよ倍返し以上だよ。
ちなみに前々月は2週間前倒し。前倒しは損しかなくて腹ただしい。

通常より月経が長引いたり、出血が多いことを「過多月経」というらしい。
プレ更年期にありがちな症状で、閉経が近づいて卵巣機能が衰えてくると、女性ホルモンの分泌が不安定になって月経が乱れやすくなるんだとか。
このまま閉経を迎えてくれて全然いいのに、終わってくれていいのに、30年も付き合ってきて最後にあんた大暴れするじゃん??

生理2日目症状なので、出血に加えて下腹部の鈍痛、体のだるさ、味覚の変化(鈍感になる)、肌荒れイライラ、月経に伴うあらゆる不快症状が1週間も続いている。そんな状態でももちろん育児はまったなし。下の子の後追いが始まり、しばらくまた家事やトイレすらままならない状態が続く見通しだ。

たまったもんじゃないので昨日、婦人科を受診した。
実は周期が早まった際、疲労感も深刻だったのでホルモン検査を受けた。
なにせ40代で2年連続出産しながらまともに休めずここまで来たので、もはや不調の原因が、産後なのか更年期なのか体力不足なのかわからない。
おそらく全部重なってる。だからできるところから改善しようと受診した。

ホルモン検査の結果は、要約すると「年齢相応の衰えはあるけどまだ更年期じゃないんだわ、でもあんた隠れ貧血(造血機能が弱い)」
今回の過多月経を受けて再び血液検査を行い、今度は子宮体がん検査も受けた。更年期に増える子宮体がんの初期症状が過多月経、不正出血だそうだ。怖いじゃん……!

検査結果は1週間後、陽性であれば当然専門の治療が始まるけれど、陰性(原因不明、エコーの結果は子宮筋腫や子宮内膜症でもなかった)だった場合は、人工的に生理を止める「偽閉経療法」が選べるという。重い生理症状を止めるために、薬で無理やり閉経にもっていきましょうという治療だ。

具体的には「レルミナ」という内服薬を半年間、毎日飲むことになる。
飲んでいる限り月経は来ない。ただし、副作用が強い。人工的に閉経にもっていくので、症状として更年期と同じものが出現するという。
つまり、「ホットフラッシュ」といわれるほてり、頭痛、疲労感、抜け毛、ドライアイ、イライラ、肩こり、めまい動悸、睡眠障害など。

ーーこれと大量出血、どちらか選べって?
どっちも地獄じゃない????

もちろん副作用だから個人差はある。感じない人もいるのだろう。
ただし、調べれば調べるほど、副作用はかなりの確率で出現しているのがわかる。副作用の強さゆえに服用期間が6ヶ月と限られているぐらいだ。

引用させてもらうと、この感想が一番リアルで堪えた。
不調に不調を重ねるってもう意味がわからないのだ。
どっちのしんどさを選ぶか、という二択だ。

さらに、自然ではなく人為的に起こすものにはたいてい弊害が伴うもの。
早期閉経には骨粗鬆症、心疾患の進行リスクが高まる。
だからこそ、ささいな変化も見逃さず、少しでも違和感を感じたらきちんと専門機関でチェックする必要があるのだ。リスクを最小限に留めるために。

おそらく、取り組むことになるのだろう。
性格的に、やらない地獄よりやる地獄を選ぶ。
受け身の地獄より、覚悟して飛び込む地獄だ。

自分に限らず、みんなそれぞれの地獄を生きている。けれど、
どの地獄を生きていくのか、選ぶ自由は自分の手の中にある。

「どの地獄で何と戦いたいのか、決めるのは彼女だ」
NHK朝ドラ『虎に翼』の山田よね(土居志央梨)さんの台詞が強烈だった。

その先にあるはずの春を探して、私も私の地獄を進もうか。

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