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餓 王 鋳金蟲篇

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紀元前十五世紀の古代インド。   このドラビィダ人が農耕と牧畜で生活している大地に、アーリア人が武力を持って侵入している時代。後のインダス川と名前を変えた七大河に戦乱が満ちている…
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#歴史小説

餓 王 鋳金蟲篇 2-5

 天の大河が瞬いていた。  薄い大気が澄み、烈風が身を斬るように冷たい。  私は袈裟を二重…

百舌
2か月前
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餓 王 鋳金蟲篇 2-4

 空気が薄くなった。  灌木は既に見ない。  昨日までは平原を覆う草原があったが、今や岩陰…

百舌
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