〜The color purple 〜 音楽と愛とレジリエンス
音楽系の映画が昔から好きだった。
天使にラブソングを
スクールオブロック
ボヘミアンラプソディ
グレイテストショーマン
ララランド
ロケットマン
アリー スター誕生
BEGIN AGAIN
ドリームガールズ
コヨーテアグリー
glee(海外ドラマ)
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
…etc(思い出した順)
そしてthe color purple。
1900年代初頭から50年代くらいまでのアメリカ、ジョージア州が舞台だ。
白人以外の人々や女性たちの人権が確立されていなかった時代。
ブラックアメリカンの女性達を中心に描かれている。
ジョージアの海辺での姉妹の楽しい歌声
畑や酒場での心情が痛いほど伝わってくる歌声
ファミリーが集まった庭での優しい歌声
それらはソウル、ブルースといった音楽だ。
虐げられている人々がレジリエンスを胸に歌う。
その歌のパワーは遥か遠くに見え隠れしている希望の輪郭をはっきりとえがきだしている。
彼女たちのレジリエンスがやがて現在の人権やフェミニズムにつながっているのだと感じて涙がとまらなかった。
世界にはそして日本においても、まだまだ人種の問題や女性の人権にかかわる問題は根強くある。
“それでも私は私を愛している。
世界はこんなにも美しさで満ちている。このpurpleの花のように。
どこか遠く彼方にあると思っていたなにかは自分の心の中にいつも在ることに気づく”
隷属されることを当たり前として受け入れていた主人公が、自分の人生を取り戻して心穏やかに軽やかに歌い上げるシーンは文句なしに素晴らしい。
だれしもが誰かに制限されることなく自由に軽やかに生きていく世界でありたいと願っている。
その願いが現実のものとなるのは本当に難しいのだろうか。
時代は常に変わっている。
不本意な隷属にはきっぱりとNOを伝えることは現代では当たり前だろう。
1900年代初頭からいえば大きな変化だ。
私の胸にもあなたの胸にも愛とレジリエンスを。
そして、まずは自分が心地よく満たされて自由に軽やかに生きていこうと思う。
誰のものでもない自分自身の人生を生きよう。