何者でもない人が、ヒット動画をつくる方法。
母は、YouTube歴1年9ヶ月のYouTuberだ。
春に50本目の動画を出すと、総再生回数が100万回を超えた。資格があるわけでも、先生や有名人でもない。
いたって、ふつうの70歳女性。
50本出したと言っても、そのうちの1本が86万回再生で、最新の動画が10万回再生だ。この2本の動画だけで、96万回再生にあたる。
再生数が多かった動画を振り返りながら、なぜ再生されたのかについて考察したい。
◾️ 一本目(86万回再生)
時代背景に、ガス料金の高騰があった。実家では、ガスを契約しておらず、カセットコンロで調理している。その節約方法(アイディア)が受けたのでは?
お風呂は、電気と灯油で沸かしているので、普通に入れている。ガスを契約していないとなると、お風呂はどうしているの? と疑問に思ったようだ。
86万回再生は、運の要素も大きい。ガスが高騰していたタイミングとYouTubeのオススメ機能で拡散もされた。
◾️ 二本目(10万回再生)
動画を出す前、Xでこんなポストをしてみた。
♡の数が多く、いつものポストより反応が良い。婚礼タンスの処分について興味関心ある人が一定数いることがわかった。
次にYouTube内で、「婚礼タンス」と入力し、どんな動画があるかを観てみると、「婚礼タンス処分」動画がはじめに出てきた。
また、試しにラッコキーワードで「婚礼タンス」と入力してみると、「婚礼タンス 処分 解体」「婚礼タンス 処分 業者」がでてきた。
つまり、婚礼タンスを処分するにあたり、解体する様子や、どんな業者を選んだのかが世間の関心が高いようだ。
調べた結果を母に伝えると、
母は、動画内で「婚礼タンス処分の様子」と「どんな業者を選んだのか」を動画に組み込んでくれていた。
こうして、10万回再生される動画が生まれた。
この動画は、最初に出したとき再生数が少なかったけど、徐々に再生数が増え、10万回再生を超えロングランヒットとなった。
お盆あたりに、グーっと再生数が増えたので、お盆帰省で「婚礼タンスどうする?」家族間でそんな話になったのかもしれない。
観られた動画を振り返ってみると、
この3つが要因としてある。
また、わたし自身の考えとしては、「希少性」もあると思っている。婚礼タンスを持っているのは、主に高年齢層だ。処分を決めて、業者選定、連絡、その様子を動画に撮り、テロップをつけて、発信できる高齢者が少ない。
つまり、ライバルが少なかった。
今年の春、父が入院し、退院してからも病院の付き添いなどで母は疲弊し、気分も落ち込んでいた。この動画が再生されたことにより、気持ちが明るくなったようだ。
過去に努力してつくった動画が、未来の自分を救うことになったこと。それを、娘として嬉しく思う。
【おまけ】
3年前、わたしがつくったYouTube動画です。
再生数は1,000回程度。
再生される動画をつくることは、むずかしい〜