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コロナ渦の誕生日|上司の一言が私の人生観を変えた。

コロナ禍に気付きをくれた言葉、そして一生心に刻んでいく言葉があります。

"Make it wonderful" (自分で素晴らしくしよう)


コロナ渦が始まった頃、私はイギリスのロンドンにいました。
感染が拡大し、仕事は休業、街はロックダウン状態です。
その頃はスーパーと薬局しか開いてませんでした。

毎日家で過ごし、外出は週に1度の食料品の調達のみ。
もちろん嫌気がさしてきます。
そんな中で誕生日が近づいてきました。

せっかくイギリスにいるのに、誰にも会えずどこにもいけない。
こんな状況で誕生日なんて本当に運が悪いな・・・。
コロナで下がっている気持ちがさらに落ち込んで行きました。

そんな時かつての上司からメッセージが届きました。

「もうすぐ誕生日だね。Make it wonderful!(素晴らしいものにしてね)」


「誕生日なのに外に出られなくて残念だね。」ではなく、「素晴らしいものにしてね!」


あ、そうか。出来る範囲で楽しめば良いのか・・・。
よし、プランを立てよう!となんだか不思議と楽しくなってきました。

スーパーに行った時にちょっと高めのデザートを買い、Amazonで買ったアロマキャンドルの香りを楽しみながら当日は好きな映画を見て過ごしました。

一緒に住んでいた大家さんがケーキまで焼いてくれて、心があったかく満たされた誕生日になりました。

なんてことのない1日に思えますが、私にとってはそれまでで一番感慨深い誕生日になりました。

きっと制約の中で自分でプランを立てて楽しもうとしたことが良かったんだと思います。


"Make it wonderful!"という上司の言葉から学んだことは

①自分でコントロール出来ることと、自分でコントロール出来ないことがある。

②コントロール出来ない状況に感じても、コントロール出来る部分を探す。
(コロナやロックダウンは変えられない、でも自分の行動や気持ちは自分次第で変えられる)

③コントロール出来る範囲で楽しむ・頑張る。


仕事でも自分では変えられない組織の決まりがあります。そこに対してモヤモヤするのではなく、自分でコントロール出来る部分を探して、その中で動く。

他人のことはコントロール出来ないけど、どの程度の関係にするかは自分で決められる。


「自分で決めている」と思うと、物事や他人に流されている感覚がなくなり、自己肯定感も上がり、機嫌良くいられます。


あのロックダウンの誕生日以降、どんな状況でも、どうやってMake it wonderful(どう素晴らしくするか)を考えています。


上司は知る由もないだろうけど、私にとっては大きなレッスンでした。

ありがとうCarla. (カナダのホテルでお世話になったマネージャーです)


#心に残る上司の言葉

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