ジャッキーの朝散歩
毎朝のジャッキーとの朝散歩。
朝は1日の中でも季節の移り変わりを敏感に感じ取れる時間帯だと思う。
最近は日の出が7時前になって、
夏と同じ時間に散歩に出かけると真っ暗で気温も低い。
お散歩時間を1時間遅らすことにした。
他のワンコ達はどうやら季節を問わず同じ時間にお散歩しているようで、
時間を変えると出会うワンちゃんの顔ぶれはガラリと変わる。
飼い主さんが仕事に行く前にお散歩させているので、
サマータイムの習慣がない日本では、
太陽が出ていようが出ていまいが、同じ時間に散歩するしかないのだろう。
ジャッキーが日の出に合わせて
お散歩時間を変えてみると、
半年前に毎朝会っていたワンちゃんに再会した。
レオ君だ。
遠くからレオ君の姿が見える。
レトリバー種の中型犬で6才の男の子だ。
ジャッキーは鼻をキュンキュン鳴らしながら盛んに尾っぽを振って速足で駆け寄る。
レオ君もジャッキーのことを覚えていたようで、
匂いを嗅ぎに来てくれた。
レオ君はまとわりつくジャッキーにいつも塩対応。
でも半年ぶりに会ったこの日だけは、少し興味を示してくれた。
良かったね、ジャッキー。
けれどもサマータイムに毎朝会っていたワンちゃんとは会えなくなってしまった。
夏は日の出が5時半頃なので、
6時前に出発。
少し早過ぎる気もするが、
日が昇ると次第に気温が上昇し、
長時間歩いているとジャッキーもバテてくる。
その時間帯に会っていたワンちゃんは、
アプリコット色のトイプードル、あずきちゃんときなこちゃん。
メスの12才の姉妹で、
珍しくジャッキーにも吠えずに寄ってきてくれる。
飼い主さん曰く、10才を過ぎると色々病気が出てきて、
しかも2匹なのでしょっちゅう病院通いだそうだ。
ミニチュアダックスのレイちゃんも、
サマータイムに会う可愛いお友達。
ジャッキーはコミュ障で、
相手との距離のとり方をミスって、よく怒られる。
それになぜか何もしていなくてもよく吠えられる。
そして吠えられるとあっさりと退散して、しつこくしない。
それでもジャッキーはお散歩が何よりも大好き。
他のワンちゃんと出会うことが大好きだ。
嫌がられても怒られてもへこたれず、
何食わぬ顔で毎朝絡みに行くジャッキー。
飼い主さんによると、
昨日ジャッキーと会えなくて物足りなさそうにしていたよ。
と言われることもある。
ウザくても友だちと思ってくれているのかも。
ワンコの世界のことは私たち人間にはわからないが、
意外と人間も似たようなものなのかもしれない。
初めから苦手と決めつけず、
少しずつ距離を詰めていけば、
顔ぐらい覚えて気にかけてくれるのかもしれない。
また半年後に、サマータイムのお友達と会うのが楽しみだね!ジャッキー。