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京都に行きたいな 1

 さて時々に発症する病気ですね。
 京都へのお誘いを年賀状で受けていて。
 それで無性に再訪したくなっています。
 学生時分は関西だったので、京都は阪急で2時間半、バイクで3時間程度の距離でした。
 なのに当時はほとんど観光をしたことがなかったのです。つまりは若気の至りで京都の魅力を理解できてなかったんですね。
 それが長じてから気づいた魅力。
 歴史を読み込んでから知る魅力。
 ああ、なんという損失だったか。

本能寺

 これも10年前のことなんですが。
 京都熱が過熱したあるお盆前の単独旅行です。
 当時は学習塾を経営していたので、もう京都・奈良でのエピソードを語るのは日常でした。それがこの病の根幹でしょう。
 ほぼ初めての京都観光は本能寺からでした。
 織田信長の廟で弔いをしたいと。親戚でも何でもないですが(笑)

信長公の御廟

 やはりね。
 京都の佳さって。鴨川にあると思うのですよ。
 古都に横たわるこの川のゆったりと流れるさまは、往時もそうであったろうなあ、という感慨を呼び起こしますし。
 噂通りに朝晩には等間隔で男女が座っています。
 あれを見ると日本犬の「シバ距離」というのを思い出します。シバって仲良くても、ある程度の距離を置きたがります。そう、それが和犬のATフィールド、シバ距離です。
 ですが日本人にも備わる体質ではないかと。

 この鴨川にかかるレトロな中華料理店。
 四条大橋のたもとに建つ東華菜店です。
 ここには日本最古のエレベーターがあって、専用の店員さんが席まで案内してくれます。何だか雅なものです。
 こんなお店に、独りでいくのが申し訳なくって。
 翌年には妻を誘ってデートしました。そんな時期もあったんですけどね。また来年度の進路に悩んでいる今日この頃は、よく彼女が夢見に立つのです。
 どうして今、島で孤独を味わっているのか・・・
 いっそのこと暫く旅に出てしまう、っていう無法図な展開も考えてしまう己が怖いです。


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